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ランボルギーニ「ディアブロ」誕生から30周年、波瀾万丈の歴史を振り返る

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ランボルギーニ「ディアブロ」誕生から30周年、波瀾万丈の歴史を振り返る

■発売から30年、「ディアブロ」の歴史を振り返る

 2020年は歴史的名車のメモリアルイヤーの当たり年であるが、ランボルギーニ「ディアブロ」にとっても発売から30周年という記念の年であった。

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 ディアブロの開発は1985年からスタートする。当時のランボルギーニのラインナップの頂点にあった「カウンタック」の後継モデルとして、当初は「プロジェクト132」というコードネームで呼ばれていた。

 無駄のないアグレッシブなラインは、マルチェロ・ガンディー二によるプロジェクトに、当時アウトモビリ・ランボルギーニの主要株主となったクライスラーのデザインセンターが一部手を加えて生まれたものである。

 最高速度325km/hを実現し、当時の世界最速市販車となったディアブロは、デビュー初日からファンの心をつかみ、高い評価を受けた。圧巻のパフォーマンスは、ラリーチャンピオン、サンドロ・ムナーリの協力も得ておこなわれた開発作業の賜物である。

 ディアブロはランボルギーニ伝統のV型12気筒自然吸気エンジンを搭載している。縦置きミッドシップの5.7リッターエンジンは、4本のオーバーヘッドカムシャフトと各気筒4本のバルブを備え、電子制御のマルチポイントインジェクションにより最高出力485hp、最大トルク580Nmを発揮。

 レザーのインテリアに、エアコン、パワーウインドウ、パワーシートを完備した贅沢な仕立てでありながら、発売当初は後輪駆動のみのハードでピュアなモデルであった。電子的な運転支援機能やパワーステアリングが、初めて装備されるのは1993年である。

 1993年、ランボルギーニ初の4WDモデルとなる「ディアブロVT」が登場。ディアブロVTでは同時に数々の技術的な改良やスタイリングの変更も加えられ、その後の2WDモデルにも採用された。

 また、1993年はランボルギーニ設立30周年にあたり、記念モデルとして最高出力を523hpにアップしたスペシャルエディション「ディアブロSE30」も発表された。

 1995年のジュネーブ・モーターショーでは、最高出力510hp、調整可能なリアウイング搭載の2WDモデル「ディアブロSV」がデビュー。

 同年12月には「ディアブロVTロードスター」が、相次いで登場している。ディアブロVTロードスターは、12気筒エンジン搭載のランボルギーニ初の市販オープンカーで、オープンにする際のルーフの処理などがギミックだったモデルである。

 1999年、アウディ・グループによるアウトモビリ・ランボルギーニの買収後、ランボルギーニ初の社内デザイナー、ルク・ドンカーヴォルケによって、ディアブロは「スタイリング変更」が施されることとなった。

 このときエンジンは、可変バルブ機構を取り入れ、最高出力529hp、最大トルク605Nmとなったほか、ランボルギーニとしては初めてブレーキにABSも装備された。

 6リッターエンジン搭載モデルやレース用の特別モデルも発売されたディアブロは、最終的に合計2903台が生産された。当時はランボルギーニとしてもっとも生産台数の多いモデルであり、後継の「ムルシエラゴ」が登場する2001年まで発売されている。

●ディアブロの生産台数

・ディアブロ:1990年-1998年/873台
・ディアブロVT:1993年-1998年/529台
・ディアブロSE:1993年-1994年/157台
・ディアブロSV:1995年-1999年/346台
・ディアブロVTロードスター:1995年-1998年/468台
・ディアブロSVR:1996年/34台
・ディアブロGTR:1999年-2000年/32台
・ディアブロ6.0:2000年-2001年/337台
・ディアブロ6.0 SE:2001年/44台
・ディアブロGT:1999年-2000年/83台

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みんなのコメント

5件
  • 今のランボと違って、直線番長の傾向が強い時代のモデルだったが。
    特に最終の6.0は、スムージングが利いた無駄のないデザインで、いつまで見てても飽きが来ない品の良さがある。
  • 前期モデルは今のプジョーみたいなメーター配置で、醜いうえに前が見えなかった。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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