■これが「悪魔」と契約する最後のチャンスだ!
2023年3月20日、ダッジは同社を代表する2ドアクーペモデル「チャレンジャー」に、1025馬力もの出力を発生するエンジンを搭載したハイパフォーマンス仕様「SRTデーモン170」を設定すると発表しました。
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ダッジはこのモデルを、同ブランドの100年以上にわたる歴史の中でも最速の生産車両だといい、同じくチャレンジャーのハイハイパフォーマンス仕様「ヘルキャット」をも上回る「世界で最も速く、最もパワフルなマッスルカー」と説明しています。
ダッジはステランティスグループに属するアメリカの自動車ブランド。かつては日本でも2ドアスポーツカーの「バイパー」などが正規輸入されていましたが、2023年現在ではダッジブランドのクルマの正規販売はありません。
しかし並行輸入車として国内に入っているモデルもあるため、日本でもダッジ車を見かけることはあります。
今回発表されたSRTデーモン170は、強力な量産内燃エンジン「HEMI」を搭載した最後のダッジとなるスペシャルエディションで、わずか1.66秒で時速60マイル(約96.5km)に到達。さらに量産車の中で最高となる、2.004gものGフォースを発生する尋常でない加速を実現します。
SRTデーモン170のパワーユニットは、6.2リッターエンジンにスーパーチャージャーを組み合わせ、高エタノール燃料を使用することで1025馬力を発揮。8速ATトランスミッションを組み合わせて後輪を駆動します。
また、この高出力エンジンにガソリンを送り込むインジェクターは、1時間に約656リットルものガソリンを供給することが可能で、これはアメリカのバスルームで使用される平均的なシャワーヘッドを上回る供給量だということです。
動力部品をはじめとする車両全体のコンポーネントも高出力化にあわせて大幅なアップデートが実施され、スーパーチャージャーのスロットルボディやプーリーを拡大したほか、リアのプロペラシャフトも設計を変更。ベースモデルの「デーモン」よりも強度を30%高めました。
加えて、標準装着されるタイヤにはこれまで量産車には搭載されていなかった315/50R17サイズのラジアルタイヤを初めて採用。スタッガードドラッグラジアルタイヤとフェンダーフレアを備えた、史上初の工場生産車だとダッジは説明します。
リアサスペンションはドラッグレースでの使用を想定して接触面積が増えるように改良され、さらにドラッグレースの技術を活かした特許出願中のトルクシェイピング機能を搭載。
SRTデーモン170は高性能化のみならず、車体の軽量化も入念に施されました。フロントフェンダーのワイドフレアを取り除いたことなどでベースモデルと比較し、約7kg軽くなったほか、オプション設定された2ピース構造のカーボン製ホイールを装着するなどで、71kgの軽量化を実現します。
ボディカラーは14色から選択でき、インテリアも4タイプを用意。シートは標準では軽量なクロス地ですが、オプションを選択することでナッパレザーとアルカンターラなどで構成されたプレミアム感のある内装に変更することが可能です。
ダッジのブランド最高経営責任者であるティム・クニスキス氏は、以下のようにコメントしています。
「ダッジの代名詞である”HEMIエンジン”を用いて駆動するモデルは、2023年末をもって完全に生産を終了します。私たちはHEMIによるマッスルカーの時代の終焉を祝うため、今回の”ラストコール”モデルで、メーカー生産車の発揮するパフォーマンスレベルにおける新たなベンチマークに到達しました。
振り返れば、ダッジは2015年に707馬力のヘルキャットで世界に衝撃を与え、後の2018年には840馬力のデーモンでそれを繰り返しました。今回は1025馬力のデーモン 170で再び衝撃を巻き起こすでしょう」
ダッジチャレンジャー SRTデーモン170の生産台数は、アメリカ市場向けに3000台、カナダ市場向けに300台の合計3300台に限定される予定です。
価格は9万6666ドル(約1281万円)となり、注文は2023年3月27日から開始されます。
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タンク100リッターだとしても約10分弱でガス欠w