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限定100台の捕まらないクルマ!? 自動運転レベル3実現のレジェンド発表。車内で映像鑑賞や携帯電話を保持した通話もオーケー!

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限定100台の捕まらないクルマ!? 自動運転レベル3実現のレジェンド発表。車内で映像鑑賞や携帯電話を保持した通話もオーケー!

ついに発進!自動運転レベル3のレジェンド。でも100台限定、リースのみだなんて!
2021年3月4日、ホンダは「自動運転レベル3」に適合したホンダセンシング エリートを搭載する新型レジェンドをリリースした。価格は1100万円。グレードは「ハイブリッドEX ホンダセンシング エリート」のみのラインアップで、100台の限定生産となる。リース専用車両で、リース契約・サービスは特定の販売店での対応となる。ちなみに、従来のレジェンド「ハイブリッドEX」グレード(724万9000円:新型車とは375万1000円の価格差)も継続販売する。

20年4月に道路運送車両法の一部が改正。自動運転レベル3車両の販売が可能になり、20年11月に国土交通省から初となる型式指定を取得、その市販車が今回のモデルであり、世界初の自動運転レベル3の車両である。レジェンドが新技術搭載のトップバッターとなったのは、初代から最新の技術を投入するフラッグシップセダンという共通点から。ホンダのチャレンジの象徴だからだという。

【画像】見た目はどうなった?自動運転レベル3実現のレジェンド

日本政府は自動運転のレベルを5つに分類・定義(米国に拠点を置く自動車技術者協議会=SAEに準拠)している。レベル1(運転支援)からレベル2(部分運転自動化)は、運転操作の主体はあくまでもドライバーにあり、システムは運転支援にとどまる。スカイライン(プロパイロット2.0)やレヴォーグ(アイサイトX)はレベル2であり、同一車線内でのハンズオフを可能としている。

レベル3(条件付運転自動化)、レベル4(高度運転自動化)、レベル5(完全運転自動化)は、運転操作の主体がシステムにあり、「自動運転」の領域となる。今回の新型レジェンドは「自動運転レベル3」にあたり、高速道路渋滞時など特定の走行環境条件を満たす限定された領域において、システムが周辺の交通状況を監視するとともにドライバーに代わって運転操作を行うことが可能となる。


どうやって自動運転レベル3を実現しているのか?

ちなみに、システム開発にあたり、レベル2とレベル3の間にはかなりの高い壁が存在したという。開発では安全性や信頼性をもっとも重視して、スーパーコンピューターを使って約1000万通りのシミュレーションを実施。同時にテスト車両を用いて国内の高速道路約130万kmを実証実験として走行した。

車両制御においては、3次元の高精度地図や、全球測位衛星システム(GNSS)の情報を用いて自車の位置や道路状況を把握。多数の外界認識用センサーでクルマの周囲を検知しながら、車内のモニタニングカメラでドライバーの状態を見守る。


自動運転レベル3で何が可能となるのか?
レジェンドに搭載されたホンダセンシング エリートは、ホンダの安全運転支援技術の名称である「ホンダセンシング」に対して、さらに優れた、精鋭という意味の「エリート」を加えて命名。トラフィックジャムパイロット(渋滞運転機能)とハンズオフ可能な運転支援機能を追加した点がポイントだ。

ハンズオフ機能は、高速道路や自動車専用道路で、渋滞追従機能付きアダプティブクルーズコントロール(ACC)と車線維持支援システム(LKAS)が作動中に一定の条件を満たすと、ドライバーがステアリングから手を離した状態でもシステムが運転操作を支援。車線内走行はもちろん、ウインカー操作をきっかけとして車線変更も支援。また、高度車線変更支援スイッチをオンにすると、車線変更や追い越しなどの操作を支援する。

トラフィックジャムパイロットは、ハンズオフ機能付き車線内運転支援機能で走行中、渋滞に遭遇すると、システムがアクセルやブレーキ、ステアリングを操作する機能。システムは先行車の車速の変化に合わせて車間距離を保ちながら同一車線内を走行し、停車、再発進する。30km/h以下で作動し、50km/hになると終了する。


長いトンネル内では自動運転不可

ちなみに、長いトンネルで自車位置の情報が取得できなくなると、ACC/LKASモードに切り替わり、いわゆるハンズオンの状態に戻る。その後、ハンズオンで走行中に再び条件が揃うと、ハンズオフ走行が作動。ハンズオフ走行中に渋滞に遭遇し、条件が揃うとトラフィックジャムパイロットが作動する。

自動運転レベル3では、ドライバーはいつでもシステムからの運転交代に応じなければならない。トラフィックジャムパイロット、ハンズオフ機能の終了時には、メーターの色が青からオレンジ色に変化、それでも要求に応じない場合は、メーターの色が赤くなり、警報音を強める。

運転操作を要求から約4秒後にはシートベルトをポンポンと引っ張る警報を発する。それでも操作要求に応じなかった場合は、緊急時停車支援機能が働き、ハザードランプとホーンで周囲の車両への注意喚起を行いながら、減速・停車を支援する。路肩がある場合は、左車線に向かって減速しながら車線変更を支援する。このように、ドライバーに運転交代が確実に伝わるように、視覚、聴覚、触覚と段階を追って要求を発する点が特徴である。


携帯電話を保持して通話していても捕まらない!

トラフィックジャムパイロット作動中のドライバーの過ごし方であるが、システムからの運転交代にいつでも応じられるように、ホンダでは、ナビ画面でのテレビやDVDの視聴、目的地の検索を推奨している。ほかの席への移動や睡眠などはNG、もちろん飲酒は厳禁である。携帯電話を保持しながらの通話は許されるが、システムからの運転交代に支障があってはならない。なお、自動運転車には車両後部に専用ステッカーを貼ることがメーカーに要請されているが、これによって自動運行装置を使っている間は取り締まりの対象にはならない。実際には車外から自動運転を使用中かどうかの判断はつかないため、ナビ画面の注視や携帯電話の保持などは見逃してくれる可能性は高いのだろうか!?

外観はセンサー類の採用に伴って前後バンパーのデザインを変更。専用のブルーアクセサリーランプを採用して自動運行装置搭載車であることをさり気なくアピール。19インチノイズリデューシングアルミホイールも専用のタイプとなる。

内装は専用12.3インチ液晶グラフィックメーターを採用。ホンダセンシング エリート表示灯はステアリング、ナビ画面、グローブボックスに配置している。また、フレームレス仕様の自動防眩ルームミラーとETC2.0車載器も専用装備である。なお、荷室内の形状が変わり、容量は414Lから389Lとなった。

〈文=ドライバーWeb編集部〉

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みんなのコメント

4件
  • 半自動運転だね。
  • 高速道路や自動車専用道路で50km/h以下でレベル3が可能って、かなり限定される。それに高速道路での渋滞時は隙あれば割り込む車が多い状況で急激に割り込まれたとき、どんな挙動を示すか。想像すると、怖くて使えないし、後続車も急制動を予想しながら運転しなくてはならず、迷惑かも。そして自動運転不可と判断されると突然のシステム解除の可能性もあり、ドライバーが対応できるのか。結局は世界初だけを謳った使えないレベル3の気がする。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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