現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > メルセデス・ベンツ、新型GLSの日本販売をスタート。3代目となる旗艦SUVの国内価格は1263万円から

ここから本文です

メルセデス・ベンツ、新型GLSの日本販売をスタート。3代目となる旗艦SUVの国内価格は1263万円から

掲載 更新 3
メルセデス・ベンツ、新型GLSの日本販売をスタート。3代目となる旗艦SUVの国内価格は1263万円から

Mercedes-Benz GLS

メルセデス・ベンツ GLS

メルセデス・ベンツ、新型GLSの日本販売をスタート。3代目となる旗艦SUVの国内価格は1263万円から

SUV界のSクラスが3代目へフルモデルチェンジ

メルセデス・ベンツ日本は、2020年3月23日に新型GLSを発売した。直列6気筒ディーゼルの「GLS 400 d 4マティック」とV8+ISGの「GLS 580 4マティック スポーツ」をラインナップし、前者は同日より、後者は2020年6月からの納車を開始する。車両価格は「GLS 400 d 4マティック」が1263万円、「GLS 580 4マティック スポーツ」が1669万円。

メルセデス・ベンツ GLSは、同社のSUVラインナップの頂点に立つ7人乗りモデル。「S」の文字を冠するとおり、「SUV界のSクラス」を標榜する快適性を身上としている。2006年に初代モデル「GL」が登場し、2012年に2代目へ進化。2016年のフェイスリフトと当時に名称を「GLS」へ変更、3代目となる新型は2019年春に本国でプレミアした。

サードシートは身長190cm超の乗員に対応

新型GLSはホイールベースを先代比で60mm延長し、居住性と積載性を向上。2列目シートは電動スライド機能を備え、最大でニールームを87mm拡大することができる。40:20:40分割可倒式バックレストや左右ヘッドレストの高さも電動調整式。さらに、独立2座の3列目シートも身長194cmの乗員まで対応する設計とした。2列目はもとより、3列目にも独立調整可能なエアコンやシートヒーターやUSB充電ポートを標準装備するなど、乗員全員に快適なスペースを提供する。

サイズ感を存分に活かした実用性の高さは荷室にも表れている。容量は3列目シート使用時でも470リッターと圧倒的な広さを誇るが、2、3列目シートを倒せば最大2400リッターもの広大なラゲージルームが誕生する。トランクスルーの際の横幅も72mm拡大し、長尺物の積載自由度も広がった。

ショーファードリブンとしての使用も想定

さらに、スイッチ操作でリヤの車高を約50mm下降することができるため、積み卸しのしやすさも向上している。ドアに軽い操作で自動的にカチリと閉まるイージークロージャー機能をGLSとして初めて採用した。

GLS 580 4マティックには2列目左右シートにマッサージ機能やベンチレーター、ヘッドレストクッションを追加する「ショーファーパッケージ」を設定するなど、ビジネスユースとしての用途も見据えたアメニティを充実させている。電動ブラインド、ワイヤレスチャージング、7インチタブレットなども備える「ショーファーパッケージ」は66万7000円のオプションとなる。

Sクラスで「お墨付き」を得た直6ディーゼル

GLS 400d 4マティックには300ps/700Nを発揮する3リッター直列6気筒ディーゼル(OM656)を搭載。直6らしい低振動と滑らかなフィーリングが、すでにSクラスやGクラスでお墨付きを得ているユニットだ。言われなければそれとは気付かないほどの静粛性をもちながら、低速域から溢れ出す大トルクはディーゼルならではの特性。GLSの巨体をも軽く運ぶ包容力を持つ。

2ステージターボを装備し、低回転から高回転まで広い帯域で太いトルクを湧出する。AdBlue添加、sDPF(選択触媒還元法コーティング付粒子状物質除去フィルター)、SCR触媒、アンモニアスリップ触媒(ASC)という多重システムを用いることで粒子状物質の捕集と窒素酸化物の低減を徹底的に図っている。

