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ヒョンデが2024年型『i20 Nラリー1』を公開。強化した新体制でWRCタイトル獲得を目指す

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ヒョンデが2024年型『i20 Nラリー1』を公開。強化した新体制でWRCタイトル獲得を目指す

 1月16日、ヒョンデ・モータースポーツは、今シーズンのWRC世界ラリー選手権に参戦するラリー1カー『ヒョンデi20 Nラリー1』の2024年モデルを公開した。

 今月25~28日に行われる伝統のラリー・モンテカルロで開幕する新シーズンを前に、韓国のブランドが2024年仕様のマシンを発表した。今年、ラリー競技の最高峰で11年目のシーズンを迎える同メーカーは、2連覇を果たした2020年以来となるマニュファクチャラー選手権タイトルの奪還と、初のドライバーズチャンピオンシップの王座獲得に挑む。

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 このふたつの目標を達成するため、2021年に始まったWRCハイブリッド時代の最初の2年間で7つの勝利と計13回の表彰台を獲得してきたヒョンデ・シェル・モービス・ワールドラリーチームは新体制を構築。既報のとおり、チャンピオン経験者であるオット・タナクをチームに復帰させたほか、WRC2クラスで2021年と23年の2度チャンピオンに輝いたアンドレアス・ミケルセンを招聘している。

 2019年のワールドチャンピオンであるタナクは、過去10年ヒョンデとともに歩んできたティエリー・ヌービルと並んで“フルタイム・ドライバー”としてシリーズを戦い、自身2度目の戴冠を狙う。一方、WRカー時代にヒョンデi20クーペWRCをドライブしていたミケルセンは、引き続きヒョンデのドライバーを務めるエサペッカ・ラッピ、ダニエル・ソルドとともに3台目のマシンをドライブする。

 この3名のパートタイムドライバーは、各ドライバーがそれぞれのドライビングスタイルに適したイベントに参加できるよう、ラリーのサーフェス(路面)によって担当が分けられる。経験豊富なクルーたちの目標は、表彰台を争い、ヌービルやタナクのライバルたちからポイントを奪うことだ。なお、今月末に行われるターマック(舗装路)イベントのモンテカルロには、5年ぶりのチーム復帰となるミケルセンが出場することが決まっている。

 ヒョンデ・モータースポーツの社長を兼務することになったシリル・アビテブールが率いるチームは、ドライバーラインアップの強化と合わせて3シーズン目を迎える『ヒョンデi20 Nラリー1』のアップグレードも欠かしていない。

 ドイツのアルツェナウに拠点を置くチームは、マシンの信頼性と重量この2点を改善すべきポイントとして挙げ、短いオフシーズンの間に当該領域を開発し、より競争力を備えたマシンになるよう改良を重ねてきた。そのマシンには従来よりもネイビーの割合が少なくなり明るい水色を基調とした、新しいカラーリングが施されている。

「今年はリフレッシュしたドライバーラインアップと改良されたヒョンデi20 Nラリー1・ハイブリッドで、より多くの勝利を目指したいと考えている。また、2024年シーズンの特性を考えれば、ドライバーズタイトルを争うことも可能だと信じている」と語るのは、チーム代表のアビテブール。

「オット(・タナク)はチームとやり残したことがあり、話を始めてからそれを成し遂げることにお互いに関心があることに気づいた。ティエリー(・ヌービル)と並んで、我々にはチャンピオンシップを狙えるふたりのドライバーがいる」

「3台目のクルマでは、このチャンスにふさわしいと思われるクルーに報いたいと考えていた。(ソルド、ラッピ、ミケルセンの)3人とも、過去数年にわたってチームへの忠誠心を示すとともに、素晴らしいペースと能力を発揮してきたからだ」

 ヒョンデ・モータースポーツにとって2024年の成功は最優先事項だが、アビテブールのチームは将来にも目を向けている。この組織はまもなく開始される新シーズンを2025年と2026年の目標に向けた“もうひとつの重要なステップ”と捉えている。

「新しいエンジニア、メカニック、天候やスポーツ担当者など、多くの分野で才能ある人材を迎え入れたことも、今年に向けて前進するチーム全体の強化につながった」とアビテブールは説明した。

「2024年の成功が私たちの焦点であり、これを実現するための適切なピースが揃っていると確信している。さらに2025年、2026年を見据えた計画もあり、それを実行するつもりだ」

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