■工業地帯ならでは? 製品名が地名に
山口県山陽小野田市には、「硫酸町(りゅうさんまち)」や「火薬町(かやくまち)」といった、一風変わった名前のバス停があります。
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バス停だけでなく、市内には「セメント町(まち)」という住所も存在します。それぞれ、どのような場所なのでしょうか。山陽小野田市観光課に聞きました。
――「硫酸町」「火薬町」「セメント町」はそれぞれどのような場所なのでしょうか?
「硫酸町」は、明治時代から硫酸を製造している日産化学工業小野田工場に、「火薬町」は、火薬メーカーからスタートした日本化薬の厚狭(あさ)工場に、「セメント町」は、旧・小野田セメントに由来する名称です。
――工業地帯とはいえ、硫酸や火薬といった製品名が地名にまでなってるのは珍しいと思いますが、地元の方もそのような呼び方をしているのでしょうか?
はい。みっつとも自治会名としても現存しますので、地元の方もそのように呼ばれます。
※ ※ ※
なお「セメント町」はJR小野田線・南小野田駅付近の住所ですが、この駅の場所には昭和戦前期まで「セメント町駅」も存在しました。
■セメントが造られなくなっても「セメント町」のワケ
市によると、市名の「小野田」自体が、旧・小野田セメント(現・太平洋セメント。小野田工場は関連会社の太平洋マテリアルが所有)に由来するのだそうです。
ただ現在は、「太平洋マテリアルの工場ではセメントは造られていません。日本化薬の工場でも、火薬の製造量は多くないと聞いています」(山陽小野田市観光課)とのこと。セメント町には「セメント町商店街」がありましたが、現在ではアーケードが撤去されているといいます。時代とともに工業製品も街も、少しずつ変わっていったようです。
それでも、旧・小野田セメントが明治時代に建造したセメント焼成用の「徳利窯」と呼ばれる施設が太平洋マテリアル小野田工場の敷地内に現存し、国の重要文化財に指定されていたり、かつてセメントを入れた木の樽を最中でかたどった「せめんだる」と呼ばれる和菓子が市の名物となっていたりするそうです。セメントを軸として発展した工業都市としての姿は変わらず、「セメント町」はもちろん、「硫酸町」や「火薬町」といった地名も、その歴史を物語るものだといいます。
ちなみに「セメント町」という地名は、山陽小野田市と同様に太平洋セメントの工場がある大分県津久見市にも存在し、こちらにはその名がついたバス停もあります。
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