ひっそりと生産終了を迎えるクルマがあるかと思えば、惜しまれつつ車生を終えたクルマも数知れず。ここでは、いまも販売が継続されていたら買っちゃうかも……と思ってしまう“名トヨタ車”を5台をピックアップしてみた。いずれのモデルも決して派手さはないものの、キラリと光る個性が魅力だと思わない?
文/FK、写真/トヨタ
エスクァイアだけなぜ消えた!! 多くのファンに愛された個性派トヨタ名車5選
新型が出ていればヒットしてたかも…と悔やまれる「エスクァイア」の悲しい末路
国内市場に新たなポジションを築くべく、“新上級コンパクトキャブワゴン”としてデビューしたエスクァイア。ノア&ヴォクシーとは異なる圧倒的な存在感で高い人気を博した
SUVのブームに押され気味ではあるものの、いまなお人気が高いミニバン。そんな状況のなか、兄弟車のノア&ヴォクシーがフルモデルチェンジした2022年1月に販売終了したエスクァイアこそ、多くのファンに愛された最近の名トヨタ車の代表格。
広い室内空間を追求した5ナンバークラスミニバンにワンランク上をゆく高級感を付与したエスクァイア。
きらびやかさと圧倒的な存在感を表現したエクステリア、ワンランク上の上質さを追求したインテリア、低床フラットフロアによって実現した広々とした室内空間、優れた乗降性、使い勝手の良い荷室を確保したパッケージ、優れた環境性能を誇るハイブリッドシステムなどが奏功し、発表から約1カ月で約2万2000台の好調な立ち上がりをみせた。
2017年にはヴォクシー・ノア・エスクァイアの合計販売台数が19万2681台となり、ミニバン新車販売台数第1位も獲得するなど先行きは安泰と思われたが……。
国内6000店舗の最大活用とネットワークの変革を目的に行われた2020年5月の全販売店全車種併売化を機に様相は一転。グレード体系が見直され、エスクァイアは2グレードのみの販売に縮小された。
その影響は販売台数にも現れ、2021年の販売台数はノア&ヴォクシーにダブルスコア以上の大差をつけられることに……。
その結果、2022年1月のノア&ヴォクシーのフルモデルチェンジで姿を消したが、高級車然としたエスクァイアのカッコ良さは今なお一級品だ。
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「マークX」は個性あふれる派生モデルも魅力だったFRスポーツセダンの雄
前身モデルであるマークIIとして登場以来、50年以上に渡って愛され続けてきた感謝を込めて発売されたマークX 特別仕様車 250S“Final Edition”
1968年の誕生以来、国内での累計登録台数が480万台を超えたマークIIの後継車として2004年11月に登場したマークX。
“新時代の目標となるクルマで、新たな歴史を切り拓く”という気概のもとに車両性能から車名に至るすべてを一新したトヨタの意欲作だった。
低重心シルエットと台形フォルムによって表現した躍動感のあるプロポーションはもとより、2.5リッター(最高出力215ps)と3リッター(最高出力256ps)の2種類のV6エンジン設定や新開発の6速AT(2WD車)とマニュアル感覚のシフト操作が可能な5速のシーケンシャルシフトマチック(4WD車)の採用などでクラストップレベルの動力性能と優れた操縦性・走安性を実現。
インテリアもLEDを用いた先進感のある天井大型イルミネーションをはじめ、室内各所で優美に発光する照明など新たな演出が取り入れられた。
2009年10月のフルモデルチェンジでは3リッターエンジンを廃してレクサスIS350に搭載の3.5リッターV6(最高出力318ps)を採用するとともに、全車に駆動力統合制御システムのDRAMSを備えた6 Super ECTを組み合わせることで余裕のある上質な走りも提供した。
しかし……セダン人気の凋落と販売網の再編などによって2019年12月に生産終了。
マークIIから続いた51年という長い歴史に幕を下したが、3モードキャビンを採用した「ジオ」、スポーツコンバージョン車シリーズの「G SPORTS」、GAZOO Racingが開発した「GRMN」などの派生モデルも販売されるなど、多くのファンに愛されたクルマだったことは間違いない。
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パッと見はフツーだけど…左右非対称ボディが個性を主張した「ポルテ」
誰もが笑顔になるような使い勝手の良さを追求したポルテは、大開口ワイヤレス電動スライドドアを特長とする2BOXとして国内コンパクトカー市場を牽引した
ユーザーの生活をもっと楽しく快適にすることを目指して開発された初代ポルテがデビューしたのは2004年7月。
それまでにない革新的なパッケージを最大のウリとした新コンセプトの2BOXは助手席側に装備した大開口電動スライドドアと乗降口の段差をなくした300mmの低いフロア地上高によって優れた乗降性を実現。
そのいっぽうで高く設定した室内高は、フラットフロアから生まれる広い室内空間によって優れた使用性を提供し、“クルマの新しい使い方”をユーザーに提案した。
その後、2005年12月の一部改良で4WDを設定し、2006年9月には運転席が脱着可能で電動車イスとして使用できるウェルドライブシート搭載車両を設定。2007年6月に意匠変更を行うマイナーチェンジも行われた。
そして、2012年7月には兄弟車であるスペイドの新登場とともに2代目に進化。直線と円弧を組み合わせたスクエアオーバルを各所に織り込み、機能的かつ親しみやすさを徹底的に追求。
初代から継承した使い勝手の良さも手伝って、その受注台数は発売後1カ月で1万1000台を記録した。
その後も多彩な特別仕様車が発売されたが、続々と登場したポルテと同様のコンセプトをもつライバルに太刀打ちできず、2020年12月にひっそりと生産終了した。
「プリウスα」はアウトドアブームに沸く今こそ活躍必至!?
