■「マジで!?」と戸惑う奇抜なスーパーカー「コスモポリット」の正体とは
スーパーカーと呼ばれる超高性能なスポーツカーのなかには「マジで!?」と戸惑うほど「奇抜すぎる」デザインのクルマも存在しますが、なかでもクロアチアのズラトコ・ヴクシッチ氏が作った「コスモポリット」は、その最たる存在といえます。
SNSなどでは、そんなコスモポリットに対する多くの反響が集まっています。
【画像】めちゃスゴイ! まさかの「“シルビア”フェラーリ」を画像で見る(11枚)
コスモポリットは、ボンネットとフロントウィンドウ、そしてルーフを大きなスプーンでえぐったような、前代未聞の摩訶不思議な形状が大きな特徴です。
これは単に目をひくためにそうした訳ではなく、空気力学を研究した成果としてこの形状を生み出したのだといいます。
この提案に驚いた関係者が1990年代初頭にフェラーリとズラトコ・ヴクシッチ氏を橋渡しし交渉を重ねましたが、結果として市販化することはできませんでした。
その後ヴクシッチ氏はフェラーリ「308GTB」用のV8エンジンとトランスミッションを手に入れ、日産「シルビア(4代目・S12型)」に自らの手でミッドシップ搭載するとともに、独自のデザインを施しました。
フロントから屋根にかけて凹面に改造され、ボディサイドから立ち上がるリアのオーバーフェンダー、エンジンを冷却するために上面に穴が空いた奇妙なリアスポイラーを装着するなど、どこから見ても奇想天外なかたちです。
ヴクシッチ氏によると、このデザインは空力的には理にかなっており、低い空気抵抗係数を実現することができると主張していたといいます。
コスモポリットは1994年のイタリア「ボローニャモーターショー」、続いて1995年のドイツ「フランクフルトショー」に相次いで出展され、斬新なアイデアにメルセデス・ベンツも興味を示したといいますが、市販化はかないませんでした。
そんなコスモポリットの斬新すぎるデザインに対し、様々な声が寄せられています。
何より多かったのは「なにかの間違いかと思ってググってみたら現実だった」「目がバグる!」「信じられない」など驚きの声でした。
いっぽうでベース車の面影を残す部分に反応し「シルビアのニオイが消し切れていない」「フェラーリエンジンのミッドシップシルビアなんて夢のよう」など、デザインとは別の部分に興味を示すコメントもあります。
なおズラトコ・ヴクシッチ氏は自身のSNSで数多くの「既存の市販車の屋根を凹面にした画像」を投稿するなど、今もなおその夢を諦めていない様子です。
今後その斬新アイデアに興味を示す自動車メーカーが現れ、現実のクルマとなる日が訪れるかもしれません。
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