アルピーヌは、先月のル・マン24時間レースにおける彼らの有望な走りを台無しにしたエンジン故障を経て、A424のエンジンのアップデートが「進行中」であることを認めた。
アルピーヌの2台に搭載されているメカクロームベースのV6ターボは、WEC世界耐久選手権の最高峰レースの開始からわずか6時間で致命的な問題に見舞われ、2台がともにリタイアすることとなった。これは、35号車が予選で4番手、ハイパーポールで6番手につけた後のできごとだった。
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続く第5戦サンパウロ6時間レースに向けては、イベントの間隔が短かったため、エンジンはル・マンから変更されなかったが、アルピーヌの両車は10位と12位で無事にフィニッシュを果たしている。ブラジルでは、金曜日のフリープラクティス2で36号車に発生したターボの問題が、週末を通してチームが遭遇した唯一の信頼性の問題であった。
アルピーヌのチーム代表フィリップ・シノーは、ル・マンのトラブルが繰り返されないように、今シーズン終了までの間にアップデートを導入すると述べている。
シノーはSportscar365に対し、次のように語った。
「我々は(トラブルの)原因を明確に特定した。タイミングの点では、ル・マンとサンパウロの間があまりにもタイトで短すぎた」
「我々はその問題に対応した。今後、さらなるトラブルを避けるためにいくつかの改善とアップデートを導入する予定だ。それは進行中だが、現時点では(どのタイミングで導入するかは)はっきりとは分からない」
このエンジンのアップデートは、明らかに信頼性の向上を狙ったものであり、シノーは5つの『Evoジョーカー』のうち最初のひとつを使用することは避けたいと考えていると述べた。
「エンジンのベースは良好だ」とシノー。
「最初の3レースではトラブルは起きなかったが、ル・マンで何かが起こった。非常に激しいものだった。しかし、それはスポーツの一部だ」
「これはまだ始まったばかりのプロジェクトだ。こんなに早くこの問題が発生するとは思っていなかったが、我々はあのレース中に、これが発生する可能性があると認識させられた」
シノーは、アルピーヌの今シーズンの残りレースでの唯一の野望は、2025年にさらなる前進を遂げるために必要なデータを収集するため、完走することだと強調している。
「それが進歩し、すべての(改善すべき)項目をよりよく把握する唯一の方法だ」と彼は語った。
「野心がないように聞こえるかもしれないが、特にル・マンの後は、将来への基盤と土台として信頼性を証明することが不可欠だ」
A424のさらなるトラックテストは今年後半に予定されているものの、アルピーヌは、来月テキサスで行われるシーズン第6戦を前に、今週のサーキット・オブ・ジ・アメリカズでのテストをスキップする数少ないWECハイパーカーチームのひとつとなる。
「何回かのテストは行うが、8月中には行わない」とシノーは明言した。
「本当に時間はないし、我々は特定のトラックだけでなく、他のテーマに焦点を当てている」
シノーは、アルピーヌが今シーズンにEvoジョーカーを展開することは「計画にない」と付け加えた。
「我々のパッケージは良好で、まだこのパッケージの操作の頂点には達していない。したがって、そこに達することが現在の主な仕事だ」
「我々は大きく進歩し、このクルマについての知識も深まったので、通常の序列は8位から12位の間だ。定期的に上位で戦うためには、クルマについての知識と経験をさらに深める必要がある」
「我々には、広範囲にわたって伸びシロがあると思う。エンジンをより良く使う方法、タイヤを温める方法など、すべての分野で進歩する必要がある」
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