この記事をまとめると
■見た目は実用的なハッチバックで大排気量V6を搭載という特殊なクルマを紹介する
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■現代ハッチバック市場では小排気量化と気筒数も減って3気筒エンジンが主流だ
■このようなホットすぎるハッチバックがふたたび登場するのが楽しみである
気づいたら珍しくなった実用ハッチの大排気量V6搭載モデル
現代のハッチバック車といえば、その多くがダウンサイジングエンジンを搭載し、小排気量化だけでなく気筒数も削減されて3気筒エンジンが主流となっている。
しかし、ほんの少し前には、一見すると実用ハッチバック車であるのにV6の大排気量エンジンを搭載するというモデルが複数存在していた。今回はそんな往年のV6ハッチバック車をご紹介したい。
フォルクスワーゲン・ゴルフ VR6
今も昔もハッチバック車のベンチマークとしてさまざまな自動車メーカーから注目され続けているフォルクスワーゲン・ゴルフ。そんなゴルフはGTIというホットモデルもラインアップされていることでも知られている。そんなゴルフの3代目モデルにはホットモデルのGTIとは別に、ドイツのアウトバーンで上級車種と対等な走りを可能とすることをコンセプトとした「VR6」というV6・2.8リッターエンジンを搭載したモデルが追加されている。
このV6エンジンは狭角V型エンジンとなっていて、通常のV6エンジンよりもコンパクトに仕上げられるのが特徴で、4代目モデルでは3.2リッターに排気量が拡大され、5代目モデルではDOHC化されたものが搭載されていた。
アウディ A3 3.2クワトロ
ゴルフにV6エンジンが設定されていたということは、もちろん兄弟車関係にあるアウディA3にも同様のエンジンがラインアップされていたことがあった。それが2代目モデルの「3.2クワトロ」である。
ただ、アウディはフォルクスワーゲンよりもプレミアムなブランドということもあり、ゴルフに設定されていた3ペダルの6速MTはなく、2ペダルMTのDSGの設定のみ。ボディタイプも3ドアハッチバックのほか、スポーツバックと呼ばれる5ドアハッチバックも存在していたが、早々に3ドアモデルはカタログ落ちし、スポーツバックのみとなるなど、キャラクターに違いが与えられていたのだった。
欧州に負けじと作ったエキゾチックなトヨタ製ホットハッチ
トヨタ・ブレイドマスター
ゴルフやA3に対抗するモデルとして、トヨタが2007年8月に投入したのが、「ブレイドマスター」なるモデルだ。
もともと直4・2.4リッターというハッチバック車としては大排気量なエンジンを搭載していたブレイドに、V6・3.5リッターエンジンを搭載したのがこのブレイドマスターで、ゴルフやA3よりも大排気量なエンジンで優位に立とうという気もちが見て取れた。しかし、フォルクスワーゲングループは、翌年に登場したゴルフ6からエンジンのダウンサイジングを進めており、V6モデルは消滅。トヨタの意気込みは肩透かしを食らうことになってしまったのだった。
アルファロメオ 147 GTA
本来は1.6~2.0リッタークラスのエンジンを搭載するアルファロメオ147に、上級モデルである156GTAに搭載されるV6・3.2リッターエンジンを搭載してしまったのが、「147GTA」というモデルだった。
このV6エンジンは開発者の名前から「ブッソV6」という愛称でも知られる1970年代に開発されたものがベースとなっており、その官能的なサウンドはいまでも多くのユーザーを魅了し続けている。そんな名機を搭載する147GTAは、トレッドの拡大やエアロパーツの装着で外寸こそ通常モデルよりも拡大しているものの、クルマに興味がない人からすれば、ただのハッチバック車にしか見えないかもしれない。だが、クルマ好きからすれば隠しきれないオーラを感じ取ることができる1台だった。
ルノー ルーテシア(クリオ)ルノースポール V6
ルノーのコンパクトハッチバックであるクリオ、日本では商標の関係でルーテシアと呼ばれるモデルは、もっとも小排気量なモデルは1リッター以下のエンジンを搭載している。しかし、2代目をベースに仕立てられた「ルノースポールV6」は、単にV6エンジンを搭載しただけのモデルではなかった。
ベースとなったルーテシアはいうまでもなくフロントにエンジンを搭載し、前輪を駆動するFFレイアウトだが、ルノースポールV6は、なんとリヤシートを取り払い、V6・3リッターエンジンをミッドシップに搭載。そして駆動は後輪と、ベース車とはまったく異なるものとなっていたのだ。その結果、エクステリアも大型のフェンダーが備わり、一目見て、ただものではないオーラをまとっていたが、もともとFFレイアウトとして設計された車両をベースにしていることもあり、その挙動はかなりピーキーなものとなっていた。
ということで、一見すると実用的なハッチバックなのに大排気量のV6エンジンを搭載するという、世間的にみると少々特殊なパッケージのクルマをここまで紹介してきた。しかし、現代のハッチバック市場では小排気量化だけでなく気筒数も減って3気筒エンジンが主流となっている。だからこそ今後は、ガソリンエンジン技術のさらなる進歩やEVの普及などによって、ドキドキさせてくれるような「アツいホットハッチ」の選択肢が、ふたたび我々の前に現れることを切に願うばかりだ。
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みんなのコメント
こういうの好きです。
FFコンパクトカーに1.4Lターボエンジンをミッドシップ搭載する魔改造っぷり。
馬力も最終的にグループB仕様で400馬力まで向上。
フランス人はこと車のことになると頭おかしいwww