2022年1月20日~23日、モナコにて世界ラリー選手権(WRC)2022シーズンが開幕します。ラリー・モンテカルロといえば山岳ステージでの舗装路と雪道が入り混じる伝統の一戦(そして2022年11月にはラリージャパンが開催)。その開幕戦真っ只中、なんと昨年(2021シーズン)3冠を果たし、今年連覇を狙うTOYOTA GAZOO Racing ワールドラリーチームのヤリ-マティ・ラトバラ代表に直撃インタビューを敢行!! 全日本ラリーに(ハイエースで!!)参戦する自動車ジャーナリストの国沢光宏氏が、今シーズンの意気込みや新型WRマシン「GR YARIS Rally1」の感触を伺います!!
文/国沢光宏
写真/TOYOTA、国沢光宏
2030年までにEV30車種投入!! トヨタ怒涛の戦略に驚き震えろ!!
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■シェイクダウン真っ最中に代表へインタビュー
今シーズンもモンテカルロラリーでWRC開幕となる。2022年からWRカーのレギュレーションが大きく変わり、すべてのチームがハイブリッドシステムを組み込む新型車を投入してきた。車体も市販車ベースからフレーム構造の純競技用車両になった。当然ながら、どのチームが速いのか走らせてみないとわからない。ちなみにハイブリッドユニットは全チーム同じ。ポテンシャルとしては近いと思う。
ラリーファンからすれば「走ってみないとわからない」という状況、とてもワクワクする。そんなことからモンテカルロラリーへ取材に行く計画だったのだけれど、オミクロン株の感染状況が急速に悪化。現地に行っても迷惑をかける可能性があるため、出発の4日前に断念。現地でトヨタGAZOOチームに取材を申し込んでいたが、残念ながらキャンセルすることになった。
その後、GAZOOから連絡あり、ラトバラ監督のインタビュー時間を確保してくれていたとのこと。日本からのリモートながら、その時間を使い開幕直前に話を聞くことができた。また、インタビューは1月20日18時20分から。おりしも17時30分から始まるシェイクダウン走行中。ライバルとのパフォーマンスの差がわかっていない。そんな状況で話を聞くというのは、とっても興味深い。
1.6L直噴ターボエンジンに、3.9kWhを発生するバッテリーとモータージェネレーターユニット(MGU)を組み合わせたハイブリッドユニットは加速時に最大で100kw(134PS)のハイブリッドブーストを発生。システム全体で500ps以上の最高出力を発生する「2022 GR YARIS Rally1」
■「今年こそはと、願ってやみません」
--シェイクダウン中に貴重な時間を取っていただき、ありがとうございます。昨シーズンからラトバラさんがGAZOOのプリンシバル(代表)になり、勝田貴元選手からも素晴らしい雰囲気のチームになったと聞いています。そもそもラトバラ監督が現役の時から日本で人気でした。とっても身近に感じます。
ヤリ-マティ・ラトバラ監督(以下、ラトバラ監督)/ありがとうございます。私がそれほど日本で知られているというのはわかっていなかったので、少し驚きました。チームにとっても私に人気があるのであればいいことなので、嬉しく思います。理想に思っているのは、威厳を持つことよりも、身近に感じてもらえる人間になりたいということです。これからも気軽にインタビューしてください。
--今シーズンからレギュレーションが大きく変わりました。新しい車両の印象はいかがでしょうか?
ラトバラ監督/今年から非常に大きな変更がありました。これは1986年のグループBからグループAに変わったくらいの大きな変化だと思っています。初めてハイブリッドが採用され、車体は市販車ベースのモノコックから純競技車両といえるスペースフレームになっています。ただパフォーマンスとしては正直言って少し遅くなります。1kmあたり0.5秒から1秒ぐらい遅くなると思います。一方、安全性からすると前に進みました。
ヤリ=マティ・ラトバラ代表(2021年12月撮影)。ドライバー時代はWRC最多出走記録(209戦)保持者であり、昨年(2021年)からTOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム代表を務める
--今シーズンを通しての展開は予想しにくいと思いますが、モンテカルロラリーにおけるライバルチームに対する新型ヤリスのパフォーマンスはいかがでしょう?
ラトバラ監督/そうですね。シェイクダウンが始まり、とてもワクワクしています。まったく新しい車両なので他チームと比べどのくらいのパフォーマンスを持っているか、わからない状況です。でも1回目のシェイクダウンのタイムを見て、いい感触を得ています。
--モンテカルロのシェイクダウンで走らせた車両を見て2つ驚きました。一つはリアウイングが凄く大きかったこと。二つ目はF1のようなハイレーキ(※)を採用していることです。
(※)ハイレーキとはF1のように前輪の車高を低く、後輪を高くして車両全体がウエッジ形状にするセットアップ。
ラトバラ監督/今年からのレギュレーションによってフェンダーとかフロントバンパーにカナードなど小さなウィングをつけることができなくなりました。そのレギュレーションを守りながらダウンフォースを出すため、最大限の配慮をしました。それがリアウイングとハイレーキです。
昨年のモンテカルロラリーの様子。過酷な環境でのラリーだけに、今シーズンの行方が占える
--モンテカルロラリーの展開、私もワクワクしています! 今まで2回中止になってしまったラリージャパンですが、今年は催行できると思います(2022年11月開催予定)。それについて印象など聞かせてください。
ラトバラ監督/ラリージャパンが続けてキャンセルになったので私はとってもがっかりしました。自分にとってもドライバーにとっても大事なラリーだと思っています。今年こそはと願ってやみません。
--モンテカルロラリーに超ベテランのローヴ選手が出場しており、シェイクダウンですばらしいタイムを連発しています。ラリージャパンを盛り上げるため、スケジュールが合えばローヴ選手より速そうなラトバラ監督が全日本ラリーに出て盛り上げていただけませんでしょうか?
ラトバラ監督/(少しツボに入ったらしく大受けしながら)とても面白いアイディアだと思います! 章男さんに許可を貰わないとなりませんね(笑)。
--ラリージャパンを盛り上げるため私が丁寧にお願いしようと思います(笑)
ラトバラ監督/ファンタスティック!(笑)。
--忙しい中、ありがとうございました。
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「代打オレ!」で出場しほしいな