現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 特別の中の特別 ベントレー、新型マリナー・バトゥール発表 18台限定のW12モデル

ここから本文です

特別の中の特別 ベントレー、新型マリナー・バトゥール発表 18台限定のW12モデル

掲載 2
特別の中の特別 ベントレー、新型マリナー・バトゥール発表 18台限定のW12モデル

ベントレー史上最強のW12エンジン搭載

ベントレーは、将来のEVモデルの姿を予見させる、超少量生産の新型クーペ「バトゥール(Batur)」を発表した。

【画像】ベントレーの未来を予見する少量生産車【マリナー・バトゥールをバカラルやコンチネンタルGTと写真で比較】 全94枚

この限定車の発売は、20年にわたりベントレーのモデルに搭載されてきた6.0L W12エンジンの終幕を告げるものでもある。

モントレー・カー・ウィークにおいて、500人のベントレーオーナーの前で公開されたバトゥール。2023年半ばに納車が開始される予定だ。

ロングホイールベースのコンチネンタルGTをベースにした2ドア・クーペで、まだ開発中だが少なくとも最高出力740ps、最大トルク102kg-mを発揮するとされるW12を搭載している。これにより、ベントレーの公道モデルとしてはこれまでで最も強力なモデルとなる。

その力強いエンジンに合わせて、3チャンバー式エアサスペンション、48V電動アンチロールコントロール、電子リミテッドスリップデフ(トルクベクタリング付き)、後輪操舵システムなど、ベントレー最新のシステムを採用した。

ベントレーのコーチビルド部門であるマリナーによって、英クルーで手作業で製造される予定。昨年12台の限定生産モデルとして登場したバカラルの後継となる。

2億円超の限定車 すでに完売

インドネシアのバリ島にある火山湖にちなんで名付けられたバトゥールは、18台が生産される予定で、オプションと税抜きで165万ポンド(約2億6600万円)となっているが、すでに完売している。購入者の中には、バカラルを納車したばかり、あるいは現在も納車を待っている人もいるという。バカラルは現在、12台のうち8台が製造・納車されている。

新型バトゥールは、昨年初めに入社したデザインディレクター、アンドレアス・ミントが率いる新しいデザインチームによる最初の作品である。ミントは、バトゥールのデザインについて、2025年に登場予定のベントレー初のEVを示唆するものだとしている。

ミントは、ジュニアデザイナーとしてフォルクスワーゲン・グループに入社して間もない2003年、ベントレーのコンセプトカー「ユーノディエール」を担当した経験がある。バトゥールを担当するにあたり、ベントレーというブランドのデザインを改めて見直し、なぜこの会社が存在し、何が得意なのかといった根本的な部分に立ち戻って研究を行ったという。

この地道なリサーチにより、「力強い」「インスピレーション」「調和」という3つのワードを特定。バトゥールのシンプルで飾り気のない、彫刻的なフォルムを作り出した。

彼はこう言っている。

「装飾は必要ありません。わたし達は、高級車に対するお客様の優先順位が変化していると考えています。彼らは、クルマに派手さではなく、静かな感動を求めるのです。2次元のグラフィックから、光と影を多用した表面のデザインへと移行しているのです」

デザイナーが語る新デザインの肝

ミントによると、ベントレーの将来のデザインにふさわしいのは、多くの高級車メーカーが掲げる「強く、筋肉質」な特性ではなく、次の3つの要素だという。

1つ目は、「休んでいる獣の姿勢」と呼ばれるものだ。バトゥールにはくさび状のデザインがなく、後ろ足の上に座り、いつでも動き出せるように見える。

2つ目は「アップライト・エレガンス」。フロントグリルを現代風にアレンジし、直立させることで、クルマに頼もしい表情と力強いスタンスを与えることができるという。

3つ目の要素は「エンドレス・ボンネット」だ。ミントはこう語っている。「長いボンネットは、高級車において権力と名声の証となります。バトゥールのクリーンなフォルムの中で、唯一のアクセントとなる要素です。また、視覚的な質量をリアに移動させ、リアアクスルに乗っているような印象を強め、ハンチに力強さを与えています」

バトゥールは、究極のパーソナライゼーションと、贅沢な長距離高速グランドツーリングを実現するために設計された2シーターである。エクステリアと同様、インテリアもあらゆる面を顧客の好みに合わせてカラーリング、カバーリングすることが可能だ。シートトリムはスコットランド産のレザーで、イタリア産に比べて遠距離輸送の必要がないため、低炭素と言われている。また、耐久性に優れたスエード調の素材「ダイナミカ」も用意されている。

内装材には天然繊維複合材など幅広い種類の複合材が用意され、ダッシュボードのパネルにはW12エンジンの音の周波数が描かれる。フロアマットはリサイクル糸を使用したもので、ベントレー初の試みだ。

バトゥールの製造は、バカラルの作業が終了次第、開始される。1台1台のパーソナライズのレベルが高いため、製造には「数か月」かかるだろうと述べている。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

