シフトレバー操作時は力を抜きスプリングを上手く使う
いまやすっかり少数派のMT車だが、効率云々ではなく、エンジンを楽しむ、運転を楽しむという意味では、AT車に勝る魅力がある。そんなMT車を操るときのコツをおさらいしてみよう。
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1)シフトレバーを握りしめない
すべての操作に言えることだが、必要以上に力むと上手な運転はできなくなる。まずは肩の力を抜いて、手首を柔らかく、上半身をフレキシブルに保つこと。シフトノブも、ギュッと握り込んだりしないで、掌の真ん中で包み込むように軽く握る。
力を抜くと、ギヤがスッと抜けるとき、スッと入るときとそうでないときの違いがよくわかる。ミッションに負担をかけないシフト操作を心がけよう。それにはシフトゲートに逆らわず、シフトのスプリングを上手に利用すること。ほとんどのクルマは、ニュートラルにすると、3速と4速の中間にシフトレバーが戻るようになっているので、そうした特性を最大限利用する。
また、街乗りでのシフトアップのときは、ニュートラルポジションで一呼吸おいてから次のギヤに入れると、スムースに入りやすい。
2)速度と出力の関係を理解する
MT車をスムースに走らせるには、各ギヤと速度の関係を身体で把握しておく必要がある。カタログの走行性能曲線に詳しく出ているが、たとえば2速で3500回転ぐらいで走っているときに3速にシフトアップすると、クラッチをつないだときにエンジンは2500回転ぐらいにドロップするとしよう。この回転差が、各ギヤのギヤ比の差を表している。
この速度とギヤの関係を、カタログのグラフを見て頭で覚えても意味がないので、体感覚でマスターするのが重要。一番いいのは、安全なクローズドの場所などで1速から3速あるいは4速まで、何回かフル加速してみること。エンジンをレブリミット近くまで回してからシフトアップしてみると、シフトアップ時の回転数の差や、アクセルをオフにしたときの回転の落ち具合など、そのクルマの個性が加速Gの変化や、排気音、そしてタコメーターの数字などのトータル情報として身体で理解できるようになる。低い回転数でのシフトチェンジでは、その差がなかなかわかりづらいので、クルマへの理解を深めるためにも、ときにはフル加速も体験しておこう。
3)フル加速のコツ
スポーツドライビングで、そのクルマの加速力を最大限まで引き出したいときは、レブリミットまでしっかりアクセルを踏み込んで、レブリミッター直前で「素早く・確実に」シフトアップする。それだけに尽きるのだが、それが意外にできないもの……。
エンジンのトルクは回転数とアクセルの踏み加減でも変わる。トルクバンドもブースト計も気にしなくていいので、各ギヤでアクセル全開。MAX回転までしっかり引っ張ってシフトアップするのが一番速い。
シフト操作は「いいリズム」を体に叩き込むのが最善
4)シフトダウンの目安
コーナー手前での減速、上り坂に差しかかるとき、追い抜きをかけるときなどはサクッとシフトダウンしておくと、加速が鈍らなくて気持ちがいい。ある意味、これがMT車の醍醐味ともいえる。なのである程度、積極的にシフトダウンは利用しよう。
基本的には巡航している回転数から、ブレーキや上り坂の抵抗で、そのままのギヤなら1000回転以上、回転数が下がりそうなシチュエーションなら、シフトダウンしておいたほうがいい。
また、長い下り坂では、エンジンブレーキを有効に使いたいので、2速(3速)ぐらいの低いギヤにして、エンジンブレーキを使う。下り坂で、ずっとブレーキランプがつきっぱなしというのでは、MT車オーナーとしては情けない……(コーナー手前では、エンジンブレーキだけでなく、フットブレーキも併用)。
5)ブリッピング
MT車で厄介なのは、シフトアップよりもシフトダウン。なぜなら、ギヤごとに回転数と速度の関係にギャップがあるので、走行中に一段下のギヤに入れて、そのままクラッチをつなぐとその瞬間エンジンブレーキが大きく働き、ガクッと不愉快な減速Gがかかるからだ。これを解消するには2つの方法がある。
ひとつは、クラッチをゆっくりつなぐ方法。これは発進時の半クラッチの要領で、ゆっくりつなぐことでクラッチにギヤとギヤの回転差を吸収させてしまうやり方。
もうひとつは次のギヤに入れる前に、クラッチを踏んだまま軽くブリッピング(空ぶかし)をしてからクラッチをつなぐやり方。速度に対し、下のギヤでは不足している回転数をブリッピングで補ってからクラッチをつなげば、唐突なつながりを防ぎ、シフトショックの少ないシフトダウンが可能になる。
ただし、タイミングとブリッピングの加減をマスターするには修練が必要。まずは平地で、後続車との距離に余裕があるときに、ブレーキを踏まずに、ブリッピングを使ったシフトダウンのみで減速する練習からはじめてみよう。
6)いいリズムは盗む
シフトアップにせよシフトダウンにせよ、シフト操作の要諦は結局のところリズムにあるといってもいい。そしてそれを身につけるには、いいリズムでシフト操作ができる人の隣に乗って、いいリズムとは何かを知るのが一番重要。そして、そのリズムを模倣し、盗ませてもらうのが調達への近道だ。
変速ショックの少なさ、アクセルワーク、クラッチワーク、そしてシフトレバーの動かし方。自主練だけではなかなか上達しづらいので、まずはシフトワークのお手本になる人を探すところからはじめてみよう(本当に上手な人はなかなかいないので、根気が必要ですが……)。
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