2023年シーズン終盤、アルファタウリがレッドブルとの関係を緊密化することで劇的な改善を遂げたことを受けて、ここ数週間はチームの協力体制に注目が集まっている。
2024年シーズンに向けてアルファタウリは、レッドブルのパーツをこれまでよりも多く使用する意向で、2チームが密接に協力することで優位に立つ可能性について懸念を示すチームもある。
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FIAは、チームが悪意のある行動をとり、”コラボレーション”によってアドバンテージを得るリスクがあることを十分に認識している。しかしF1が行なっているチェックは不都合なことを摘発するのに十分強固なものであり、特に公然と共同作業を行なうチームに対する監視の目が厳しくなっているという。
レッドブルとアルファタウリに関する疑問について見解を求められたFIAのシングルシーター責任者であるニコラス・トンバジスは、両マシンを分析した結果、心配するようなことは何もなかったと語った。
「そのようなことが起こらないようにするため、我々は完全に独立したチームをよりも、互いに近接したチームをより厳密にチェックしている」
「それは懸念事項だ。その2チーム間だけでなく、他のペアチーム間でも懸念されている」
「我々はアルファタウリが他とは全く異なる空力ソリューションを持っていると考えているし、直接的な協力関係の兆候はないと考えている」
「言うまでもなく彼らは懸命に取り組み、一歩前進している。しかし、それがコラボレーションによるものだとは言えないと思う」
「とはいえ協働、あるいはそのようなことが起こらないようにすることは、取り締まりチームの厄介な部分のひとつである」
「我々は監査をし、これらすべてのチームが十分に分離されていることなどを確認する必要がある。そして、そのようなことが起きていないことを我々に納得させるための情報を各チームが提供できるよう、近々さらなる指針を発表する予定だ」
「我々はこの課題を過小評価しているわけではない」
異なるコンセプトのウイングを試すなど、チームが協力して開発の方向性をカバーすることで最良の解決策を迅速に導き出すといった協力の仕方も考えられる。しかしトンバジスは、そのような行為はレギュレーション違反であり、FIAの検査にも引っかかりやすいと明言している。
「それは明らかに重大な違法行為だ。というのも我々は過去にチーム間で似たようなコンポーネントがあることを見つけ、それがどのように進化したかを見るために彼らの開発プロセスに入り込んでチェックしたことがあるからだ」
「現在のところ、そういうことは起こっていないと思う。我々はそれをチェックしているし、チェックするためのプロセスもある。それは簡単ではないし、簡単だとも言っていない」
トンバジスは、FIAが公に協力しているチームをチェックすることには自信を持っているとしつつも、リスクは単独で活動しているチームにもあるという。
「2つのチームが協力する主なインセンティブは、コンポーネントを交換できるとか、風洞を共有できるかどうかではない」
「イギリスにいるチームとアルゼンチンにいるチームがレギュレーションに反してコミュニケーションを取りたければ、ズームコールをしたり、エンジニア同士がチャットしたりすることができる。それはかなり実現可能なことだ」
「我々は人々の日々の動きを監視しているわけではないし、そうするつもりもない。オーナーが共通などの理由で、ペアのチームが批判されることが多いが、独立した2つのチームが、互いに助け合うことで利益を得ようと決めることもできるのだ」
「そのようなことが起こっているとは思わない。しかし私が言いたいのは、チームが協力する上であるチームから他のチームに販売されるパーツなど、物理的なつながりがある必要は必ずしもなく、我々はそれを防ぐためのツールを持っているということなんだ」
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