9月8日(日)、2024年WRC世界ラリー選手権の第10戦『アクロポリス・ラリー・ギリシャ』のデイ3はスペシャルステージ13から15が行われ、ヒョンデ・シェル・モービスWRTのティエリー・ヌービル/マルティン・ウィダグ組(ヒョンデi20 Nラリー1)が総合優勝を飾った。そして、2024年シーズンから新たにポイント付与の対象となった日曜日のみの総合順位“スーパーサンデー”は同じくヒョンデのオット・タナク/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヒョンデi20 Nラリー1)が首位となり、7ポイントを獲得している。そんな第10戦ギリシャを戦い終えた各陣営から、ドライバーたちの声が届いている。
■Mスポーツ・フォードWRT
●アドリアン・フルモー(#16 フォード・プーマ・ラリー1)/総合21位
「ラリーのスタートは苛立たしいものだった。午前中はトップ争いをしていたが、その後、岩にぶつかってサスペンションが壊れてしまった」
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「その後、僕たちはスーパーサンデーで最大限のポイントを獲得することに完全に集中した。僕たちは、パワーステージの5ポイントを含め、獲得できる12ポイントのうち11ポイントを獲得した」
「全体的には良いペースを発揮でき、ファンたちもいて素晴らしい雰囲気だった。ステージもとても美しかった。過酷で暑いイベントだったが、今では次のチリが控えている。そのためにより強くなって戻ってきたいと思っている」
●グレゴワール・ミュンスター(#13 フォード・プーマ・ラリー1)/リタイア
「もちろんがっかりしているが、初日にいくつか小さな問題とパンクがあったものの、僕たちにとってラリーはうまくいっていたと思う。2日目でさえ午前中のペースは順調だったが、その後リタイアとなった」
「小さなミスが大きな結果をもたらした。チームはこの非常に過酷なイベントでマシンを可能な限り最高の状態にするために、多くのリソースを投入していたんだ。だから、最後に結果を出せなかったのは残念だ。でも時間を戻すことはできない。チリに期待して、そこで良い結果を出すために全力を尽くすことしかできないよ」
●ジョルダン・セルデリディス(#19 フォード・プーマ・ラリー1)/総合14位
「総合14位でギリシャ人ドライバーとしては2位という、自分たちのベストリザルトをアクロポリス・ラリーで達成した。70人のエントリーのなかで、僕は最年長のドライバーだったというのにだ!」
「ラリーを通して問題はなく、可能なときにはプッシュしていった。ギリシャのファンを喜ばせることができたことも、とてもうれしく思っているよ」
■ヒョンデ・シェル・モービスWRT
●ティエリー・ヌービル(#11 ヒョンデi20 Nラリー1)/総合優勝
「信じられないよ。クレイジーな週末だった。レッキ以来、ラリーの荒さが気になっていた。残りのラウンドでもチャンピオンシップでのアドバンテージを維持するためには、他のドライバーとは異なるアプローチが必要だと分かっていた」
「その方針と目標は最善のものだったので、勝利と素晴らしいチームリザルトというかたちで報われた。週末を通して、パンクやひやりとする瞬間を避けるために限界でドライビングすることはせず、4輪すべてを道路につけていた」
「今では、僕たちは大きなリードを持っている。最後の3ラウンドでそれらのポイントを守るという筋書きになるだろう」
●オット・タナク(#8 ヒョンデi20 Nラリー1)/総合3位
「もちろん、今週末はたくさんのドラマがあると思っていたけれど、最終的には素晴らしいチームの結果になった。誰もが間違いなく自分自身を誇りに思うべきだ」
「周りではたくさんのことが起こっていたので、ワン・ツー・スリーを持ち帰ることができたのは、最高の週末の終え方だ」
「土曜日の午前中に順位を落としてしまったのは残念だけど、どうなっていたか分からないし、これは最もタフなラリーのひとつだ。トップに立つことができたのはチーム全体にとって素晴らしいことだよ」
●ダニエル・ソルド(#6 ヒョンデi20 Nラリー1)/総合2位
「今は、自分自身とチームのためにここで達成したことにとても満足している。今回は複雑なラリーだった」
「一部のステージでは自分たちの速さを発揮できたと感じたが、他のステージではミスやパンクをしないように慎重に進んでいった。もちろん、自分の速さをもっと見せたかったときもあったが、クレバーになってチームやマニュファクチャラーの戦いのことを考えなければならなかった」
「僕の夢は、3台すべてが表彰台に上がった状態でこのようにフィニッシュすることだった。ここと拠点にいるチーム全体にとって、モチベーションの上で本当に良い結果だ」
■TOYOTA GAZOO Racing WRT
●セバスチャン・オジエ(#17 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合16位
「週末を通して全力を尽くした。多くの物事を正しく進め、クルマのフィーリングもペースも良かったので、最後のステージまで全力で戦い続けた」
「残念ながら、最終ステージをスタートして1kmほど走ったところでパンクしてしまい、次のコーナーでブレーキのタイミングが遅れて横転してしまった。幸いにもクルマを修理してサービスに戻ることができたので、チームに数ポイントをもたらすことはできた」
「とても奇妙な週末で、ほぼ完璧だったと思うが、ラリーは最後まで走り切らなければ意味がない。あまりリスクを冒したくないラリーで、リスクを冒すためには運も必要だが、今回は運が味方してくれなかったみたいだ」
「それでも、こうして戦い続けていることには満足している。限界までプッシュするのは楽しいことで、クルマの運転も楽しんでいる。それでも、長年ラリーを戦ってきて、思い通りにならないことも時々あると充分あるのだと理解している。この後は残る3戦に出場するので、ベストを尽くして戦い続けるよ」
●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合18位
「困難な日々が続いたこの週末、今日も思うように行かなかった。残念ながら、明らかにスピードが不足していたように思う」
「いくつかのセクションや場面では、悪くないパフォーマンスを発揮できていたが、それでも不安を感じることなくプッシュできる、という感じではなかった。厳しい2日間を過ごした後だったので、クリーンにラリーを終わらせようとし過ぎたのかもしれない」
「ここ最近はうまくいかないことが多く、大きな失望を感じているので、正しい軌道に戻らなければならない。やるべきことはまだ残っている。次のイベントには、また新たな気持ちで臨みたいと思う」
●勝田貴元(#18 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合30位
「とてもタフなラリーでした。最終日の今日も、いくつか難しい場面がありました。ステージはかなり荒れていて、パワーステージではできるだけ多くポイントを獲得しようと試みたのですが、残念ながらパンクしてしまいました」
「きっと、それによってより多くのポイントを獲得するチャンスを逃したと思います。自分たちにとっては残念な週末となり、チームに申し訳なく思っています」
「ラリーの序盤はクルマの調子も非常に良かったのですが、自分の小さなミスですべてが終わってしまったので、今後はもっとうまく仕事を進めなくてはなりません」
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