9月10日に富士スピードウェイで行われたWEC世界耐久選手権第6戦では、チームWRTの41号車オレカ07・ギブソン(ルイ・アンドラーデ/ロバート・クビサ/ルイ・デレトラズ)がLMP2クラスでの勝利を挙げ、チャンピオンシップにおけるリードを拡大することとなった。
41号車のトリオは、1時間目にユナイテッド・オートスポーツの23号車に接触され、23号車のジョシュ・ピアソンには10秒のペナルティが科された。6番手に後退した41号車だったが、中盤からクビサ~デレトラズ~クビサとつないで大きく順位を上げ、4時間目には再びトップに浮上した。
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クビサは、「なんとかトップに立つ前の、ルイ(・アンドラーデ)の後の僕のスティントが重要な時間だったと思う」と述べている。
「トップと52秒差だったところから、8秒差にまでなんとかマシンを戻すことができた。この90分間は非常に重要な時間だった」
「デグラデーションは多かった。僕らはタイヤにとても気を遣ったんだ。最初のスティントは速かったけど、特に2スティント目はね」
「その後、僕らはゲームに戻ったんだ」
「ルイ(・テレトラズ)はいい仕事をしてくれた。僕らはユナイテッドよりも燃料をセーブしていたと思うから、ピットストップのあたりで彼らの後ろにいたときでもアドバンテージがあることは分かっていたんだ」
「最後の1時間半でクルマを1番手につけ、その後23号車にアンダーカットされたが、彼らは2~3周(燃料が)足りなかったはずなので、大きな賭けだったと思う」
「彼らがかなりの燃料をセーブしなければいけないのは分かっていた。なんとか彼らをオーバーテイクして20秒のギャップをつくり、フィニッシュしたんだ」
インターユーロポル・コンペティションのアルベルト・コスタ/ファビオ・シェーラー/ヤコブ・スミエコウスキー組に10ポイントの差をつけて週末を迎えるというチャンピオンシップのシナリオを考えると、チームは必ずしも富士で優勝を狙おうとはしていなかったとデレトラズは認めた。
「今日のチャンピオンシップの戦略は、クリーンで、できるだけ多くのポイントを獲得し、勝てるものなら勝ちたい、というものだった」とデレトラズ。
「この優勝は明らかに計画とは違うものだけど、僕らはこうなってとてもハッピーだよ」
クビサ、デレトラズ、アンドラーデの3人は、11月の最終戦バーレーン8時間レースに向けてインターユーロポルに33ポイントのリードを築いている。つまり、41号車のクルーにとって、8位以内に入ればタイトルを確定させることができる。
「もちろん、これにより僕らはチャンピオンシップに向けて非常に良い位置につけることができた」とクビサは語った。
「インターユーロポルは我々と僅差だったが、彼らは(富士で)あまりポイントを獲得できなかった」
「(ユナイテッド・オートスポーツの22号車は)僕らの後ろでゴールした。 もちろん、姉妹車(31号車)が2番手に入ればよかったが、彼らは最終ラップで順位を落としてしまった」
「これでバーレーンまでに良い状態と良いポイントがもたらされた。最終戦ではまたクリーンな週末をやり遂げ、タイトルを持ち帰る必要があるね」
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