全日本モトクロスがコロナ禍によって度重なる中止、延期に追い込まれるなか、実質4戦目となった第6戦HSR九州。第4戦のSUGO後、名阪の中止を経て実に3ヶ月ものインターバルがあいてしまったことになる。その間、当然ながら各チームは体制を整え直し、セッティングを煮詰めてきた。GOSHI Racingにおいても、そのある意味での恩恵にあずかれることになった。
新作のエキゾーストパイプで低速を整えた
開発の石浦は、このインターバルについてこのように話してくれた。「SUGOからマフラーの仕様をだいぶ変えてきました。名阪に向けて事前テストを繰り返していたんですが、その仕様をさらに改良したのがHSR九州にむけて開発したフルエキゾーストです。
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今までは、低速域が強く、中高速の伸びが悪かったこと、急開時のパワー不足を懸念していたので、このあたりの解決を目指してきました。エキゾーストパイプを長い管長に、マフラーの中身を変更しています。ライダーである大塚豪太のフィーリングとしては、本人が一番欲しいところの特性がしっかりでていると聞いています。
急開時のパワー不足は、豪太のコメントというよりは僕が実際に乗ってテストしてみて感じたウィークポイントです」と。GOSHI Racingにとって、450の開発は初年度にあたるわけだが、フィーリングとしては相当にいいところまで煮詰めきったといえるのかもしれない。
だが、レースは水物だった。
大塚を体調不良が襲う
SUGOでのクラッシュを癒やした後、大塚は北海道へ向かった。「富田俊樹選手らと、トレーニングに行きました。一軒家借りて、しっかり合宿しようと。僕は面識なかったんですが、せっかく来るならと言うことで札幌にあるジャッジメントの沼田誠司さんのところにお世話になることに。整備させてもらったり、トレーニングしたり、2~3週間しっかり追い込みました。他のトップライダーの取り組みをしっかりみせてもらって、それを帰ってきてから実践してきました。特に、トレーニングに関しては量というより、質が違いましたね。とにかく、そんなわけで体力も上がっていて、今回は自信が相当あったんですよ。
バイクも、名阪に向けたテストでどんどんいいものに仕上がってました。自分好みだったし、スタートが出られる仕上がりになってきていました。それも、自信に繋がっていました」
だが、思いは実らず。予選は16番手、事前テストとはまったく異なる路面状況も災いしたか…セッティングを変更するなどの改善を試みるも、ヒート1はスタートから出遅れてしまった。「身体のコアに力がはいらないというか、ふんばれないというか。1週間寝込んでしまうと、こうも違うかと」と大塚。オープニングラップ9番手、その後10番手を走り、9位争いを展開するが、上げられずに10位フィニッシュ。
ヒート2のスタートは修正が効いて6番手でまわってくるものの、抑えが効かずに12位に追い下がってしまった。「ほんとに、なんでこんな時に…って思います。原因もよくわからないんですが、体調不良で、ご飯も食べられない状況が続いてて。なんとか出られる状態にはなったのですが、実際には勝負できる状態ではありませんでした」とT.E.SPORTの大塚豪太は振り返る。
「次戦SUGOに向けては、これ以上マフラーを変更する予定はありません。しっかり決まった仕様で、豪太の地元で活躍してもらいたいです。現時点、22モデル向けのCRF450Rのエキゾーストも開発中で、12月にはそれが完成するみこみです。今季の集大成といえるものですね」と石浦。この完成形が、プロダクトに落とし込まれていくのか、はたまたさらなる飛躍を遂げるのか、2022年のGOSHI Racingにも期待したい。
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