5名乗車の2列シート車と7名乗車の3列シート車の2タイプが設定されたプリウスα。3列シート車にはトヨタのハイブリッド量産車初のリチウムイオン電池も採用された
標準モデルのプリウスに対してホイールベースを80mm、全長を155mm、全幅を30mm、全高を85mm拡大して5人乗りの2列シート車と7人乗り3列シート車の2タイプを設定したプリウスα。
そのデビューは2011年5月、優れた環境性能を象徴するプリウスのトライアングルシルエットをさらに進化させて広いスペースと空力性能を両立した、他にはない独自のエクステリアが個性を主張した。
また、トヨタ初となる開放感あふれる樹脂パノラマルーフや温度・風量・モードの切り替えをひとつのダイヤルで操作可能としたワンダイヤルエアコンディショナーコントロールに加え、レーダークルーズコントロールやLEDヘッドランプといった数々の先進の装備も話題となった。
2014年11月、個性や先進性をより強調するための外形意匠の変更や内装の質感向上を行うマイナーチェンジを実施。
この際にレーンディパーチャーアラート(LDA)やオートマチックハイビーム(AHB)の他、世界初のBi-Beam(バイビーム)やオートレベリング機能付LEDヘッドランプを採用するなど、プリウスαならではとも言える先進装備の充実が図られた。
さらに、2017年12月には専用装備を満載した「GR SPORT」も登場したが、2021年3月をもって生産終了。
晩年こそ販売は低迷したが、普段使いはもとより、レジャーやビジネスのシーンでも重宝されたプリウスαは確実にクルマファンの記憶に残るステーションワゴンではないだろうか。
いまや希少な愛すべき5ナンバーサイズセダンだった「アリオン」は充実装備も◎
アリオンは上質感と存在感をあわせもつ外装デザイン、広くて使いやすい室内、上質な乗り心地、クラストップレベルの安全性能と環境性能など、あらゆる面で高い商品力を備えた5ナンバーサイズのセダンだった
31年間続いたカリーナの後継車として2001年12月に登場したアリオン。
同時発売されたプレミオとプラットフォームを共用する5ナンバーサイズのセダンは機能的なシートアレンジ、上質な内外装デザイン、低公害車相当の環境性能、快適な走りなど、その特長は枚挙にいとまがなかったが、なかでもラージクラスの室内空間を実現した新パッケージは好評を博した。
2006年8月にはトヨタ店のチャネル創立60周年を記念した60thスペシャルエディションも登場。
この特別仕様車にはスモーク調フロントグリル、木目調+本革巻き3本スポークステアリング、木目調+本革巻きシフトノブなど高級感を高める装備が商品力を高めていた。
そして、2007年6月のフルモデルチェンジではサイズこそほぼ初代を踏襲するものの室内はさらに広くなり、軽量化と高剛性化も図られた。
また、スマートエントリー&スタートシステム、カラーバックモニター、テレマティクスサービス「G-BOOK mX」に対応するHDDナビゲーションシステムなどの先進装備の採用も大きなトピックだった。
しかし、近年のセダン人気低迷にともなう販売不振によって、2021年3月に生産が終了。
これにより、現在新車で購入できる5ナンバーサイズのセダンはカローラ アクシオだけとなってしまったのは、カリーナ全盛時代を知るオールドファンにとっては寂しいかぎりだろう。
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現在の中古車市場における各車の平均価格を見てみるとエスクァイアが200万円前後、マークXが120万円前後、ポルテが60万円前後、プリウスαが110万円前後、アリオンが100万円前後。
いずれのモデルもタマ数は豊富でよりどりみどりの状況にある。新車は値が張るし、納期も長い。だったら! いっそのこと中古車の購入も検討してみてはいかがだろうか?
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