“45年ぶり”マツダ「サバンナGT」復活!? まさかの「オープン仕様」&斬新“レトロ顔”がサイコー!ワイドボディも魅力の「RXカブリオレ」とは?
“45年ぶり”マツダ「サバンナGT」復活!? まさかの「オープン仕様」&斬新“レトロ顔”がサイコー!ワイドボディも魅力の「RXカブリオレ」とは?
くるまのニュース
“ボロボロ”のランボルギーニ「ミウラ」に価値はある? マニア垂涎“ジャンクヤードのガラクタ”がオークションに登場! 気になる価格は?
“ボロボロ”のランボルギーニ「ミウラ」に価値はある? マニア垂涎“ジャンクヤードのガラクタ”がオークションに登場! 気になる価格は?
VAGUE
なんとハイブリッド仕様も!! クラシックなボディに6気筒を押し込んだ[クラウン]セダンがスゴすぎる
なんとハイブリッド仕様も!! クラシックなボディに6気筒を押し込んだ[クラウン]セダンがスゴすぎる
ベストカーWeb
ミニバンなら日本車……とも言い切れんぞ! ちょっとマイナーだけどヨーロッパにも個性派ミニバンが存在した
ミニバンなら日本車……とも言い切れんぞ! ちょっとマイナーだけどヨーロッパにも個性派ミニバンが存在した
WEB CARTOP
「すごい多重事故…」 関越道で「トラックなど3台が衝突」発生! 2車線が一時通行規制で「通過時間70分」の大渋滞 圏央道も混雑
「すごい多重事故…」 関越道で「トラックなど3台が衝突」発生! 2車線が一時通行規制で「通過時間70分」の大渋滞 圏央道も混雑
くるまのニュース
SS12は“安全上の問題”でキャンセルに。SS11を終えた時点でトヨタ勝田貴元は総合3番手|WRCラリージャパンDAY3午前
SS12は“安全上の問題”でキャンセルに。SS11を終えた時点でトヨタ勝田貴元は総合3番手|WRCラリージャパンDAY3午前
motorsport.com 日本版
コンチネンタル、車内の生体情報を検知する革新的ディスプレイ発表へ…CES 2025
コンチネンタル、車内の生体情報を検知する革新的ディスプレイ発表へ…CES 2025
レスポンス
[圧倒的燃費]と環境性能! [トヨタ・ヤリス]を超えるクルマってぶっちゃけある? 
[圧倒的燃費]と環境性能! [トヨタ・ヤリス]を超えるクルマってぶっちゃけある? 
ベストカーWeb
給与が高いスイスに拠点を置くザウバーは例外? ハースF1小松代表、FIAが検討する予算上限”優遇措置”に反論「皆反対している。シンプルなままでいい」
給与が高いスイスに拠点を置くザウバーは例外? ハースF1小松代表、FIAが検討する予算上限”優遇措置”に反論「皆反対している。シンプルなままでいい」
motorsport.com 日本版
日産「新型スカイライン」発売! 歴代最強「匠“手組み”エンジン」×旧車デザインの「特別仕立て」登場も「次期型」はもう出ない…? 「集大成」完売した現状とは
日産「新型スカイライン」発売! 歴代最強「匠“手組み”エンジン」×旧車デザインの「特別仕立て」登場も「次期型」はもう出ない…? 「集大成」完売した現状とは
くるまのニュース
実は大きく違う!? モータースポーツ総合エンターテイナー濱原颯道が開催した「クシタニライダー台湾人スクール」で感じた台湾人ライダーと日本人ライダーの練習環境の違いとは
実は大きく違う!? モータースポーツ総合エンターテイナー濱原颯道が開催した「クシタニライダー台湾人スクール」で感じた台湾人ライダーと日本人ライダーの練習環境の違いとは
バイクのニュース
旧車への憧れ、理由の1位は「デザイン」、人気車種は…旧車王が調査
旧車への憧れ、理由の1位は「デザイン」、人気車種は…旧車王が調査
レスポンス
いずれスポーツカー[バブル]は崩壊する!! その時あなたは買う勇気があるか!?
いずれスポーツカー[バブル]は崩壊する!! その時あなたは買う勇気があるか!?
ベストカーWeb
レゴとF1、パートナーシップを締結…2025年からクリエイティブな遊び提案へ
レゴとF1、パートナーシップを締結…2025年からクリエイティブな遊び提案へ
レスポンス
メルセデスが3セッション連続で最速! 終盤の赤旗中断で、アタック未完了のマシン多数……勢力図は不明瞭|F1ラスベガスGPフリー走行3回目
メルセデスが3セッション連続で最速! 終盤の赤旗中断で、アタック未完了のマシン多数……勢力図は不明瞭|F1ラスベガスGPフリー走行3回目
motorsport.com 日本版
ルノーがハイブリッド車に使ったF1直系の技術……って聞くとなんかたぎる! 「ドッグクラッチ」ってそもそも何?
ルノーがハイブリッド車に使ったF1直系の技術……って聞くとなんかたぎる! 「ドッグクラッチ」ってそもそも何?
WEB CARTOP
F1ラスベガスFP3速報|赤旗で消化不良に。ラッセルがトップタイム、RB角田裕毅は16番手
F1ラスベガスFP3速報|赤旗で消化不良に。ラッセルがトップタイム、RB角田裕毅は16番手
motorsport.com 日本版
ホンダ新型「プレリュード」まもなく登場? 22年ぶり復活で噂の「MT」搭載は? 「2ドアクーペ」に反響多数!海外では“テストカー”目撃も!? 予想価格はいくら?
ホンダ新型「プレリュード」まもなく登場? 22年ぶり復活で噂の「MT」搭載は? 「2ドアクーペ」に反響多数!海外では“テストカー”目撃も!? 予想価格はいくら?
くるまのニュース

みんなのコメント

2件
  • すげーな。ラグジュアリースーパースポーツの頂点。
    最高峰とはこのことか。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村