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何が変わった? 「レクサスIS」がビッグマイナーチェンジ!

掲載 更新 74
何が変わった? 「レクサスIS」がビッグマイナーチェンジ!

世界各地で徹底的に走り込み、走りの性能を鍛え上げ、日常走行でも走りの気持ち良さを感じることができるモデルに

6月16日、レクサスは大掛かりなマイナーチェンジを実施した新型「レクサスIS」を発表した。日本での発売は今秋を予定している。

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ISは1999年の初代モデル誕生以来、「クルマを操る楽しさ」を追求してきたモデル。レクサスのチーフ・ブランディング・オフィサーでありマスタードライバーを務める豊田章男(トヨタ自動車社長)は、ISのようなコンパクトFRスポーツセダンを「ドライバーの運転感覚を磨き上げる砥石のようなクルマ」と位置付けている。ISはレクサスの乗り味の礎となるべく進化を続け、運動性能の高さとそれを予感させるスポーティなデザインで好評を博し、20年以上にわたって累計約109万台を販売してきた。

レクサスは独自の価値として、あらゆる走行シーンで減速、操舵、加速がシームレスに繋がる気持ち良さなど、ドライバーの意図に忠実でリニアな応答を追求している。今回発表された新型ISは、このようなレクサスの乗り味“Lexus Driving Signature”をより高い次元に昇華させ、次世代に継承していくモデルとして、トヨタ・テクニカルセンター下山(愛知県豊田市)をはじめとする世界各地で走り込み、走りの性能を鍛え上げた。細部まで徹底的にこだわり抜くことで、日常の走行シーンにおいても走りの気持ち良さを感じることができると、レクサスは胸を張る。

デザインでは、ワイド&ローなフォルムにこだわったほか、高精度なプレス技術によってシャープな造形を実現し、アグレッシブな意匠を採用。さらに、進化した運転支援パッケージ「レクサスセーフティシステム+」などの先進安全技術も積極的に採用している。

レクサスインターナショナルの小林直樹チーフエンジニアは、新型ISを次のように紹介する。
「新型ISを開発するにあたり念頭に置いたのは、ドライバーとのコミュニケーションに優れ、それがどんな路面状況や走行状況でも破綻しない懐の深いクルマにすることです。その実現に向けご好評いただいているコンパクトなボディを活かし、新設のテストコースでチーム一丸となって開発し、熟成を図りました。レクサスのコンパクトFRスポーツセダンとして、上質な乗り心地でありながら高い車両コントロール性を備え、長く乗れば乗るほど操る楽しさなどの新しい発見や作り手の想いを感じていただけるクルマを目指しました」

新型ISのボディサイズは、全長4710×全幅1840×全高1435mm(米国仕様プロトタイプ)で、従来モデルより30mm長く、30mm幅広く、5mm高くなった。2800mmのホイールベースに変更はない。

新型では、サイドラジエターサポートの補強やフロントサイドメンバーのスポット打点追加、そしてCピラーからルーフサイドにかけての構造最適化などによりボディ剛性を高めることで、ハンドル操作に対するレスポンスなど運動性能も高めるとともに、ノイズや振動を徹底的に排除し、乗り心地を向上させている。

また、ショックアブソーバーのオイル流路に非着座式のバルブを設け、微小な動きに対しても流路抵抗による減衰力を発生させる「スウィングバルブショックアブソーバー」を採用。アブソーバーのストローク速度が極めて低い場合でも減衰力を発揮することで、応答性が良く上質な乗り心地を追求している。

パワーユニットは2L直列4気筒ターボと3.5L V型6気筒、そして2.5Lハイブリッドの3機種。2.5Lハイブリッド車はアクセル開度に対するエンジンとモーターの駆動力制御を変更。また、2.0Lターボ車ではドライバーのアクセル開度などから走行環境を判定し、シーンに応じて適切なギヤ段を設定するアダプティブ制御を採用し、よりドライバーのアクセル操作や意図に対してリニアなレスポンスを実現した。

タイヤサイズは18インチに加えて新たに19インチを採用。この新しい19インチタイヤは、コーナリングフォース(旋回時にタイヤの進行方向に対して垂直に働く力)を大幅に向上。さらにホイールの締結にハブボルトを採用し、締結力の強化と質量の低減を図ることで、気持ちの良いハンドリングとブレーキングを実現している。

大幅なデザインの変更も新型の特色だ。レクサスインターナショナルの平井健一プロジェクトチーフデザイナーは次のように説明している。
「“Agile(俊敏) & Provocative(挑発的)”をデザインコンセプトとし、走りを予感させるワイド&ローなスタンスと、シャープなキャラクターラインによるアグレッシブなデザインを目指しました。高い意匠性を実現するために、早期から製品企画、生産技術、設計、デザインがそれぞれの叡智を結集し、一丸となって開発に取り組んだことで、低重心で4ドアクーペのようなプロポーションや抑揚の効いた造形など、新しいISの世界観を実現することが出来ました。また、カラーデザインやオーナメントなど細部までつくりこむことで、味わい深い内外装を追求しました。クルマを操る楽しさの熟成をデザインからも感じていただけると思います」

