独アウディは7日、中国で現地専用電気自動車(EV)の新ブランド「AUDI」を立ち上げると発表した。上海汽車集団(SAIC)との共同開発車に冠する。ブランドマークは「A」「U」「D」「I」のアルファベット4文字。同社伝統の「4連リング」の使用は取りやめ、従来モデルとは一線を画す新しいブランドイメージを打ち出す。新ブランド発表に合わせて、最新のデジタル技術を満載したコンセプト車も公開した。2025年半ばから新ブランド車の投入を開始し、現地メーカーに後れをとった商品開発・販売の巻き返しを目指す。
アウディは、同社が属するフォルクスワーゲン(VW)グループで、車載OS(基本ソフト)の開発が計画に対し2年以上も遅れたことなどが響き、新型車の投入が滞っている。特に中国では、最新のデジタル装備の取り込みが早い現地メーカー製EVに対する競争力が大きく低下した。
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こうした中、同社は2023年夏にSAICとEV開発で提携、中国メーカーのノウハウを取り入れながら現地専用EVの開発を急ぐことにした。開発ではアウディがデザインとエンジニアリングを担当し、SAICが現地ニーズの反映と短期開発手法の提供を担う。当面は「Bセグメント」「Cセグメント」の小型車3車種の投入を予定する。共同開発について、アウディのゲルノート・デルナー最高経営責任者(CEO)は「今回活用するプラットフォームは中国専用で、新しいインテリジェント・コネクテッドビークルの基盤となる。開発期間は約3割短縮できる。世界最大市場の中国で変革を加速していく」との意気込みを述べた。
公開したコンセプト車のAUDI「Eコンセプト」は、前後アクスルにモーターを1基ずつ搭載する四輪駆動車。車体サイズは全長4870×全幅×1990×全高1460×ホイールベース2950ミリメートル。駆動系の電圧は800ボルトで、2基合計の最高出力は570キロワット、最大トルクは870ニュートンメートル。発進から時速100キロメートルの加速時間は3.6秒とする。バッテリー搭載量は100キロワット時で、航続距離は700キロメートル(CLTC)と試算する。10分の急速充電で370キロメートル分の電力を確保可能という。
外観は、滑らかに丸いホイールアーチと、左右両端に伸ばしたライトグラフィック、平らに伸びたルーフラインを組み合わせてダイナミック感を演出するなど、中国大都市圏のユーザーを意識した意匠を施した。
内装は北京のデザインスタジオで経験を積んだ専門家が担当し、中国の美的感覚をスタイリッシュにまとめた。その上で「接続されたオアシス」をテーマに、コネクティビティーを追求。顔認証を用いて、乗員が個々に必要なデバイス、アプリと途切れなくアクセスできるようにした。
センターコンソールにはスマートフォン2台を収納可能なスペースを設けた。運転席側のメーターパネルからインストルメントパネル中央、助手席の前面へと連続するようにデザインされたフロントディスプレーは4K・タッチ式。合わせてAI(人工知能)アバターを室内中央に配置し、タッチもしくは音声でさまざまな機能・アプリを操れるようにした。ミラーはデジタル式とした。ドア周りには、木材と光ファイバー照明を組み合わた立体造形を施し、新たなデザイン表現に取り組んだ。
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