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新型フォードブロンコついに生産開始もすでに完売! 日本で新車を買うには?

掲載 更新 14
新型フォードブロンコついに生産開始もすでに完売! 日本で新車を買うには?

 ベストカーWEBでも「本国での発売は2021年夏頃か?」と報じていた新型フォード ブロンコの生産が、いよいよ2021年6月15日、ミシガン州のフォードモーター・ミシガン組立工場(Ford Motor, Michigan Assembly Plant)にて開始された。

 本企画では、日本への正規輸入は予定されていないものの「大注目のSUV」であることは間違いない新型フォードブロンコの詳細をあらためてご紹介するとともに、日本でフォードブロンコの新車を買うにはどうすればいいのか、伊達軍曹が解説する。

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文/伊達軍曹
写真/フォード 

【画像ギャラリー】24年ぶりの復活を遂げた北米の人気SUV 新型フォードブロンコをギャラリーでチェック!!

■24年ぶりに復活した新型ブロンコ

1966年に誕生し、1996年に生産終了した伝説のSUV、フォードブロンコがついに復活。今回登場した新型は通算6代目で、2021年6月15日に生産が開始された。初代を彷彿とさせる丸目ヘッドライトが特徴だ

4人乗りの2ドア仕様。ボディサイズは全長4412×全幅1928×全高1826mm、ホイールベースは255mm

ダッシュボード中央に大型モニターが配置され、先進的な雰囲気を感じられるコクピット

 ブロンコは、その初代モデルは1966年に登場したフォード伝統のオフローダー。「アーリーブロンコ」と通称される可愛らしいデザインの初代は1977年まで生産され、その後も、ゴツく大きくなりながら代を重ねた。

 しかし1996年まで販売された5代目を最後に生産終了となっていたのだが、2020年7月、24年ぶりに「ブロンコ」が復活することとなったのだ。

 通算6代目となる新型ブロンコは「4人乗り2ドア仕様」と「5人乗り4ドア仕様」がラインナップされ、アーリーブロンコ(初代ブロンコ)を彷彿とさせる1966年型丸目のヘッドライトをフロントセクションに配置。

 驚異的な前後オーバーハングの短さが特徴となるボディのサイズは、2ドア版が全長4412×全幅1928×全高1826mm、ホイールベース2550mmmで、4ドア版は全長4810×全幅1928×全高1854mm、ホイールベース2949mmとなっている。

 搭載エンジンは直噴ガソリンターボの「エコブースト」で、2.3L、直4ターボのスタンダードエンジンは最高出力270psで、上位エンジンの2.7L、V6ツインターボは310psの最高出力を発生。

 このエンジンに組み合わせられるトランスミッションミッションは標準がゲトラグ製7速MTで、オプションとして10速ATも用意されている(※一部グレードには標準装備)。

 駆動方式は全車4WDで、グレードに応じてパートタイム4WDとフルタイム4WD、デフロック機構が装備される。

 テレーンマネジメントシステムG.O.A.T.は「ノーマル」「エコ」「スポーツ」「スリッパリー」「サンド」「マッド&ラッツ」からドライブモードを選択でき、上級グレードにはオフロード走行に適した「ロッククロール」「バハ」という追加モードも備わっている。

■新型ブロンコのグレード構成と価格

こちらは5人乗りの4ドア仕様車。ボディサイズは全長4810×全幅1928×全高1854mm、ホイールベースは2949mm

トランスミッションは7速MTと10速AT。さらに「G.O.A.T.モード」と呼ばれるドライブモードセレクターも装備される

 新型フォード ブロンコの装備類は、すべてのグレードに標準装着される「スタンダードパッケージ」を基本に、より豪華な内容となる「ミッドパッケージ」「ハイパッケージ」「ラックスパッケージ」「サスカッチパッケージ」があり、ボディカラーは全10色を用意。そのうえで、グレードは下記の7種類に分かれている。


■新型フォードブロンコのグレード構成
●BASE/いわゆるベースグレード
●BIG BEND/ベースグレードよりちょい上級なグレード
●BLACK DIAMOND/あえてスチールホイールを履く無骨なグレード
●OUTER BANKS/街乗りに向いたちょっとおしゃれなグレード
●BADLANDS/フロントスタビライザーや専用サス、電子式デフロック等々を採用する本格オフロードグレード
●WILDTRAK/2.7L、V6ツインターボの最強グレード
●First Edition/限定3500台のファーストモデル。

