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パワーで! 価格で! そして燃費で! 「アルト vs ミラ」の40年に渡る闘いが熱すぎる

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パワーで! 価格で! そして燃費で! 「アルト vs ミラ」の40年に渡る闘いが熱すぎる

 この記事をまとめると

■軽自動車の代表車種を初代モデルから比較してみた

これが本来の姿だ! スズキ・アルトバンの軽自動車すぎる潔さ

■どちらも似たようなモデルを出すことで対抗しており、白熱していた

■スポーツモデルも一時はあったが、現在は燃費に重きを置いているモデルが多い

 軽自動車二大巨頭が繰り広げたライバル対決を振り返る

 かつてしのぎを削ったトヨタ・コロナと日産 ブルーバードの“BC戦争”や、ラリーを舞台に切磋琢磨を繰り返していたスバル・インプレッサと三菱ランサーエボリューションのように、ライバル関係にある車種は数多い。

 そんなライバル関係にある車種のなかで、庶民のアシとして現在に至るまでその役目を果たしつづけているのが、スズキ・アルトとダイハツ・ミラではないだろうか。今回はそんな軽自動車の2車種を比較してみたい。

 昨年末に9代目へフルモデルチェンジを果たしたアルトに対し、ミラは2018年に販売を終了し、現在はミラから派生したミライース(2代目モデル)がそのポジションを担っている。

 デビューが早いのは1979年5月に登場したアルトで、5代目フロンテの商用(バン)モデルとして登場した。この初代アルトは税制面で有利な商用登録であることと、47万円という超低価格で瞬く間に大ヒット車種になったのである。

 一方のミラは1980年にMAXクオーレの後継車種であるクオーレの商用モデルとして登場。当時は「ミラ・クオーレ」という車名だったが、82年のマイナーチェンジのタイミングで単に「ミラ」という車名となった。

 価格面ではアルトに及ばなかったミラではあるが、1983年に41馬力を発生するターボモデルを追加。軽自動車の馬力競争の口火を切ることになる。

 対するアルトは、初代モデルこそターボモデルを設定しなかったが、2代目モデルにターボモデルを追加。こちらは軽自動車初の電子制御燃料噴射装置付インタークーラーターボエンジンを搭載し、ミラターボを上まわる44馬力をマークしていた。

 馬力バトルから燃費バトルへ

 しかしミラは、1985年にフルモデルチェンジを実施すると、ターボモデルは一気に52馬力とアルトに大きく差をつけることとなる。

 もちろんスズキも黙ってみているわけもなく、1987年には64馬力を発生する「ワークス」を追加。当初は80馬力近くを絞り出す予定だったというが、当時の運輸省が難色を示し、64馬力に抑えたことでこの数値が現在に至るまでの軽自動車の自主規制値となったのだった。

 両車はパワー競争だけでなく、ミラが2代目モデルにフルゴネットタイプのミチートやウォークスルーバンを設定すればアルトも3代目モデルで同じくフルゴネットタイプのアルトハッスルを設定するなど、さまざまな方面でバチバチにやりあっていた。

 しかし、2000年に実施されたマイナーチェンジでは、両車とも3ドアのホットモデル(ミラTR及びアルトワークス)が廃止となり、高性能化の競争に一旦終止符が打たれることとなった。

 その代わり2011年9月に既存の技術をブラッシュアップして低燃費化を実現した「第3のエコカー」と名付けられたミライースが登場すると、アルトも同年11月に低燃費仕様のアルトエコをリリースし、ここからは燃費競争がスタートすることとなったのである。

 その後、ミラはミライースにあとを託して2018年に生産を終了。アルトは2015年末にワークスを復活させるなど対照的な道を進んでいたが、アルトが昨年末に9代目にフルモデルチェンジを果たしたタイミングでハイブリッドモデルをラインアップする一方で再びワークスが消滅しており、今後の行く末が気になるところ。

 対するミラ(イース)は2017年に現行型が登場して間もなく5年が経過するタイミングであり、そろそろ新型のウワサも聞こえてくるタイミングとなってきた。果たして新型モデル同士、次はどんな戦いを見せてくれるのだろうか?

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みんなのコメント

23件
  • 「軽が200万円以上。高くなった」と嘆く人がいるが、1~2名乗車での街乗りが主体なら軽乗用車はこのようなタイプで充分。
  • ミラターボ復活して欲しいなぁ~
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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