スペインのカタルニア・サーキットで、MotoGP第9戦カタルニアGPの決勝レースが行なわれ、ペトロナス・ヤマハSRTのファビオ・クアルタラロが優勝。今季3勝目を挙げた。
予選ではヤマハ勢が速さを示し、フランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT)がポールポジションを獲得。チームメイトのファビオ・クアルタラロが2番手、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)が3番手につけた。中上貴晶(LCRホンダ)は、11番手からのスタートだ。
■バレンティーノ・ロッシ、2021年のペトロナス・ヤマハSRT加入を正式発表
曇り空に覆われたサーキット周辺は冷涼な気候で、スタート時刻となっても気温は17℃、路面温度は20℃というコンディションだった。
24周のレースがスタートすると、モルビデリが素晴らしい加速でリード。ロッシがそれを追い、クアルタラロが3番手と順当な並びでオープニングラップを終えた。
なおターン1ではポイントリーダーのアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)がヨハン・ザルコ(アビンティア)の転倒に巻き込まれクラッシュしてしまった。僅差の戦いとなっているチャンピオンシップ争いに大きな影響が出そうだ。ザルコは前を走るダニーロ・ペトルッチ(ドゥカティ)がバランスを崩したことに反応した結果、転倒してしまったようだ。
先頭3台は序盤から抜け出し、各々が0.5秒ほどのギャップで等間隔に並ぶ展開。それをジャック・ミラー(プラマック)、ジョアン・ミル(スズキ)が同じような差で追った。
中上はスタートでポジションを落としていたが、その後12番手にまで戻すことに成功する。
レース5周目には3番手のクアルタラロがロッシに接近。テールトゥノーズ状態となり、6周目にはホームストレートでスリップストリームを活かして2番手に浮上した。
クアルタラロは徐々にモルビデリとの差も詰めていくと、9周目にはついに真後ろに。そしてロッシを追い抜いた時と同様に、スリップストリームを利用してホームストレートでオーバーテイク。先頭に立った。
しかしそこからギャップを開いていくまでは至らず、ヤマハ勢3台が連なっての走行が続き、レースは残り半分となっていく。
残り12周、7番手を走行していたポル・エスパルガロ(KTM)が転倒。戦列を離れた。
残り11周、モルビデリはターン1のブレーキングで止まりきれないミスを犯してしまう。これで彼は大きくタイムをロスし、ロッシが2番手に浮上した。
レース残り9周、久々の優勝を狙いトップを追っていたロッシがターン2でまさかの転倒。千載一遇のチャンスを失ってしまった。さすがのベテランも意気消沈した様子を見せた。
表彰台圏内の争いではミラーがターン10をワイドに膨らんだことで、ミルが3番手に浮上。ミルはそのまま2番手のモルビデリを追った。トップを走るクアルタラロは既にモルビデリに対して3秒以上のギャップをつけた独走状態。レースは残り5周だ。
焦点は2番手以下の表彰台争いに移っており、モルビデリにミルが接近。その差は残り3周でコンマ2秒と僅差だ。ミルはモルビデリに対して猛チャージ。残り2周のホームストレートでスリップに入ると、ターン1でオーバーテイクし2番手に浮上した。
3番手となったモルビデリは、アレックス・リンス(スズキ)にも追いつかれてしまい、踏ん張れず……表彰台の一角をリンスに明け渡してしまった。
クアルタラロは最後まで油断すること無く走りきってトップでチェッカー。今季3勝目を挙げ、チャンピオンシップ争いでのリードを広げた。
2位3位にはミルとリンスのスズキ勢が並んだ。ミルは3戦連続の表彰台獲得でランキングでも2番手に浮上した。なお転倒があったドヴィツィオーゾはランキング4番手にまで後退した。
中上は中盤からコンスタントにポジションを上げ、ラストラップには5番手争いを演じたが、前を行くライダーたちを追い抜くには至らず7位でフィニッシュとなった。なお中上は今季唯一全戦でポイントを獲得かつトップ10フィニッシュを果たしているライダーである。
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みんなのコメント
と思ってしまうが…現時点全戦トップ10フィニッシュは素直に素晴らしい。