新意匠のスピンドルグリルは、グリルの先端を起点に立体的な多面体構造とすることで押し出し感を強調。また、スピンドルをモチーフとしたブロック形状とメッシュパターンを組み合わせ、スポーティな印象を高めている。ヘッドランプは、新開発の小型軽量ランプユニットを搭載した薄型ユニットの採用に加えて、低く構えたグリル周りとそれに合わせて下げたサイドのキャラクターライン、トランク後端の造形で重心の低さが表現された。

このフロントマスクに張り出した前後フェンダー、L字をモチーフにした一文字型のリヤコンビネーションランプ、立体的なバンパーガーニッシュを組み合わせるほか、新意匠の19インチタイヤや、ワイドなトレッドによりスポーティな走りを予感させるプロポーションを実現している。

ボディカラーには、強い陰影により造形を際立たせるソニックイリジウムと、金属質感と高光沢を実現したソニッククロムの2色を新規開発している。

“F SPORT”では、専用のFメッシュパターンを採用したほか、グリルロワ部のエアインテークや専用19インチアルミホイール、リヤスポイラーなどの専用装備や専用外板色ラディアントレッドコントラストレイヤリングを採用し、エモーショナルな走りのイメージを際立たせている。

インテリアでは、インスツルメントパネル上部やドアパネルに有彩色を設定し、2トーン配色とすることで、左右方向の広がりを強調。また、2トーン配色によるコントラストで乗車時に高揚感を感じさせるカラーコーディネートとしている。

またドアトリムの一部には、レクサスの新たな加飾表現である複数のエンボスラインを交差させたグラフィックパターンを採用。オーナメントパネルにアッシュ(オープンフィニッシュ/墨ブラック)、ブラックジオメトリーフィルム、F SPORT専用サテンクロムを採用した点も新しい。表面処理などのアクセントをつけることで、素材本来の質感表現にこだわったスポーティな室内空間が演出されている。

マルチメディアシステムでは、新たにタッチディスプレイを採用するとともに、SmartDeviceLinkや、Apple CarPlay/やAndroid Autoに対応。iPhoneやAndroidスマートフォンを10.3インチタッチワイドディスプレイに連携することで、画面操作や音声操作が可能になるなど、利便性が大きく向上した。

そして先進安全技術の面では、単眼カメラとミリ波レーダーの性能向上により、昼間の自転車運転者や夜間の歩行者も検知可能な「プリクラッシュセーフティ」の対応領域を拡大。交差点右折前に前方からくる対向直進車や、右左折時に前方から来る横断歩行者も検知可能になった。加えて、ドライバーの操舵をきっかけに車線内で操舵をアシストする緊急時操舵支援や低速時の事故予防をサポートする低速時加速抑制などの機能も追加されている。

また、「レーダークルーズコントロール」や「レーントレーシングアシスト(LTA)」の車線認識性能も向上。LTA作動時は、カメラによる白線認識にAI技術を活用し、カーブの大きさに合わせてあらかじめ減速。カーブ走行時の横Gを常に一定にすることで、安定した快適な走行を実現するとともに、より半径の小さなカーブやトンネル内でも途切れの少ない運転支援を可能にする。

LTAに連動するドライバー異常時停車支援システムは、LTA制御中にドライバーの無操作状態が継続した場合、音と表示と緩減速による警告でドライバーに操作を促すほか、ハザードとホーンで車外に異常を報知しながら自車線内に減速停車し、自損・加害事故の回避・事故被害低減を支援。停車後は、ドア解錠やヘルプネット自動接続による救命要請も行ない、早期のドライバー救命・救護に寄与する。




これらのほか、先行車や対向車を検知し自動でハイビームを制御する「オートマチックハイビーム」や、カメラで主要な道路標識を読み取り、メーター内に表示する「ロードサインアシスト」、さらに駐車場などにおけるアクセルとブレーキのペダル踏み間違い時の衝突や、接近する後方車両との接触事故による被害の軽減に寄与する「パーキングサポートブレーキ」、車両周辺の安全確認をサポートする「パノラミックビューモニター」など、先進安全装備が積極的に導入されている。

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みんなのコメント

74件
  • 2013~2019年モデルに乗ってるのが恥ずかしくて惨めになるぐらい、今回のはかっこよくなったな。
  • ヘッドライトはだいぶ良くなりましたね。
    現行はなんであんな変なデザインにしたのか未だに理解できない。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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