輸入車 [2022.11.04 UP]
新型アルピーヌ A110 R初公開!過激仕様の軽量スポーツカー
ALPINE A110 R【グーワールド コラム/ニューモデル】
アルピーヌ 新型A110 R発表 パフォーマンス追求の過激モデル
文●ユニット・コンパス 写真●アルピーヌ
問い合わせ:アルピーヌ コール TEL:0800-1238-110 URL:https://www.alpinecars.jp
(掲載されている内容はグーワールド本誌2022年12月号の内容です)
「S」よりも強力な「R」!?進化が止まらないアルピーヌ
価格未定(2022年10月4日現在)
秋も深まる10月4日、アルピーヌA110の新グレード「R」がワールドプレミアされた。このような欧州スポーツカーお披露目の場といえば、パリやジュネーブで行われることが通例。しかし、A110 Rの発表はここ日本(横浜市)で行われたのには驚きだ。じつはこのセグメント、トヨタ スープラや日産 フェアレディZのような日本のスポーツカーが幅を利かせている。そのマーケットに一矢報いたいというアルピーヌの意気込みを感じた。
A110といえば、2019年に「S」という300馬力の高性能バージョンをリリースしたばかり。それから3年で、さらに上を行く「R」が出てきたのだが、これはどんなクルマなのだろうか。発表によると、「R」は「Radical(過激)」の頭文字で、徹底した軽量化とエアロダイナミクスがキーワードとなっている。具体的にはボンネット、リアウインドウ、シートなどにカーボンを使用。さらに、Duqueine社と共同開発されたホイールもカーボン製というから、その徹底ぶりをうかがい知れる。その結果、1082kgという車両重量となった。
また、「S」と同様にカーボン製のリップスポイラー、カーボン&ファイバーグラス製のディフューザーにより、空気抵抗の削減とダウンフォースの向上を実現。リアデッキを見ると、スワンネックのリアスポイラーが設置されている。「S」よりも後ろに突き出しているが、高速域での安定性をより高めているという。このほか、カーボン製サイドスカートを装着するなどエアロダイナミクスへの追求はレーシングカーのアプローチに近い。これにより標準のA110よりも凄みのあるルックスに変貌し、高性能をアピールしている。
一方、パワートレインは「S」と同じく300馬力の1.8Lターボ+7速DCTを搭載。シャシーは専用設計で、「S」よりもハードな足まわりを採用。これに合わせてタイヤ、ブレーキも強化され、サーキットを存分に楽しめるようになった。
電動化への過渡期の現在、内燃機関のスポーツカーに乗るのは贅沢な娯楽。遠くない将来、この手のコアなマシンに乗れなくなる日がくるまで、今を存分に楽しみたいと感じさせる1台だ。
ベース車とは異なる「R」の外観。カーボン製ボンネット、サイドスカート、ディフューザーがレーシーな印象を与えている。エアロダイナミクスも追求されたデザインだ。
マイクロファイバー生地で覆われたインテリア。ドアハンドルには赤いストラップを採用。サベルト社製のシートもすべてカーボンだ。
発表会には、アルピーヌのF1ドライバーであるエステバン・オコン氏(右)も来場。会場入りの際、A110 Rを運転してみせた。アルピーヌCEOのローラン・ロッシ氏(左)も来場。
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