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新型シビック タイプR発売! 約500万円はお値打ち!? 歴代最強330馬力/42.8kgmを発揮

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新型シビック タイプR発売! 約500万円はお値打ち!? 歴代最強330馬力/42.8kgmを発揮

ホンダは新型シビック タイプRを2022年9月2日に発売する。
 
新型シビック タイプRは7月21日に世界初披露をしており、すでに内外装をはじめ、開発コンセプトや搭載技術の概要が公開されていた。9月1日の正式発表に伴い公開された詳細をお伝えする。
 
6代目となるシビック タイプR(FL5型)の価格は499万7300円で、販売計画台数は400台/月。
 

2020年10月に発売した先代タイプR(FK8型)改良モデルの475万2000円よりも24万5300円の価格上昇となる。
 
ちなみに先代タイプRでは、ベースとなる5ドアハッチバック(1.5Lターボ・6速MT)の価格が294万8000円(2020年1月改良モデル)で、その差を見ると180万4000円高い。
 
では現行型のベースモデルとタイプRではどうか。2021年8月発売の1.5Lターボ・6速MTのベースグレードLXの319万円と比べると180万7300円高であり、先代と現行タイプRは、ベースモデル比でどちらも約180万円高なのだ。
 
つまり、価格差を単純計算すると、ベースモデルの先代→現行型での価格上昇分24万2000円がほぼそのまま反映された形で、新型タイプRは動力・走行性能が進化した(もちろん内外装や装備。使い勝手も)というわけだ。欧州生産だった先代型は輸送コストなども車両価格に含まれていたから、現行型が国内(寄居工場)生産になったことでその分のコストは圧縮され、代わりに開発・生産コストに充てられたとも考えられるが……。
 
では、具体的な進化ポイントを見ていこう。
 
すっきりまとまったワイドボディ
 
新型シビック タイプRは、「Ultimate Sport2.0(アルティメイトスポーツ2.0)」をコンセプトに、スポーツの本質的価値である「速さ」と官能に響く「ドライビングプレジャー」を両立した究極のピュアスポーツ性能を目指して開発。
 
エクステリアデザインは、フロントマスクは冷却性能を向上させるための大開口フロントロアグリルが迫力たっぷり。ハイグリップな265幅19インチタイヤを収めるためにベースモデルよりも片側45mm拡幅された全幅は1890mm。先代比では15mm広い設定となり、全長は35mm長い4595mm、全高は30mm低い1405mmと、ロー&ワイドを強調するフォルムとなっている。
 
 
ピュアスポーツモデルへと仕立てるうえで採用されたフロントバンパー一体のアンダースポイラーやサイドシルガーニッシュ、リヤスポイラー、リヤアンダディフーザーといった空力性能向上のためのデバイスはブラックカラーに統一。ボディと一体化したリヤのワイドフェンダーは、サイドパネルから流れるような美しく隆起するデザインに仕立てられているが、これもホイールアーチ周辺の空力ノイズ低減に寄与する形状だ。ベースモデルの流麗なシルエットを生かしながら、グッと洗練された印象を受ける。
 
ボディカラーは、タイプR伝統のチャンピオンシップホワイトのほか、ソニックグレーパール(3万8500円高)、クリスタルブラックパール、フレームレッド、レーシングブルーパールの全5色を用意する。
 
 
走りへの気持ちが高ぶるインテリア
 
インテリアは、赤と黒のコントラストが印象的。車両に乗り込む際には、鮮烈な赤いシートやフロアカーペットが“スポーツカーを操る”という気持ちの高ぶりを演出。そしてシートに座って前を向くと、運転に集中できるように視界に入るエリアはブラック基調でまとめられている。インストルメントパネルまわりの加飾は反射を抑えた偏光ガンメタリック塗装を採用するなど、直感認知性を向上させるノイズレスな視界を追求している。
 
フル液晶メーターは走行シーンに合わせて選択可能なドライブモードに対応。「+R」モード専用ディスプレイはサーキット走行で必要な情報をすばやく認知できるよう明確なゾーニングを採用。「コンフォート」と「スポーツ」では2眼メーターデザインを採用しながらタイプR伝統の黄色の指針やレブリミット7000回転のタコメーターなど専用デザインを採用する。今回新たに車両制御の設定を好みに合わせて選択、組み合わせられる「インディビジュアル」モードも採用された。
 
