10月18日、2024年MotoGP第17戦オーストラリアGP MotoGPクラス初日のプラクティスがオーストラリアのフィリップ・アイランド・サーキットで行われ、レプソル・ホンダ・チームのジョアン・ミルは17番手、ルカ・マリーニは19番手につけた。
また、ヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)は14番手、中上貴晶(イデミツ・ホンダLCR)は20番手で終えている。
2024年MotoGP第17戦オーストラリアGP TV放送&タイムスケジュール
最初のセッションとなる予定だったフリー走行1回目は、大雨の影響により定刻で走行を開始することができなかった。およそ2時間ほどコース状況の改善を待ったが、最終的に走行は不可能と判断されセッション中止が宣言された。
午後になると天候は回復。初日唯一の走行機会となったプラクティスでは、ほぼ全車がフロントにミディアム、リヤにソフトのタイヤを選択する。セッション開始早々に好走を見せたのはザルコで、計測2周目に1分29秒台中盤のタイムをマークし、一時は3番手まで浮上した。
セッション残り45分となったところでコース内に鳥が侵入し、安全上の問題から走行は赤旗中断となる。この時点でホンダ勢は、ザルコが6番手、ミルが12番手、マリーニが13番手、中上が19番手につけた。
赤旗が解除されると、4台はセッションの最初に装着したユーズドタイヤでコースイン。ここでミルがタイムを伸ばし、ホンダ勢ふたり目の1分29秒台をマークした。その後、マリーニはリヤタイヤを新品ソフトに、中上はリヤを新品ミディアムに交換し、この2人も1分29秒台を記録した。
残り時間13分、タイヤを新しくしたザルコが猛チャージを見せる。セクター1で全体ベストを記録しながら叩き出したタイムは1分28秒576で、2番手に浮上した。
その後ガレージに戻ったザルコは、次々とタイムアップしていく他のライダーたちに続いて新品タイヤを投入してコースに戻る。予選Q2へのダイレクト進出を期待させる走りを見せたザルコだったが、セッション残り4分ごろから他車の転倒が相次ぎ、黄旗の影響でタイムを更新できず14番手に終わった。
同じくマリーニも黄旗によるタイム抹消で19番手に沈んだが、ミルはタイミングに恵まれてタイムを更新することができ、ふたつ順位を上げて17番手となった。中上も最終アタックでタイムは上がったものの、順位は変わらず20番手で終えている。
このプラクティスセッションで、ホンダ・RC213Vは順位以上の実力を感じさせる走りを見せた。トップから1秒差のなかに、16台がひしめくほどの接戦となるこのサーキットで、4人のライダーがどんな躍進を見せるのか注目したい。
■ジョアン・ミル(プラクティス:17番手)
「このサーキットでのフィーリングはかなり良く、今日は多くの可能性を感じられる一日だった。ここでは天候が多少の影響を与えることはごく普通のことなので、常に準備を整えておく必要があるが、チームとして計画を調整し、うまく対処することができた」
「セッション終盤に新しいタイヤでタイム更新を狙うとき、僕たちは自分たちの大きな助けになるかも知れないコンマ数秒を失ってしまった。それは引き続き取り組む必要がある領域で、明日の予選に向けてすでにいくつかのアイデアがある。全体的にリズムは良いので、可能な限り最高のグリッドポジションを獲得することが目標だ」
■ルカ・マリーニ(プラクティス:19番手)
「最終的にはライディングを楽しむことができた。これは重要なことだ。路面が新しくなって少し感覚が変わったので、ドライでのタイムを得られ良かった。パフォーマンスを向上させるために作業を続ける必要があるけど、このとおり非常に近いところまで来ている」
「タイムを更新しようとプッシュしていた最後の数周でイエローフラッグが出たのは残念だったし、僕たちの潜在能力を隠している。セッティングとライディングにはまだ多くの余地があると思うので、一歩前進することを目指しているよ。作業を続け、向上していきたいね」
■ヨハン・ザルコ(プラクティス:14番手)
「Q2進出は逃したが、今日の自分のパフォーマンスには嬉しい驚きを感じている。バイクに乗るのを楽しみながら良いペースを維持し、ラップタイムをコントロールすることができた。明日のスプリントのコンディションがドライであれば、ポイントを獲得できる可能性が高いと思う。前進するための作業にまだ取り組んでいるが、現在の能力を最大限に引き出し、最高のパフォーマンスを発揮することに重点を置いている」
■中上貴晶(プラクティス:20番手)
「昨年よりもグリップレベルは良かったですが、僕たちにとっては良い日にはなりませんでした。どういうわけか路面に凹凸が多かったのでバイクに乗るのにかなり苦労し、ラインを維持するのが難しかったです。明日良い仕事をするために、バイクにどんな修正ができるかを理解したいと思います」
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