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【衝撃画像】動物界最速のハンター・ハヤブサの無慈悲な狩りの瞬間!

掲載 更新 2
【衝撃画像】動物界最速のハンター・ハヤブサの無慈悲な狩りの瞬間!

 北海道留萌市在住の写真家・佐藤圭さんが撮った貴重な動物、風景写真をお届けする週末連載。

 第39回は、動物界で最速を誇る鳥・ハヤブサの狩りの様子をお届けします。

命名百周年を迎えた名勝・層雲峡の周辺に広がる絶景の数々

 新幹線を超えるスピードで急降下して獲物を捉えた瞬間の画像。そこには、自然界の凄まじいばかりの営みが写っていました。

写真・文/佐藤圭

【画像ギャラリー】ハヤブサに狩られたハトが爆発した瞬間!

肉眼では追えない超高速の狩り!

 毎年、夏になると、鮮やかなオリーブ色の美しい鳩・アオバトが、北海道の日本海側、オロロンラインの海岸に飛来します。

 アオバトは、海岸の岩場に集まって盛んに海水を飲んでいるんですが、塩辛い海水をそんなに飲んで、喉が渇かないのかと心配になるくらいです。

海岸に集まって海水を飲むアオバトたち

 海水を飲む理由ははっきりわかっていないようですが、夏場は果実ばかりを食べるので不足するミネラルを補給するため、あるいは、薬用成分のある木の実を食べるので解毒をするためではないかなど諸説があります。

 どこまでも青い海と空が広がる海岸に群れる鮮やかなオリーブ色のアオバトたちの姿はとても美しく、真夏の留萌の風物詩になっています。

 しかし、そののんびりした光景を一変させる者がいます。

 あらゆる動物のなかで最速のハンター・ハヤブサです。

 ハヤブサは、のんびり海水を飲むアオバトを無慈悲に狩っていきます!

突然急降下してきたハヤブサに逃げまどう

 ハヤブサが急降下するときのスピードは、時速350kmを超えると言われています。なんと新幹線より速い!

群れの中の1羽に狙いを定める

 そんなスピードで襲われたアオバトは、自分が狩られたことに気づく暇もないかもしれません。

 撮影している僕自身も、肉眼では、海岸に群れていたアオバトの中の1羽が、突然、弾丸に撃ち抜かれたように羽を飛び散らせて吹っ飛んだとしか見えません。

ハヤブサの鋭い爪にかけられ、爆発したように吹っ飛ぶアオバト

 ハヤブサの狩りのスピードは、人間の目の能力を超えています。獲物を狩る瞬間を目で追って撮影するのは不可能です。

 でも、毎日観察していると、ハヤブサの飛ぶルート、狩りの瞬間に羽を開くためスピードが少し落ちることがわかりました。

 ハヤブサが海の上を弾丸のように飛ぶ姿を追い、そのスピードに合わせてカメラを振ります。流し撮りです。

 狩りの瞬間は肉眼では見えないので、画像を確認するのが楽しみです。確認すると、狩りの瞬間の驚愕の映像が写っていることがあります。カメラって凄いですね!

海に落ちたアオバトを捕獲

獲物を、他のハンターたちに狙われない安全な場所に運ぶ

巣に運ぶために獲物を解体する

 ハヤブサは無慈悲で残酷なハンターに見えますが、彼らの生きていくために必死です。

 特にこの時期は、子育てをしているので、巣で待つヒナたちのために一日中、狩りをしています。日に3羽、4羽と捕らえることもあります。それが毎日繰り返されます。

ヒナたちが待つ巣へ獲物を運ぶ

崖の上の巣で親鳥を待つヒナたち

獲物を細かくちぎってヒナに与える

 同じ猛禽類でも、オオワシやオジロワシなどあまり狩りがうまくない鳥もいるのですが、ハヤブサの狩りは芸術と言ってもいいレベルです。いつも感動して撮影しています。

佐藤 圭  kei satou

 1979年、北海道留萌市生まれ。動物写真家。SLASH写真事務所代表。MILLETアドバイザー。

 日本一の夕陽と称される留萌市黄金岬の夕陽を撮影するために写真家の道に入る。北海道道北の自然風景と野生動物を中心に撮影を続け、各地で写真展を開催し、企業や雑誌、新聞などに写真を提供している。

 2018年、エゾナキウサギの写真「貯食に大忙し」で第35回『日本の自然』写真コンテスト(主催:朝日新聞社、全日本写真連盟、森林文化協会)で最優秀賞受賞。

ウェブサイト:https://www.keisato-wildlife.com/

Facebook:https://facebook.com/kei.sato.1612

インスタグラム:https://www.instagram.com/slashslash_photography/

【画像ギャラリー】ハヤブサに狩られたハトが爆発した瞬間!

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みんなのコメント

2件
  • ベストカーって何の雑誌?
  • ベストカーwebの閑話休題といったところかな?
    悲惨な英塑像といえば、チーターが水飲み場でワニに襲われそのまま水の中に引き込まれていく動画は衝撃的だった。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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