ハイパワーのV8をモーターがさらにアシスト

GLS 580 4マティック スポーツは、4リッターV型8気筒直噴ツインターボ(M176)とISG(インテグレーテッド スターター ジェネレーター)を組み合わせたユニットを積む。この組み合わせは日本では初採用となる。さらに48Vシステムを搭載することで、高性能化と高効率化を図った。

最高出力489ps、最大トルク700Nmを発生するうえ、エンジンとトランスミッション間に配置するISGが22ps/250Nmでアシスト。48Vシステムによる回生ブレーキで発電を行ない、容量約1kWhのリチウムイオンバッテリーに充電することで効率をより一層向上する。また、低負荷時には4気筒を休止するシステムも採用した。

トランスミッションは全車に9Gトロニックを組み合わせる。4マティックも標準装備となり、前後100~0%、0~100%の間で連続的にトルク配分を可変する。また、本格的なオフロード走行用にローレンジギアを備える「オフロード エンジニアリング パッケージ」もオプションとして設定した。

先進の電制デバイスが巨艦を緻密にコントロール

新型GLSには減衰力特性を路面の状態や走行条件へリアルタイムに適応させるアダプティブダンピングシステム「ADS プラス」を搭載したエアサスペンションを標準装備。乗員や積載量を問わず常に一定の車高をキープする。

GLS 580 4マティック スポーツにはカメラや各種センサーで路面状況などをスキャンし、横Gや不快な振動を制御する「Eアクティブ ボディ コントロール」を標準装備。48Vシステムによって各サスペンションを個別に制御する最新テクノロジーだ。4輪それぞれに電制油圧式オイルポンプを配置し、ダンパーの減衰力にくわえてピストンのストローク量まで可変する機構だ。スプリングレートとダンピングレート、車高を4輪個別にコントロールすることが可能で、ピッチ/ヨー方向だけでなくダイブ/スクウォートといった姿勢変化も制御する。

“足をばたつかせて”スタックを突破する脱出モードも

オフロード機能は「脱出モード」を備えている。砂場などでスタックした際に、状況に応じてサスペンションレベルを自動的に数回上下させ、トラクションを取り戻すという機構だ。センターディスプレイのタッチスクリーンを介して各ホールに対する車高を個別に調整することもできるため、一輪だけが溝に落ち込んだ場合やフルバンプ状態に陥った際に車体の姿勢を回復しやすくなっている。

さらに、ダイナミックカーブ機能「CURVE」も備えており、コーナリングの際には2輪車のようにボディを内側へ傾けることで、乗員に伝わる遠心力を低減。

全長5.2m、ホイールベースが3.1mを超える巨艦をスムーズに振る舞わせるための電子制御デバイスの数々は、48V化によって瞬時にタイムラグなく稼働する。

Sクラス基準の先進運転支援機能を全車標準搭載

先進の運転支援機能は最新のメルセデス基準に従う。自動再発進機能、およびアクティブステアリングアシスト付きACCや渋滞時緊急ブレーキ機能、アクティブレーンチェンジアシスト、歩行者/飛び出し/右折時対向車検知機能付きアクティブブレーキアシスト、道路標識認識機能、降車時警告機能付きアクティブブラインドスポットアシストなどを標準搭載。ステレオマルチパーパスカメラと4基のコントロールユニットにより、毎秒100回の頻度で解析を行いながら片側112個のLEDを配光制御するマルチビームLEDヘッドライトも採用した。

自然対話型音声認識機能を備えた「MBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)」も全車に装備。人工知能による学習機能を搭載するインフォテインメントシステムは、「ハイ、メルセデス」をキーワードに起動する。

ユーザーを気遣う「ハイ、メルセデス」のAI

「ちょっと暑い」といえばエアコンを自動的に調整し、「家に帰りたい」と言うと登録した自宅を目的地に設定するなど、遠回しな表現であってもオーダーを認識。学習機能を備えているので、クラウド上のソフトウェアモデルにより新しい言語を覚えたり、時代による言語の用法の変化にも対応する。

