スーパー耐久富士24時間に今季もトヨタWRCチーム代表ヤリ-マティ・ラトバラが参戦へ

　5月26～28日に静岡県の富士スピードウェイで開催されるスーパー耐久シリーズ第2戦富士SUPER TEC 24時間レースに向け、各チームから多くのゲストドライバーの参戦が決まっているが、2022年に続き、TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム（TGR-WRT）代表のヤリ-マティ・ラトバラが、今季も富士24時間に参戦することになりそうだ。

　WRC世界ラリー選手権のトップドライバーとして長年活躍し、現在はTGR-WRTのチーム代表を務めているラトバラは、2022年のスーパー耐久富士24時間で水素エンジンを積んだORC ROOKIE Corolla H2 conceptのドライバーとして参戦。慣れないサーキットレースながら、モリゾウとベストタイムで競い合うなど、初めてのスーパー耐久を楽しんだ。

　そんなラトバラが、今季も富士24時間に参戦することになりそうだ。これは、5月15日にTOYOTA GAZOO Racingから発表されたWRC第5戦ラリー・ポルトガルのデイ3後のプレスリリースのなかで、豊田章男会長のコメントとして触れられているものだ。

「次のサルディニアに向けて、インターバルは2週間と短いです。その間、チームとクルマたちはポルトガルに残り、トヨタ・カエタノ・ポルトガルでメンテナンスをします」と豊田会長はコメントした。

　さらに「カッレ（ロバンペッラ）は福島に行ってGRカローラでドリフト（フォーミュラ・ドリフト・ジャパンにスポット参戦）、他のドライバーたちがどう過ごすかは把握できていませんが、ヤリ-マティ代表はGRカローラで富士24時間耐久に参戦です」と、ラトバラ代表が富士24時間に出場することを示唆した。

「このチームがラリーウイークだけでなく世界中のどこかで、トヨタを楽しんでくれているのがなんとも嬉しい気持ちです」

　豊田会長のコメントから、やはり昨年に続きORC ROOKIE Racingから出場するよう。今季は液体水素を積んださらにチャレンジングなORC ROOKIE Corolla H2 conceptをドライブすることになる。今季の富士24時間は大物ゲストドライバーが多いが、さらに話題を呼ぶことになりそうだ。