ルーフは取り外しが可能

 そして新型フォード ブロンコの本国での価格は、一応、下記のとおりとなっている。

■新型フォードブロンコの北米での価格
●BASE/2万8500ドル~(約313万円~)
●BIG BEND/3万3385ドル(約367万円~)
●BLACK DIAMOND/3万6050ドル~(約396万円~)
●OUTER BANKS/3万8955ドル(約428万円~)
●BADLANDS/4万2095ドル(約463万円~)
●WILDTRAK/4万6980ドル(約516万円~)
●First Edition/5万6915ドル(約626万円~)

 上で「一応」と書いた理由は、これらはあくまでベース価格であり、ここに各種パッケージの料金も乗っかることになるから……というのがまずひとつ。

 それに加えて米国における「人気の新車の初期ロット」というのは、現地のディーラーもメーカーが公式に設定した価格で仕入れることはできず、実際には、有力ディーラー同士のタマの奪い合いの結果として生じる「プレミアム価格」で仕入れることになるからだ。

 そしてそれを日本に輸入して販売する場合には、当然ながら輸入に関わるコストと日本の法規に適合させるためのコスト、そして当たり前だが輸入業者の利益も上乗せされることになる。

シャシーはラダーフレームを採用。サスペンションは前がダブルウィッシュボーンの独立懸架、後が5リンクのリジッドアクスル

■日本で新型ブロンコを買うには?

2016年1月、フォードは日本市場からの撤退を発表。新型ブロンコの正規輸入車が用意される見込みはない。日本で手に入れる方法はほかにあるのだろうか?

 ……ということで、実際に日本で新型フォードブロンコに乗るにはいくらぐらいの予算が必要で、納期はいつぐらいになるのだろうか?

 以前、ベストカーWEBで新型ブロンコスポーツについて取材をした横浜市のアメリカ車専門店『スペース横浜』に聞いてみた。

――もしもし、ベストカーWEBですがご無沙汰しております。さっそくですが、生産開始となった新型ブロンコって、我々日本人はいつ、いくらぐらいで買えるのでしょうか?

スペース横浜 ……まったくわからないですね。

――へ? でも6月15日には現地での生産が始まったんですよね?

スペース横浜 その通りですが、現在生産されている分は昨年7月の注文受付開始時に、いや、正確に言えばオーダーが開始される前からすでに完売してしまっている分ですから。

――そ、そうなんですか!

スペース横浜 そうなんですよ。現地の有力ディーラーが発表前からお金を積んで全量を確保していて、それを北米在住の有力顧客にデリバリーしている最中ですので、とてもじゃないけどアメリカ国外に、ましてや日本に回ってくる新型ブロンコは、今のところ1台もないですね。弊社も1台ぐらいはショールームに展示したいのですが、まったく無理な状況なんです。

――そうなんですか……。ちなみにファーストエディションの定価は5万6915ドル(約626万円)ですが、現地の有力ディーラーは、それに対していくらぐらいのプレミアム価格を乗っけて仕入れたんですかね?

スペース横浜 1台あたり3万ドル(約330万円)以上のプレミアムは付けたようです。

――さ、330万円あったら、それだけで国産新車が1台買えますね! そうかぁ……。では日本に入ってくる時期も価格も、いまのところはまったくわからないということですね?

スペース横浜 今年(2021年)の暮れぐらいには、アメリカのディーラー在庫からごく少数の車両が日本に回ってくるのでは? と言われてますが、それにいくらのプレミアムが乗ってくるのかがわかりませんし、そもそも本当にやってくるかどうかも、今はわからない状態なんです。

――やたらとカッコいい新型フォード ブロンコをいち早く手に入れてやろうか――などと考えていたわけだが、どうやらその目論見は甘かったようだ。

※   ※   ※   ※   ※

 早くても今年の暮れか来年の前半ぐらいにならないと、新型ブロンコに乗るという夢はかないそうにない。

 そして、その場合の乗り出し価格がいくらになるかも、今のところはまったく読めないのだ。いやはや、無念なり……。

【画像ギャラリー】24年ぶりの復活を遂げた北米の人気SUV 新型フォードブロンコをギャラリーでチェック!!

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