予測機能も搭載しており、ユーザーの望むオーダーを“読む”ことも。たとえば定期的に決まった時間に決まった場所へ電話をするユーザーには、その時刻になるとディスプレイに相手の電話番号を表示する、決まった時刻に特定のラジオ局へ切り替える提案をするなどの“気遣い”を見せる。

最新の安全運転支援システムを全車標準で装備し、日本初搭載となる「Eアクティブ ボディ コントロール」も投入。さらにSクラス並みの快適性、先進性を持ちながら大型SUVならではの広大なスペースと優れたユーティリティ、オフロード性能も備えた万能選手へと進化した新型GLSは、満を持して強豪揃いのラグジュアリーSUV界へ切り込む。

【車両価格(消費税込み)】

GLS 400d 4マティック:1263万円

GLS 580 4マティック スポーツ:1669万円

【SPECIFICATIONS】

メルセデス・ベンツ GLS 400d 4マティック

ボディサイズ:全長5207 全幅1956 全高1823mm

ホイールベース:3135mm

車両重量:未発表

エンジン:直列6気筒DOHCディーゼルターボ

総排気量:2925cc

ボア×ストローク:82.0×92.3mm

最高出力:243kW(330ps)/3600-4200rpm

最大トルク:700Nm/1200-3200rpm

トランスミッション:9速AT

サスペンション:前ダブルウィッシュボーン 後マルチリンク

駆動方式:AWD

タイヤサイズ:前後275/50R20

メルセデス・ベンツ GLS 580 4マティック スポーツ

ボディサイズ:全長5213 全幅2030 全高1823mm

ホイールベース:3135mm

車両重量:未発表

エンジン:V型8気筒DOHCツインターボ

総排気量:3982cc

ボア×ストローク:83.0×92.0mm

最高出力:360kW(489ps)/5500rpm

最大トルク:700Nm/2000-4000rpm

モーター最高出力:16kW

モーター最大トルク:250Nm

トランスミッション:9速AT

サスペンション:前ダブルウィッシュボーン 後マルチリンク

駆動方式:AWD

タイヤサイズ:前275/45R21 後315/40R21

【問い合わせ先】

メルセデス・コール

TEL 0120-190-610

こんな記事も読まれています

やっぱたまらんなV型エンジン!! [スカイラインNISMO]とレクサス[IS500]の[パンチ力]にひれ伏した件
やっぱたまらんなV型エンジン!! [スカイラインNISMO]とレクサス[IS500]の[パンチ力]にひれ伏した件
ベストカーWeb
【角田裕毅F1第22戦展望】ファクトリーと現場の連携で活きたレッドブル製リヤサスペンション。改善の継続が7番手に繋がる
【角田裕毅F1第22戦展望】ファクトリーと現場の連携で活きたレッドブル製リヤサスペンション。改善の継続が7番手に繋がる
AUTOSPORT web
エバンスとの実質的な一騎打ちもタナクはトップ譲らず。ヌービルは7番手に挽回【ラリージャパン デイ3】
エバンスとの実質的な一騎打ちもタナクはトップ譲らず。ヌービルは7番手に挽回【ラリージャパン デイ3】
AUTOSPORT web
メルセデス・ベンツCLE 詳細データテスト 快適で上質な走りが身上 動力性能と燃費効率はほどほど
メルセデス・ベンツCLE 詳細データテスト 快適で上質な走りが身上 動力性能と燃費効率はほどほど
AUTOCAR JAPAN
WRCラリージャパンSS12恵那での車両進入事案について実行委員会が声明。被害届を提出へ
WRCラリージャパンSS12恵那での車両進入事案について実行委員会が声明。被害届を提出へ
AUTOSPORT web
2024年も記録保持中!? カローラ ロードスター…… ギネスブックに登録された「日本のクルマの世界一」【10年前の再録記事プレイバック】
2024年も記録保持中!? カローラ ロードスター…… ギネスブックに登録された「日本のクルマの世界一」【10年前の再録記事プレイバック】
ベストカーWeb
80年代バブル期に日本で人気だったMG「ミジェット」に試乗! 英国ライトウェイトスポーツの代表格はいまもビギナーにオススメです【旧車ソムリエ】
