中古車購入ガイド [2023.01.06 UP]
【トヨタ ハリアー(先代)】人気の高級SUV、現在どのくらいの予算で買えるか調査してみた
ラグジュアリーSUVのパイオニアとも言えるハリアーは、1997年の発売以来、販売台数上位にランクインする人気モデルとなった。当時のSUVといえば、オフロード性能を重視したクロスカントリーが中心。そんななか、オンロードでの快適性やエレガントな外観を備えたハリアーは、新たなマーケットを切り拓いたといえるだろう。現在も、新車は半年以上の納車待ちといわれるほどの人気ぶり。今回は、2013年に登場した3代目に注目し、グレード別の中古車相場をみていこう。
CX-60&ハリアー&アウトランダー&NX プレミアムSUV徹底比較
トヨタ ハリアー(先代)ってどんなクルマ?
2013年12月発売モデルのデータ(プレミアム)
新車時価格帯(2013年12月)
2013年12月、ハリアーがモデルチェンジを受けて3代目となった。エクステリアは、「エレガント ヴェロシティ」をデザインテーマとし、歴代モデルに共通する流麗なスタイルを継承しつつ、躍動感を表現している。インテリアは、ステッチを施したソフトパッド表皮や木目調過食、静電式スイッチを採用し、先進性と機能性を両立。遮音材や制振材の配置などにより、静粛性が向上したほか、ボディ剛性が高められたことで乗り心地もよくなった。また、センターコンソール内にスマートフォンを置くだけで充電できる「おくだけ充電」、ナノイーを放出する左右独立温度コントロールフルオートエアコンなどの快適装備も充実する。
パワートレインは、2.0L 直4+CVTと2.5L 直4ハイブリッドの2タイプを設定。駆動方式は、前者が2WD、後者は4WDとなっている。ハイブリッド車は、JC08モード燃費21.8km/Lという低燃費を実現した。そのほかプリクラッシュセーフティシステム、ステアリング制御機能付きのレーンディパーチャーアラート、アクセルの踏み間違いや踏みすぎ時の衝突被害を軽減するインテリジェントクリアランスソナー、シフトミスでの事故被害を軽減するドライブスタートコントロールを設定するなど、安全面も充実する。
改良遍歴は?
2015年6月に一部改良を受けた。「プレミアム アドバンスドパッケージ」に、運転席から車両を透かして外を見るような映像を表示するパノラミックビューモニター、Tコネクト SDナビゲーションシステムを採用。また「グランド」に、プリクラッシュセーフティをオプション設定するなど、装備の充実および拡大が行われた。
2017年6月のマイナーチェンジでは、内外装デザインの変更に加え、2.0L 直4ターボ+6速AT搭載車が追加されたのがトピック。これにはツインスクロールターボと可変角を拡大したデュアルVVT-i(吸気側VVT-iW)を組み合わせ、最高出力170馬力、最大トルク35.7kgmを発揮する。パフォーマンスダンパーやスポーツモード(走行制御モードスイッチ)を追加するなど、スポーティな走りも特徴となっている。そのほか、全車に衝突回避支援パッケージ「トヨタセーフティセンスP」を標準装備、SDナビのディスプレイサイズの拡大など、装備面も改良を受けた。
トヨタ ハリアー(先代)のグレード中古車平均価格
先代ハリアーのグレード構成は、主に「グランド」、「エレガンス」、「プレミアム」、「プログレス」がラインアップされていた。パワートレインは、各々に2.0Lと2.5Lハイブリッドが設定され、2017年のマイナーチェンジでは2.0Lターボも追加されている。
グランド
エントリーグレードのポジションを担う「グランド」。17インチホイールを装着するが、2.0L車はスチールホイール、2.5Lハイブリッドはアルミホイールと異なっている。インテリアは、シートがファブリックとなるが、本革巻きステアリング、ウッド&メタルのシフトパネルを採用し、上級SUVらしい質感を確保。そんな「グランド」だが、中古車が少なく探しにくい状況にある。中古車平均価格は、ガソリン車が207万円、ハイブリッドが238万円。
エレガンス
量販グレードの「エレガンス」には、17インチホイール、上級ファブリック+合成皮革シートが標準装備となる。イルミネーテッドエントリーシステムには、フロント足元・ドアハンドル照明が付くのも特徴。
主力モデルゆえ中古車物件が多く、ハリアーを買うならこのグレードを中心に考えるとよい。ただし多くはガソリン車となっており、ハイブリッドの割合が少ない。中古車平均価格は、ガソリン車が233万円、ハイブリッド車が249万円。中古車の下限はおよそ150万円で、極端に安い物件がないのがハリアー人気を物語っている。
プレミアム
スーパークロムメタリック塗装の18インチアルミホイール、木目調&本革巻きステアリング、エボニーストライプのシフトパネルを採用するなど、高級感を高めたグレードが「プレミアム」。また、「プレミアム アドバンスドパッケージ」では、レーザークルーズコントロール、インテリジェントクリアランスソナー、プリクラッシュセーフティ、パノラミックビューモニターなども標準装備となっている。
中古車が最も豊富なグレードゆえ、好みの仕様、ボディカラーなどが選べるのが魅力。安全装備が充実したアドバンスドパッケージの数が多いのも嬉しい。ただし中古車平均価格は、ガソリン車が268万円、ハイブリッド車が288万円と高めなのがネック。最低でも200万円前後の予算は確保しておきたい。
プログレス
2017年6月のマイナーチェンジで加わった新しい上級グレードが「プログレス」。パノラミックビューモニター(左右確認サポート+シースルービュー機能付き)、エンブレムマーク付き足元照明が標準装備される。生産期間が短いため、中古車物件は少なめ。特にハイブリッド車は探しにくい状況にある。また高年式が中心となるため、相場も高め。中古車平均価格は、ガソリン車が321万円、ハイブリッド車が368万円。予算に余裕があればねらっていきたい。
※上の記述は、2013年発売モデルについてまとめたもの。年式によって装備内容が異なる場合があります。中古車平均価格は2022年12月時点のデータ。
まとめ
ラグジュアリーな国産SUVは、現在でもハリアーの一強という状況ゆえ、中古車相場の値下がりは渋い。先代モデルもある程度の高値を維持しており、購入するなら100万円台後半の予算は最低でも確保する必要がある。ただし物件が多く、予算に応じたグレード、ボディカラーを選べるのは美点となっており、旬のクルマであることは間違いない。グレードは、装備が充実した「エレガンス」または「プレミアム」を中心に探すとよいだろう。
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みんなのコメント
170kW(231ps)の間違いでは!
デザイン面で初代、2代目と比べて3代目の魅力は感じなかった