センターコンソールはアルミ材を採用しリアル素材による硬質感を演出。アルミ削り出しティアドロップ形のシフトノブとともにドライビングへの気持ちの高ぶりを表現する。
 
フロントシートはサーキットでの限界走行からロングドライブまで、姿勢の保持性とサポート性を最優先に煮詰められた形状。背中と接する高密着エリアには優れた通気性とアグレッシブな印象を与えるハニカム形状のパーフォレーション(通気孔)を配している。
 
 
パフォーマンス面はどのような進化を果たしたのか。
 
純内燃機関搭載「タイプR」の集大成
 
新型シビック タイプRは、史上最強のパフォーマンスとドライビングプレジャーを目指し、圧倒的な速さを追求する「ファステスト(Fastest)」、運転に夢中になることのできる痛快なドライビングフィールを追求する「アディクテッドフィール(Addicted Feel)」、高速安定性と信頼感を実現する「セキュアフィール(Secure Feel)」の3つをターゲットに開発。
 
「ファステスト」の領域では、先代と同じK20C型2L直列4気筒VTECターボエンジンをさらに磨き上げることで、最高出力は330馬力(243kW)、最大トルク42.8kgm(420Nm)を発揮。先代よりも10馬力/2kgmを上乗せし、おそらく純内燃機関を搭載する最後のタイプRとして、歴代最高峰のスペックを実現した。
 
高出力・高トルク化に伴う冷却性能向上策として、フロントグリルの開口面積を大きくし、ラジエターの有効開口面積を48%拡大。グリル開口部から取り込んだフレッシュエアはコアサイズとファン性能を向上させたラジエターに効率よく通したうえでボンネットのフードベントから排出することで、排熱性と空力性能を向上。
 
旋回性能の向上を図るため、タイヤはタイプR専用チューニングのミシュラン パイロットスポーツ4Sを採用。タイヤ幅は先代の245幅よりも広い265幅とするとともに特性の異なるコンパウンドを組み合わせたトレッドにより、ウエット性能と耐摩耗性を維持したまま、優れたドライグリップ性能を実現した。
 
そしてタイヤの接地性を高めるためにホイールはリバースリム構造を採用。ホイールイン側のゆがみを低減し、旋回Gや加減速時にタイヤの接地圧の安定に寄与。ホイールサイズは先代よりも1インチダウンの19インチだが、リバースリム構造により大径感を維持している。
 
 
「アディクテッドフィール」では、エンジンECUの駆動力マップの最適化によりアクセル操作に対するエンジンレスポンスを向上。トルクが素早く立ち上がるなど全域で駆動力応答性を高めた。
 
また、ベースモデルのシャシーに対して細部まで熟成を図り、足まわりの支持剛性を高めたうえで、アダプティブダンパーシステム(4輪独立電子制御ダンパー)の制御を最適化。車体のモーションとタイヤ4輪の接地性を連携してコントロールするロール・ピッチ制御にバネ下加速度を加えた制御により、荒れた路面でもクルマとの一体感とダイレクト感のあるハンドリングを実現した。
 
シフトフィールの改善も図っている。新設計のシフトレバー構造を採用することでレバーの高剛性化と横方向のガタツキを抑制しダイレクト感と節度感を向上。またトランスミッション内部のシフトリンク構造の最適化や、シフトゲートのストレート部を延長することで斜めにシフトチェンジをする際のスムーズですっきりとした操作感に磨きをかけた。
 
さらにクラッチのフライホイールの軽量化によるレスポンス向上を図り、シフトダウン時のエンジン回転数自動調整機構「レブマッチシステム」が2→1速にも対応した。
 
タイプRならではの迫力のあるエンジンサウンドを演出するため、エンジン回転上昇中の中周波音を増強したほか、アクティブエキゾーストバルブ機構を新たに採用することで、サイレンサー中央配管でエンジン回転数に応じた最適なバルブ開度とすることで、車外騒音法規を満たしながらエンジン出力向上と迫力のある排気サウンドを両立する。
 
さらにドライブモードが「スポーツ」もしくは「+R」のときは、エンジン原音を生かした澄んだエンジンサウンドをスポーカーから流すことで高揚感を演出するアクティブサウンドコントロールシステム(ASC)により、駆動力のレスポンスに呼応した気持ちのいいエンジンサウンドが楽しめる。
 