80年代バブル期に日本で人気だったMG「ミジェット」に試乗! 英国ライトウェイトスポーツの代表格はいまもビギナーにオススメです【旧車ソムリエ】
Auto Messe Web
【正式結果】2024年F1第22戦ラスベガスGP予選
【正式結果】2024年F1第22戦ラスベガスGP予選
AUTOSPORT web
角田裕毅が予選7番手「大満足。アップグレードへの理解が改善につながった」努力が報われたとチームも喜ぶ/F1第22戦
角田裕毅が予選7番手「大満足。アップグレードへの理解が改善につながった」努力が報われたとチームも喜ぶ/F1第22戦
AUTOSPORT web
勝田貴元、木にスピンヒットも間一髪「メンタル的に難しい一日。明日はタイトル獲得を最優先」/ラリージャパン デイ3
勝田貴元、木にスピンヒットも間一髪「メンタル的に難しい一日。明日はタイトル獲得を最優先」/ラリージャパン デイ3
AUTOSPORT web
クラッシュで50Gを超える衝撃を受けたコラピント。決勝レースの出場可否は再検査後に判断へ/F1第22戦
クラッシュで50Gを超える衝撃を受けたコラピント。決勝レースの出場可否は再検査後に判断へ/F1第22戦
AUTOSPORT web
胸を打つ「上質な走り」 アウディQ6 e-トロン・クワトロへ試乗 優秀なシャシーを味わえる388ps!
胸を打つ「上質な走り」 アウディQ6 e-トロン・クワトロへ試乗 優秀なシャシーを味わえる388ps!
AUTOCAR JAPAN
オーテック&ニスモ車が大集合!「AOG湘南里帰りミーティング2024」で見た「超レア車5台」と「中古車で狙いたいクルマ5台」を紹介します
オーテック&ニスモ車が大集合!「AOG湘南里帰りミーティング2024」で見た「超レア車5台」と「中古車で狙いたいクルマ5台」を紹介します
Auto Messe Web
なぜ潰れた? 名車と振り返る「消滅した自動車メーカー」 32選 後編
なぜ潰れた? 名車と振り返る「消滅した自動車メーカー」 32選 後編
AUTOCAR JAPAN
ラリージャパン3日目、SS12がキャンセル…一般車両が検問を突破しコース内へ進入、実行委員会は理解呼びかけると共に被害届を提出予定
ラリージャパン3日目、SS12がキャンセル…一般車両が検問を突破しコース内へ進入、実行委員会は理解呼びかけると共に被害届を提出予定
レスポンス
【F1第22戦予選の要点】苦戦予想を覆すアタック。ラッセルとガスリーが見せた2つのサプライズ
【F1第22戦予選の要点】苦戦予想を覆すアタック。ラッセルとガスリーが見せた2つのサプライズ
AUTOSPORT web
なぜ潰れた? 名車と振り返る「消滅した自動車メーカー」 32選 前編
なぜ潰れた? 名車と振り返る「消滅した自動車メーカー」 32選 前編
AUTOCAR JAPAN
NASCARの2024シーズン終了! 日本からスポット参戦した「Hattori Racing Enterprises」の今季の結果は…?
NASCARの2024シーズン終了! 日本からスポット参戦した「Hattori Racing Enterprises」の今季の結果は…?
Auto Messe Web

みんなのコメント

3件
  • 昔はBMWの十八番だった直6エンジンを最近のメルセデスが積極的に使っているのが面白いよね。
    6発のディーゼル乗ってみたいなぁ。
  • ダイムラー
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1530.02030.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

330.01718.0万円

中古車を検索
GLSクラスの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1530.02030.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

330.01718.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村