ドライブ [2022.09.10 UP]
やっぱりクルマが好き![移動の”感動”を次世代に伝えよう]
文と写真●ユニット・コンパス
※ナンバープレートはすべて、はめ込み合成です。
(掲載されている内容はグー 2022年9月発売号の内容です)
トラブル回避のために交通マナーを見直す|グッドマナーでグッドドライブ
クルマの魅力は数多いが、なんといっても旅こそが最高の醍醐味だ。こんな時代だからこそ、安全で快適なクルマ旅を提案したい。特に子供たちに、この世界の美しさと移動の感動をシェアしよう。
価値観が大きく変化したいまだからこそクルマ旅
雄大な自然と一体になれる感覚を味わえる!
今年の夏も旅行に行けなかったという方、いらっしゃるのではないでしょうか。我々はもうすでに3年近く、かつてのような生活を取り戻せないでいます。ですが、そんな状況でも人生は続きますし、状況に上手に適応して生活を積極的に楽しんでいる方々も大勢いらっしゃいます。
個人や家族が安全に移動できるプライベート空間として、クルマの有用性も見直されています。物理的に外界と遮断される車内は安全でリラックスできる場所として認知が広まっていますし、マスクを外しての会話も楽しめます。家族や友人がひとつのパッケージとして移動できるクルマ旅は、ニューノーマル時代におけるひとつの旅の形として、これまで以上に楽しまれそうです。
社会におけるクルマと人間の関係に変化が生まれたように、我々とクルマとの関係性も昔とは変わりつつあります。特に大きなものが価値観の変化で、「新車がいちばん」、「大きく高価なクルマが憧れ」といった価値観は過去のものとなりつつあります。特に今のZ世代に代表される若い世代は、クルマをステイタスではなく、自分たちの生活をサポートしてくれるアイテムのひとつとクールに捉え、レンタカーやカーシェアリングなども使って上手に自分たちの生活のなかにクルマを取り入れています。そういった柔軟な姿勢は、大人世代も見習いたいところですね。
納期が見えない新車よりも、いま手に入る中古車を積極的に選ぶ。これもまさに今風の価値観ではないでしょうか。同じ予算であっても中古車は年式やコンディションによって価格が変わりますから、選択肢が一気に広がります。そして、お気に入りの1台が見つかったら、ぜひともクルマ旅に出かけてください。
クルマでの旅は、公共交通機関を使った移動とはまた違った感動があります。こんな時代だからこそ、自由と感動を求めて旅立ちましょう!
オススメ”感動”クルマ旅[絶景スカイラインで行く温泉&グルメドライブ]
クルマの魅力はなんといっても移動の自由にある。徒歩や公共交通機関ではなかなかたどり着けない絶景スポットでも、クルマならおしゃべりや音楽やお菓子を楽しみながら向かうことができるのだ。初心者からベテランまで、誰でも楽しめるのは山だろう。日本には数々の名山があり、それをクルマで堪能するためのスカイラインが用意されている。そして、スカイラインを抜ければ町があり、そこには温泉や地元グルメがある。山こそ失敗しない鉄板感動クルマ旅だ。
旅行プラン
・絶景スカイラインをドライブ
・温泉旅館でゆったり過ごす
・地のものを楽しむグルメランチ
・感動体験ができるアクティビティを楽しむ
・帰 宅
記憶に残る感動プランニング[移動+経験が忘れられない体験になる!]
