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令和時代にも細々生き残っていた! 一世を風靡した「水中花シフトノブ」のいま

掲載 更新 44
令和時代にも細々生き残っていた! 一世を風靡した「水中花シフトノブ」のいま

 透明の樹脂の中に花が入っている「水中花シフトノブ」

 ATが全盛になって廃れてしまったのが、シフトノブの交換。ATのシフトはボタン機能が内部に組み込まれていて、交換するのは不可能ではないが、かなり難しい。一方、MTであればねじ込まれているだけなので、ネジのピッチが合えば交換は簡単だ。その昔であれば、革巻きやウッド、チタンというのもあった。

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 そのなかで異色の存在なのが、透明の樹脂の中に花が入っている水中花のシフトノブだ。水中花とはもともとは部屋を飾るものとして瓶に造花を入れて、水で満たしたもののこと。松坂慶子さんが歌った『愛の水中花』という歌もあった。もちろんこの場合の水中花はクルマのものではない。

 乗用車用は、今でもある星光産業が、京都で売られている土産物をヒントにして発売したのがきっかけだ。ただし、現在は生産しておらず。そのほかのメーカーからは販売されていているものの、絶滅寸前といっていい。冒頭で紹介したように、付けるクルマが少ないのだから仕方がないだろう。

 一方、健在なのがトラック用だ。MTがまだ主流ということもあるし、長いものにするとテコの原理でシフトしやすくなるというメリットもある。ドリフト車両の中にはトラック用のシフトノブを付けているものを見かけるが、こちらもシフト操作のしやすさが理由だ。

 今でも手に入れることが可能!

 ただ、トラック用を見ると、中に花が入っていないただの透明樹脂タイプが多い。せいぜい泡をわざと入れたバブルタイプなどクリアで爽快なイメージが全面に出ていて、やはり水中花にすると昭和感が出過ぎるというのもあるのだろう。ちなみに水中花のシフトノブはもともと、アクリルフラワーノブと呼ばれていた。

 リアルな水中花シフトノブは、確かに昭和の遺産的なアイテムなのだが、当時モノのなかにはビンテージになっているものもあるほど。花だけでなく、日本人形や五重の塔、コンパスを入れたものや、配線をつなげて光るものもあって、小さなシフトのなかで独自の世界を作り上げているのが魅力となっている。

 また、造花ではなく、本物の花を封じ込めたものも。

 ジャンルもシフトから派生して、ホーンボタンやドアロックのノブなどもあったり、想像以上に幅広い。今でもボタン機能が頭の部分にないプリウス用にあるなど、まったく楽しめないわけでもない。ネットオークションなどではけっこう出品されているので、コレクションしてみるのもいいかもしれない。実際に装着するときは、ほとんどのものでシフトパターンが表示されていないので、別途シールなどでインパネなどに表示する必要があるので、あしからずだ。

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