「セキュアフィール」領域では、車両前後のダウンフォースを向上するとともに、ボディ細部の細部までこだわり優れた空力性能を実現。限界走行時の安定性を実現している。
 
リヤスポイラーにはスリムなアルミダイキャスト製のステーを新採用。空気抵抗の低減を図るとともに、スポイラー下面に負圧がかかる面積を拡大することでダウンフォースを向上させた。
 
ブレーキング性能に関しては、先代同様の2ピースディスクブレーキシステムを継承しながら、マスターパワーの特性変更により、低速から高速までさらなるコントロール性の向上を追求。ブレーキへの導風効率を高めることでサーキットでの連続走行時でもブレーキ温度の上昇を抑制し、安定したブレーキ効力と耐フェード性を実現した。
 
 
人とクルマがもっとつながる「Honda LogR」
 
新型シビック タイプRは、新たなドライビングプレージャーを提供するべく、タイプR専用データロガー「Honda LogR(ホンダログアール)」を車載ナビにアプリとして搭載した。
 
車両情報を視覚化するパフォーマンスモニター機能やスコアリング機能など、運転操作に対してクルマの機械的な運動情報をリアルタイムで知れてドライビングスキルの向上に役立てられるほか、その情報をほかのタイプRユーザーと共有できるスマートフォン用Honda LogRアプリとの連携など、タイプRを通じて新たなコミュニケーションが築けるユニークなアイテムにも注目だ。
 
 
新型シビック タイプRには、安全運転支援システム「ホンダセンシング」が標準装備される。広範囲を高い精度で対象物を検知可能なフロントワイドビューカメラと、ガラスや外壁など非金属も検知可能な前後のソナーセンサー、リヤのレーダーセンサーを搭載。ベースのシビック同様の機能を装備し、先代タイプRから性能・使い勝手を大幅に進化させている。機能については以下を参照のこと。
 
「シビック タイプR搭載ホンダセンシングの機能」
(*は新採用)
・衝突軽減ブレーキ〈CMBS〉
・歩行者事故低減ステアリング
・路外逸脱抑制機能
・アダプティブクルーズコントロール〈ACC〉
・車線維持支援システム〈LKAS〉
・近距離衝突軽減ブレーキ*
・先行車発進お知らせ機能
・標識認識機能
・オートハイビーム
・ブラインドスポットインフォメーション*
・パーキングセンサーシステム*
・後退出庫サポート*
 
シビック タイプRは上記先進運転支援技術の搭載により、政府が高齢運転者による交通事故防止対策の一環として普及を図っているセーフティサポートカー(安全運転サポート車)のうちサポカーS<ワイド>に該当する。
 
[シビック タイプR主要諸元]
〈FF・2Lターボ・6速MT〉
 
【寸法・重量】
全長:4595mm
全幅:1890mm
全高:1405mm
ホイールベース:2735mm
室内長:1915mm
室内幅:1545mm
室内高:1145mm
トレッド:前1625mm/後1615mm
最低地上高:125mm
車両重量:1443kg
乗車定員:4人
 
【エンジン・性能】
型式:K20C
種類:直4DOHCターボ
ボア×ストローク:86.0mm×85.9mm
総排気量:1995cc
圧縮比:9.8
最高出力:243kW(330ps)/6500rpm
最大トルク:420Nm(42.8kgm)/2600~4000rpm
燃料供給装置:電子制御燃料噴射式(ホンダPGM-FI)
使用燃料・タンク容量:プレミアム・47L
WLTCモード燃費:12.5km/L
最小回転半径:5.9m
 
【変速比】
1速:3.625
2速:2.115
3速:1.529
4速:1.125
5速:0.911
6速:0.734
後退:3.757
減速比:3.842
 
【諸装置】
サスペンション:前ストラット/後マルチリンク
ブレーキ:前Vディスク/後ディスク
タイヤ:265/30ZR19 93Y
 
 
〈文=ドライバーWeb編集部〉

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みんなのコメント

20件
  • 2Lターボにしてはハイスペックですね。
    6MTだし今後似た仕様がでないなら希少になるかも。
    サイズが大きいから遊びには向かないので複数所有のおもちゃには選びづらい部分がある。
    スタイルと使い勝手は良いけどね。
    四駆だと良かったかな
  • タイプR以外はカスと見なされる。
    マニアにタイプRがいくらか売れるだろうがそれ以外は全く売れずに伝説だけで消えて行く運命。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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