スーパー耐久シリーズ第4戦「もてぎスーパー耐久 5Hours Race」は、9月7日(土)にモビリティリゾートもてぎにおいて開催され、全8クラス47台の車両が出走。気温32℃、路面温度45℃と残暑の厳しいレースとなったが、ST-Xクラスの81号車 DAISHIN GT-R GT3(今田信宏/藤波清斗/坂口夏月)が2022年開幕戦鈴鹿以来2年半ぶりに優勝。前回のオートポリス戦ではペナルティを受け優勝を逃していただけに、嬉しい勝利となった。
今回はST-2クラスの設定がなく、ST-X(全4台)、Z(全11台)、TCR(全3台)、Q(全3台)、1(全1台)、3(全4台)、4(全7台)、5(14台)の8つのクラスでの大会となった。
■クラフトバンブーメルセデスがS耐初優勝。トップチェッカーのダイシンGT-Rはペナルティで4位に|第3戦オートポリス5時間
7日朝にに行われた公式予選はA、Bドライバーのベストタイム合算で争われ、81号車GT-Rが2戦連続のポールポジションを獲得。33号車Craft-Bamboo Racing Mercedes-AMG GT3(リー・ジェフリー/太田格之進/チェン・ディーン/リアン・ジャトン)、31号車DENSO LEXUS RC GT3(永井宏明/小高一斗/小山美姫/嵯峨宏紀)、23号車TKRI松永建設AMG GT3(DAISUKE/元嶋佑弥/中山友貴)がこれに続いた。
12時34分に5時間のタイムレースがスタート。ポールから飛び出した81号車GT-Rの藤波が1周目から後続を引き離し、2周目にはこのレースのファステストラップとなる1分54秒936を計測。1時間後には2番手の33号車メルセデスに50秒近いリードを築いた。
1時間10分過ぎに藤波はピットインして今田に交代。今田は義務周回時間の1時間15分をしっかり走り坂口に交代した。その次の周に2番手に順位を上げていた23号車メルセデスがピットインして中山に交代すると順位が逆転。0.207秒で中山と坂口のバトルが勃発することとなった。しかし23号車メルセデスにはFCY(フルコースイエロー)時の速度違反でドライブスルーのペナルティが出て、坂口は難なくトップに返り咲くことになった。
坂口はトップを守ったまま再び藤波に交代。23号車の元嶋が8.6秒差まで迫るが、タイヤを温存していた藤波が終盤は逆にリードを開き、結果的には1分18秒もの大差をつけて今季初優勝。もてぎでの優勝は6年ぶりとなった。2位は23号車メルセデス、3位は33号車メルセデスだった。
ST-Zクラスは、クラスポールの25号車 Raffinee 日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4(植松忠雄/松田次生/佐藤公哉/名取鉄平)と34号車TECHNO FIRST R8 LMS GT4(加納政樹/平安山良馬/安田裕信/大草りき)がトップ争いを繰り広げたが、3時間20分過ぎに松田がドライブする25号車Zが34号車アウディを攻略。Z GT4 に初優勝をもたらした。
ST-TCRクラスは430号車エヴァRT初号機RS3 LMS(藤原能成/霜田誠友/田ヶ原章蔵)が初優勝を決めた。
ST-1クラスは2号車シンティアム アップル KTM(井田太陽/加藤寛規/高橋一穂/吉本大樹)がノントラブルで完走し優勝した。
ST-3クラスは16号車岡部自動車Z34(小松一臣/田中徹/田中哲也/甲野将哉)がこのメンバーとなっての初めての優勝を遂げた。
なお日産車はST-X、Z、3と3つのクラスを制覇した。
ST-4クラスは、最終盤に884号車シェイドレーシングGR86(影山正彦/国本雄資/山田真之亮/鶴田哲平)の国本に3号車ENDLESS GR86(坂裕之/菅波冬悟/小河諒)の菅波が追いつき、残り2分のヘアピン先で逆転して今季2勝目。884号車GR86はファイナルラップにガス欠でピットインし、無念のノーチェッカー。ポイント争いは激しくなった。
ST-5クラスは、88号車村上モータースMAZDAロードスター(村上博幸/岡本大地/吉田綜一郎/有岡綾平)が今季2勝目を挙げた。
3メーカーの開発車両によるST-Qクラスは、今回はルーキーレーシングのエントリーがなかったが、92号車GR Supra Racing Concept(加藤恵三/山下健太/河野駿佑/関口雄飛)、61号車SUBARU HighPerformanceX Future Concept(伊藤和広/山内英輝/井口卓人/花沢雅史)、271号車Honda CIVIC TYPE R CNF-R(大津弘樹/三井優介/桂伸一)と3メーカーの3台全車が完走した。
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