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<MotoGP> またも「近くて遠い」優勝かな~Moto3小椋も鈴木も、そしてGPではロッシも…

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<MotoGP> またも「近くて遠い」優勝かな~Moto3小椋も鈴木も、そしてGPではロッシも…

2週間のインターバルを経て、MotoGP第7戦サンマリノGPが行なわれました。オールドファンにとっては、サンマリノGP=1986年に平忠彦さんがGP250クラスでグランプリ初優勝をあげた地、という記憶が鮮明でしょうが、86年はあれが最終戦だったんですよね。しかも8月24日が決勝日、あの頃はそんなに早くシーズンが終わってたんですねぇ。
そして、このミザノ(ミザノワールドサーキット・マルコシモンチェリ)というコースは、富沢祥也がレース中の事故で亡くなったコースでもあります。あれからもう10年、予選日には日本人選手がみんな、事故現場に赴いて花を手向けるのも毎年恒例ですね。

さて2020年は全15戦中ちょうど折り返しの第7戦。前戦レッドブルリンクが8月23日でしたから、3週間ぶりの開催ですね。けれどグランプリはこの先、11週間で9戦が行なわれます。チョー過密日程ですから、ひとつのケガがチャンピオンシップに大きく影響してきちゃいますね。昨年までなら、ケガして数レース休んで復帰、というのができなくなっちゃいます。
サテ今シーズンの日本人ライダーの活躍が目覚ましいMoto3クラスから。この軽量級クラスは、グランプリ2年目の小椋 藍(ホンダTeamアジア)が、チャンピオンシップリーダー、アルバート・アレナス(アスパーチーム)から25ポイント差のランキング2位に、すでに今シーズン1勝をあげた鈴木竜生が47ポイント差のランキング6位につけています。

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そしてこのミザノでは、公式予選で小椋がポールポジションを獲得。小椋、これが初ポールポジションです!
「今週は各セッションでトップ6に近づけていなかったので僕自身が驚いています。期待していなかったからすごくうれしい! でも大事なのは明日の決勝。1ラップのタイムだけじゃなくて、レースとなると長丁場なので、他のライダーも観ながら走ります」と小椋。

そして決勝レースでは、毎度おなじみの大渋滞レース! トップグループが団子のまま10台も15台も集団をつくる中、まずは鈴木が前に出てレースを引っ張ります。いつもは序盤は後ろに下がって終盤にはいつのまにか前にいる、というレースをする小椋も続き、レース序盤は1-2フォーメーションを決めていたふたりですが、Moto3独特のごちゃごちゃにもまれてポジションダウン。
Moto3でこの流れに巻き込まれたら再浮上が難しいんですが、まず小椋が中段にもまれ、鈴木もやや順位を落とすんですが「いつもは見られないシーン」として、ふたりはここから復活! レース終盤で、ふたたびトップ争いに絡んできます。

ラスト3周、鈴木が鮮やかなパッシングを見せて2番手まで上がると、再浮上は難しいかな、と思われた小椋もカムバック! ほんと小椋は、いつどうやってあのダンゴを抜けた?と思うマジックで終盤戦のトップ争いに絡んできますね。

最終ラップ、いつもは最後の最後にやらかすマクフィを追って、アルコバ、ロドリゴ、アルボリーノ、小椋、鈴木が追う中、マクフィ→小椋→鈴木の順でフィニッシュ! 鈴木にとっては、サーキットの名前にもなっている「マルコ・シモンチェリ」のお父さんがチームオーナーですから、自らのチームのメモリアルレースで表彰台に上がってみせました!
さらにこのレースでは、ここまでランキングトップを走っていたアレナスが転倒ノーポイントに終わっていますから、ランキング上位がグッと詰まって、シーズン後半のチャンピオン争いがガゼン面白くなってきました!

「また激しいレースでした。結果には満足していますが、序盤から中盤にペースが上げられなかったので、そこを改善しないと。速さはもちろん、接戦を勝ち抜く準備をしないとですね」とは小椋。
いまだ優勝には手が届きそうで届きませんが、調子に波がないというか、今までの日本人ライダーの中でも、ニュータイプですね、小椋は。だからこそ、期待しちゃうんでしょう。
Moto2/MotoGPクラスはまた後程!「結果だけ」下に載せておきます。
□Moto3
1 ジョン・マクフィ       ペトロナスSRT/ホンダ
2 小椋 藍           ホンダTeamアジア
3 鈴木竜生           SIC58スクアドラコルセ
4 ジェレミー・アルコバ     グレジーニMoto3/ホンダ
5 ガブリエル・ロドリゴ     グレジーニMoto3/ホンダ
6 トニ・アルボリーノ      スナイパーズチーム/ホンダ
□ランキング
1アレナス106P 2小椋 藍101P 3マクフィ92P 4鈴木竜生75P 5アルボリーノ70P 6ビエッティ66P

□MotoGPクラス
1 フランコ・モルビデリ     ペトロナスヤマハ
2 フランチェスコ・バニャイア  プラマックドゥカティ
3 ジョアン・ミル        TeamスズキECSTAR
4 バレンティーノ・ロッシ    モンスターヤマハ
5 アレックス・リンス      TeamスズキECSTAR
6 マーベリック・ビニャーレス  モンスターヤマハ
-------------------――――――――
9 中上貴晶           LCRホンダIDEMITSU
□ランキング
1ドビツィオーゾ76P 2クアルタラロ70P 3ミラー64P 4ミル60P 5ビニャーレス58P 6ロッシ58P

□Moto2クラス
1 ルカ・マリーニ        SKYレーシングVR46
2 マルコ・ベッツェッキ     SKYレーシングVR46
3 エネア・バスティアニーニ   イタルトランスレーシング
4 シャビ・ビエルヘ       ペトロナスSRT
5 アウグスト・フェルナンデス  マークVDS
6 トーマス・ルティ       Liqui Moly インタクトGP
□ランキング
1マリーニ112P 2バスティアニーニ95P 3ベッツェッキ85P 4マルティン79P 5長島哲太68P 6ロウズ67P

写真/motogp.com MICHELIN 文責/中村浩史

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