クルマでの旅は、単なる移動がエンターテイメントに変わる。「移動」と「経験」が忘れられない「体験」を生み出す。それがクルマ旅の醍醐味だ。
クルマだからこそ可能な自由度の高い旅を
旅は心を健康にしてくれる。旅先での非日常の時間は、日常のあれこれから我々を解放し、心の中にスッと隙間が生まれ、そこを爽やかな風が吹き抜ける。日常から解放されることで、改めて日常(ルーチン)に向かい合える心身の健康が得られるのは、旅の大きな効用だろう。
さらに未知の体験を味わうことによる自己の拡張や未知への憧れといった欲求も満たしてくれる。だからこそ、我々は休日を潰してコストをかけてまで、旅に出かけようとする。大げさにいえば、旅は人生に必要な活動なのだ。
だからこそ、旅のプランは自分で作り上げることが大切だ。テーマを考え、目的地を選択して周囲に何があるのか、どういった体験、経験ができそうなのかを調べて、自分たちのための特別なプランを作るのだ。そしてクルマがあれば、移動の時間も旅の一部になる。行き先、スピード、もしかしたら途中でどこかに寄り道するのも楽しい。そういった自由度もクルマ旅の大きなメリット。家族旅なら、余計に子供やパートナーの意見をよく聞いて、旅に積極的に参加してもらうのがいい。きっと旅の記憶がより色濃いものになる。つい予定や計画どおりにいっているか気にしてしまいがちだが、寄り道こそ旅の醍醐味という言葉もある。
道を走り、風を感じ、現地に着いたらその土地の匂いを満喫する。そうして得られた体験は、ネットで検索して手に入れたインスタントな知識と一線を画す記憶、生きた知識として人生を豊かにしてくれるだろう。
”感動”する移動とは?
自然環境を実感できる移動ルートを意識
いつもとは違う景色、スケールの大きな自然は感動につながる。スピードを優先したいときは高速道路が便利だが、旅を楽しみたいなら横道にそれることをオススメしたい。横道はスピードが低く、景色を見る余裕もあるし、変化も大きい。さらに日本のような街と街の間に山が横たわっている地形の国では、高低差も生まれるため、自然を実感しやすい。
季節・時間帯によって変化する景色を楽しむ
クルマ旅のよさは時間に縛られないことにある。たとえば深夜や早朝に出発すれば日の出とともに街が色づいていく景色が楽しめる。海辺であれば、太平洋側であれば日の出が、日本海側であれば夕日の時間帯はオレンジ色の景色が感動的だ。時間帯だけでなく、季節が変われば空気感が変わるし、木々の色づきも異なる。飽きることがないだろう。
体験の心得は「積極的に参加」
観光地に用意されている体験系コンテンツ。大体は1~2時間程度の参加時間で、ガラス細工などの工芸品の制作を体験できる。こういった体験系コンテンツはぜひ参加したほうがいい。見るとやるのとでは思い出として大違いだし、お土産にもなるからだ。
映える写真や動画を撮れると、後日改めて感動できる!
年々進化するスマホの写真機能。写真や動画があれば、後日になっても思い出が蘇ってくるし、SNSでシェアして話題にするのも楽しい。ロケーションのいいところを見つけて愛車の写真を撮影するのも楽しいだろう。ローコストで感動が二度三度と味わえる。
クルマのおもしろさを子供たちにシェアしよう!
自分が感動した体験を子供にも感じてもらう。クルマ旅の真髄を伝えたいならそれが近道だ。心を開けば感動は世代を超えて共感を呼ぶだろう。
移動の自由をシェア[一緒に聖地巡礼]
テレビドラマや漫画といったコンテンツの舞台になった「聖地」を巡る旅は、子供にも興味を持ってもらいやすい。一緒に同じコンテンツにハマるのもいい。
誰かと出かける楽しさをシェア[地方のライブにクルマで出かける]
ライブやフェスといった体験型コンテンツを自分の生活圏外で楽しむのも旅のきっかけにいい。クルマがあれば移動も快適で、いろいろな場所に出かけられる。
クルマを操る楽しさをシェアする[レーシングカート体験]
子供がまだ運転免許を取得していなかったり、運転に自信がないなら、レーシングカート体験がオススメだ。クルマを操るおもしろさを安全に楽しめる。
クルマと家族とたくさんの思い出を作りに行こう!
コロナ禍により、物質的な豊かさから、より精神的な豊かさを重視する価値観が主流になってきた。制約が多い時代ではあるが、そんなときだからこそクルマでの旅が人生を豊かにしてくれるのは間違いない。移動することだけで感動できる、クルマ旅をもっと楽しもう!
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みんなのコメント
まだリセールがいいのがせめてもの救いか