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フェイクじゃない4本マフラー 最新アウディSQ5へ試乗 3.0L V6ガソリンでしっかり「S」

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フェイクじゃない4本マフラー 最新アウディSQ5へ試乗 3.0L V6ガソリンでしっかり「S」

フェイクじゃない4本マフラー しっかり「S」

新しいアウディSQ5には、うれしいディティールがある。楕円形のテールパイプが、リアバンパーの下へ復活したのだ。数年前まで、4リングスの「S」には必ず備わるアイテムだったが、最近は良くできたフェイクパーツだったのはご存知だろう。

【画像】3.0L V6ガソリンでしっかり「S」 最新アウディSQ5 競合クラスのSUVと写真で比較  全144枚

ココだけを見ても、Q5の「S」への意気込みを理解できる。果たして、新しいSQ5は、車格的には近いバッテリーEVのSQ6 e-トロンとは異なり、しっかりアウディ・スポーツしている。通常のQ5と、走りは大幅に違う。

スタイリングは、アウディの新しいデザイン的な特徴が展開される。フロントには、おなじみのシングルフレーム・グリルが備わり、その両端に、細身のマトリックスLEDヘッドライトが伸びる。

ショルダーラインは高めで、プロポーションはファミリーSUVそのもの。前後で、平行四辺形にSのエンブレムが光る。SQ5のアルミホイールは、21インチが標準。レッドのブレーキキャリパーが、足もとを彩る。

ルーフラインがクーペ風の、スポーツバックもラインナップ。先代では2021年に登場しているが、欧州市場では通常のワゴンボディ以上の人気を得ている。荷室の広さに実質的な差はないから、スタイリッシュな方を選ぶ人の気持ちは理解できる。

Q6 e-トロンへ近い内装 部分的にローコスト

インテリアは、バッテリーEVのQ6 e-トロンと雰囲気が近い。ドライバーの正面には、バーチャル・コックピット用の11.9インチ・モニター、中央には14.5インチのインフォテインメント用タッチモニターが据えられる。

モニターの表示は高精細で、ソフトウエアは、メニューを理解しやすく操作しやすい。ちなみにオプションで、助手席側にもタッチモニターを追加可能。目の前でナビやオーディオを指定できるのは、便利かもしれない。退屈なら、動画も視聴できる。

Q6 e-トロンと同様に、実際に押せるハードスイッチはほぼ皆無。エアコンの操作は、タッチモニターで賄われる。画面の下部にショートカットが用意され、反応は素早いものの、ハードスイッチを超えるほど使いやすいわけではない。

内装の素材は、全体的に高水準。ただしシフトセレクターは、フォルクスワーゲン・グループの他のモデルと共用している。小さく、安っぽく感じられてしまった。

ステアリングホイール裏のシフトパドルも、小柄なプラスティック製。英国では、ざっくり7万5000ポンド(約1463万円)が想定される、アウディの中型SUVへ期待する品質には、残念ながら届いていない。

もう1つ、車内の特徴といえるのが、ドアのグラブハンドルに用意されたタッチセンサー。サイドウインドウを開閉できるだけでなく、フォグランプも点灯できる。しかし、ドアを閉める時にうっかり触れてしまい、筆者は必要ないのに灯してしまった。

367psの3.0L V6ガソリンターボ・マイルドHV

新しいSQ5へ搭載されるエンジンは、ディーゼルターボではなくガソリンターボ。拍手! 3.0LのV型6気筒で、最高出力367ps、最大トルク56.0kg-mを発揮する。

幅広い回転域で、見事にトルクフル。まるでディーゼルエンジンのように、低い回転域でも粘り強い。おかげで、アイドリングから僅かに回転を高めるだけで、素早く走り回れる。7000rpm以上まで吹け上がるが、その半分でも充分だ。

至って線形的に、パワーは湧出する。アルファ・ロメオ・ステルヴィオのV6エンジンほどドラマチックとはいえず、かつての直5エンジンのような個性もないが、薄味なわけでもない。素晴らしいユニットだと思う。

ドライブモードをダイナミックにすると、車内へ届く排気音が僅かに高まり、ドライバーの気持ちを刺激してくれる。デジタル的に補強されたものながら、適度に控え目で、聞き飽きる音質ではないだろう。

この3.0L V6はマイルド・ハイブリッドで、1基はエンジン側、もう1基はトランスミッション側、合計2基の電気モーターが組まれている。駆動用バッテリーは、1.7kWh。24psのアシストが可能で、限定的ながら電気だけでの走行も可能とのこと。

エンジンとモーターの協調性は優れるが、減速時は回生ブレーキが優先。摩擦ブレーキを使うには、一段強めにペダルを踏む必要がある。すぐに慣れるものの、意図した制動力を引き出しにくいことは確か。今回は、電気だけで走る機会はなかった。

エアサスで快適な乗り心地 良好な姿勢制御 

サスペンションは、アダプティブダンパーにエアスプリングが標準。セットアップは煮詰められ、従来のSのように、強い衝撃が骨へ染みるようなことはない。最もハードにしても、普段使いに問題ないだろう。

印象的なほど快適でありつつ、約2tある車重を手中に収め、姿勢制御は良好。設置感が高い、減衰特性も褒められる。

ステアリングホイールは軽めだが、フィードバックは充分。ダイナミック・モードでは、重くなるだけでなく、しっかりフィードバックも増す様子だった。基本的には安定志向なシャシーだが、積極的に操ることで、カーブで遊ぶことも不可能ではない。

そのステアリングホイールは、リムのアウトラインが四角へ近い。緩やかなカーブでは特に困らないものの、ヘアピンやロータリー交差点で回しにくく感じる人はいるだろう。

まるで、握る位置が制限されているように、筆者は感じた。SQ5はサーキット以上に、ショッピングモールの駐車場を走る可能性が高いのだが。

トランスミッションは、7速デュアルクラッチ・オートマティック。機械任せの変速は、滑らかで的確。ダイナミック・モードでは、素早いシフトダウンが気持ち良い。反面、コンフォート・モードを選ぶと、それが抑制される。

より意のままに運転したい場合は、マニュアル・モードがベター。シフトパドルを何度か弾けば、積極的にギアを選びつつ、フロントへ荷重を載せながらコーナーへ飛び込める。後方からは、高性能なSUVであることを強調するように、排気音が重なる。

SのエンブレムにふさわしいSUV 価格はお高め

新しいSQ5は、Sのエンブレムにふさわしい、有能なSUVに仕上がっている。パワートレインとサスペンションは素晴らしく、高速で快適で、普段使いもしやすい。

新鮮味を増したい場合は、お好みでクーペ風のスポーツバックも悪くない。視覚的な喜びが増すだろう。ただし、インテリアは期待値に届いていないかも。それを踏まえると、価格設定が強気に感じられてしまう。

◯:パワフルで扱いやすいエンジン 驚くほど快適な走り ファミリーSUVとして不満ない車内空間
△:お高めの価格 より走りで魅力的な高性能SUVは、同クラスに存在する

文:AUTOCAR JAPAN AUTOCAR JAPAN
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みんなのコメント

7件
  • yam********
    最近のトヨタで2本出しや4本出しのマフラーカッターをつけてる奴!半分穴も空いてない偽物だけどカッコ悪すぎやろ
    恥ずかしくて見てられんわ〜
  • Miyakojima48
    設置感
    接地感
    こんな変換ミスを平気で見逃す?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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