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キャデラック エスカレード/アメリカのラグジュアリーSUVが誇る最高級&最先端の歴史

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キャデラック エスカレード/アメリカのラグジュアリーSUVが誇る最高級&最先端の歴史

輸入車 [2023.10.05 UP]


キャデラック エスカレード/アメリカのラグジュアリーSUVが誇る最高級&最先端の歴史
キャデラック エスカレード|語り継がれる名車の系譜 vol.34|

キャデラック最新フルラインアップが集結!展示イベント名古屋・大阪・東京で開催

文●ユニット・コンパス 写真●キャデラック
※中古車参考価格はすべてグーネット2023年9月調べ。
※写真は一部本国仕様の場合があります。
(掲載されている内容はグーワールド本誌2023年11月号の内容です)

世界最大級の自動車消費国である北米市場のニーズから生まれたエスカレード。大きく、豪華で、豊かで快適なモデルだ。


アメリカのプライドを象徴するラグジュアリーSUV

アメリカ市場が求めた豪華で快適な移動空間
 今も昔も、北米が世界最大級の自動車市場であることは変わらない。クルマの進化は、2つの要素に大きく影響を受ける。ひとつは環境規制などのものづくりのルールであり、もうひとつが市場ニーズだ。客の要望が新しいジャンルを生み出し、クルマを進化させていく。

 SUVこそ、まさにユーザーニーズが生み出したジャンルだ。ピックアップトラックのような走破性と乗用車の快適性、その両方が欲しいという要望から自然発生的に誕生したSUV。90年代に入ると、SUVの利便性がユーザーに浸透、そうなると他者との差別化のため、より豪華で贅沢なモデルも要求された。

 そこで登場したのが、フルサイズボディに高級乗用車のしつらえと装備を与えた最上級SUVである。キャデラック エスカレードがその名を轟かせることに成功したのは、2002年に登場した2代目から。専用設計のエンジンを採用し、フルレザー張りの内装にはブルガリとコラボしたアナログ時計を搭載。アメリカを代表するラグジュアリーブランドにふさわしい1台となった。

 2020年からの現行型もまた、その名前にふさわしい堂々たる体躯と時代をリードする装備を身につけている。そして2023年には、ついに本国で電気自動車モデルも登場している。「アメリカのプライド」それがエスカレードなのだ。


キャデラック エスカレードはこんなクルマ
 キャデラックのアイコンである縦長のデイタイムランニングライトを採用したデザイン。標準装備されるホイールは驚きの22インチとなる。

 速度に応じて車高をコントロールするエアサスや雨天などすべりやすい路面での駆動力を高める電子制御LSDなど、ハイテク装備を満載。

 自動車業界で初めて湾曲型OLEDディスプレイを採用。夜間の視界を補助するナイトビジョンなど、先進的な装備を用意。

 フロントシートのヘッドレストにはスピーカーが埋め込まれ360度、没入感のある「スタジオ3D」を構成。2列目シートは独立式で極めて快適。

 現行モデルではホイールベースを先代モデルよりも延長、さらにリアサスの改良によって3列目シートの足もと空間と荷室容量をともに拡大した。


[キャデラック エスカレードが名車になった理由]最高級の素材と最先端の装備を惜しげもなく投入

ピックアップの走破性と乗用車の快適性をミックス
 90年代末、アメリカで高級SUV市場が開拓された。初代エスカレードは1999年にフルサイズトラックのユーコンをベースに、乗用車のようなルックスと装備を与えたモデルとして登場。そのコンセプトは現行モデルと変わらない。


エスカレードのために専用のメカニズムや上質な素材を用意
 ライバルに対抗すべく短期間で開発された初代から一転、2代目は最上級モデルにふさわしくメカも専用開発で、装備は一気に豪華さを加速させた。ピックアップモデルのEXTも登場し、アメリカを代表する高級SUVに成長した。


独特の癒しのあるゆったりとしたリズムの走り味が特徴
 エスカレードの乗り味は、乗用車的な走行性能を目指す欧州系SUVとはまた違ったアメリカ車ならではの世界観を持っている。高速でのクルージングでは、ボディはゆったりと上品に上下動し、まるでクルーザーのような快適さ。


巨大なサイズを採用した理由はゆとりある空間のため
 全長5.4m、全幅約2mという堂々たる車体サイズを活かして、3列7人が快適に過ごせる空間を用意。2列目はキャプテンシートで足もとだけでなく、左右にもかなりのゆとりがある。アメリカではVIPの送迎車としても人気だ。


電子制御メカを積極採用して快適性と走りを両立
 その時代における最高峰のテクノロジーを採用するのも、エスカレードならではの特徴。現行型も磁性体を利用した世界最速の反応速度を誇るマグネティックライドコントロールや、ナイトビジョン、有機液晶パネルなど盛りだくさん。


電気自動車版の「エスカレードIQ」もついに姿を現した
 キャデラックは2023年8月にエスカレードの電気自動車モデル「エスカレードIQ」を発表した。ツインモーターを搭載しシステム最大で750馬力を発揮。航続距離は724kmに到達する見通しだという。日本導入は現時点では未定。


新車といま買いの中古車たち

エスカレード
 アメリカ車の頂点に君臨するフルサイズラグジュアリーSUV。メカニズムはほぼ新規開発で、ナイトビジョンを含めた先進安全装備を始め、音響や内装素材まで贅沢さを極めている。

新車価格:1740万円~1800万円(エスカレード全グレード)

エスカレードの新車情報を見る


エスカレード(先代)
 キャデラックブランドをモダンでハイテックなものに再構築する流れのなかで登場した先代モデル。一方で伝統のフレーム構造を受け継いでいる。巨大で豪華、ゆったりとした気分が味わえる。

中古車参考価格帯:570万円~1100万円(15年~20年 エスカレード全グレード)


エスカレード(先々代)
 まだまだ中古車市場では根強い人気を誇る先々代エスカレード。価格帯も比較的手頃で、最終モデルでも500万円程度で入手可能。ただし、並行輸入車も多く、状態を見極める必要がある。

中古車参考価格帯:150万円~520万円(07年~15年 エスカレード全グレード)


エスカレード EXT(先々代)
 アメリカンSUVならではの個性を追求するなら、ピックアップトラックのEXTという選択肢も。ただし、年式的にも走行距離の多い個体ばかりで、物件数も少ないため、上級者向け。

中古車参考価格帯:200万円~250万円(07年~12年 エスカレード EXT全グレード)

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