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マニアに愛されるクルマの当たり年! 平成11年生まれの名車&迷車5選

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マニアに愛されるクルマの当たり年! 平成11年生まれの名車&迷車5選

 時代の変わり目を感じさせるモデルが多い

 5月1日から新しい元号「令和」がスタートし、31年の長きに渡って続いた平成の元号が終わった。31年間続いた平成という時代はバブル景気の絶頂期と崩壊、阪神大震災や東日本大震災といった大規模災害、長かった不景気など、激動の時代であった。

令和になる前に振り返る! 平成の30年間に巻き起こったクルマのブーム8選

 激動だったのは日本車の大躍進や次々と変わったユーザーの志向の変化など、時代を映す鏡とも言われるクルマも同じだった。そこで平成の終わりを期に、平成を駆け抜けたインパクトあるクルマを良かったほう、悪かったほう含めて振り返ってみたいと思う。平成元年からスタートした本企画もついに平成11年編だ。 ■平成11年(1999年)ってどんな年?

 携帯電話&PHSはNTTドコモが開始した着信時の着メロや各種情報を取得できるiモードも後押しし、契約台数は5000万台を超え、日本人の2人に1人が持つ時代となった。また契約台数の増加に対応し、携帯電話の電話番号も11ケタとなった。

 政界では元作家、元衆議院議員の石原慎太郎氏がこの年の4月の東京都知事に当選し、2012年まで東京都知事を続けた。

 経済界では8月に現在のみずほ銀行となる第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行の議場統合、現在の三井住友銀行となる住友銀行とさくら銀行の合併が発表され、金融業界の再編が大きく進んだ。

 自動車業界では3月に2兆円の負債を抱える大ピンチに陥った日産がルノーと資本提携を結び、トップにはルノーから現在渦中の人となっているカルロス・ゴーン氏が送り込まれ、再建のため日産リバイバルプランが始まった。日産リバイバルプランは工場閉鎖、2万1000人の人員削減、関係サプライヤーの再編、クルマ造りの根本的な見直しなど多岐に渡るドラスティックなものだった。日産リバイバルプランには賛否はあったが、当時瀕死に近かった日産の状態を考えれば、必要な大手術だったのは事実だ。

 またこの年にクルマのナンバープレートは地名の後が3ケタとなり、同時に希望ナンバーがスタートし、ガソリン価格もレギュラーガソリンの全国平均で90円を割ることがあるなど、今から考えればクルマに乗りやすい時代でもあった。

 1)トヨタ・ヴィッツ(初代)

 当時のスターレットとターセル/コルサ/カローラIIの後継車となるコンパクトカー。初代ヴィッツはフランスでも生産される国際戦略車だったこと、日本車離れしたスタイルを持っていたこと、燃費が非常に良かったこともあり、ユーザーは新しさを感じ大ヒット車に成長。この年の日本カーオブザイヤーと、1992年の日産マーチに続く欧州カーオブザイヤーにも輝いた。

 また後に底辺のモータースポーツを支える存在にもなったスポーツモデルのRSを追加し、ヴィッツをベースにしたスペーシーなファンカーゴやセダンのプラッツ、ボクシーで使いやすいながらもドレスアップカーのベースという要素も持ったbBも加わり、ヴィッツファミリーを形成した。

 2)トヨタMR-S

 MR2の後継車となるミッドシップのオープンスポーツカーである。MR-SはMR2がターボエンジンの搭載によるパワーアップにより速さなどを得た反面で、運転の難しさに代表される失ったものも多数あった反省からエンジンは1.8リッターの実用エンジンのみを搭載。その代わり初期モデルは車重1トンを切る軽さを武器にオープンエアモータリングも含め、メンテナンス費用やガソリン代なども安いといういつでも楽しめるというスポーツカーに移行した。

 今思えば時代にマッチしたコンセプトと言えるが、2人乗りであること、またそれ以上に荷物がキャビン内の小さな荷物置き場にしか積めないという大きな弱点もあり、マツダ・ロードスターのようにコンスタントには売れず、残念ながら2007年に1代限りで姿を消してしまった。

 MR-Sの絶版によりMR2から続いたトヨタのミッドシップスポーツカーは途絶え、2012年の86までトヨタはラインアップにスポーツカーを持たない時期が続くことになる。

 ほかにないものを作るというホンダの真骨頂が2台登場

 3)日産セドリック&グロリア(Y34型)

 かつてトヨタ・クラウンと双璧を成す日本の高級車だったセドリック&グロリアは、このモデルでラグジュアリーなセドリック、スポーティなというキャラクターの差別化を進めた。

 クルマそのもので目立ったのはこの点くらいだが、技術面ではエクストロイドCVTと呼ばれるディスクとローラーを使う大パワーに対応するCVTを採用。当時CVTを組み合わせることができたのは2リッターのNA車あたりが限界だったのを考えると画期的な技術だったのだが、如何せん高価な上に費用対効果に疑問があったのも事実で、残念ながら普及には至らなかった。

 しかしのちに日産のFF車用横置きCVTは通常の金属ベルトを使いながら3.5リッターV6NAという強力なエンジンにも対応できる強さを持つようになり、その過程としてエクストロイドCVTが残した功績は決して小さくない。

 なおセドリック&グロリアのタクシーなどの営業車を除く乗用車はこの世代で最後となり、どちらも40年以上続いた歴史に幕を閉じ、フーガにバトンタッチされた。

 4)ホンダ・インサイト(初代)

 初代インサイトは2シーターのホンダ初のハイブリッドカーである。初代インサイトは小型モーターをアシストに使うIMAと呼ばれるシンプルなハイブリッドシステムを持ち、アルミボディをはじめとするアルミ素材の多用による軽量化や空気抵抗の徹底的な軽減を行い、当時の10・15モード燃費ではMT車で35.0km/Lを達成。価格もMT車で210万円と、技術レベルを含めて考えれば激安である。だが2人乗りである点など「燃費のための実験車」のような印象が強いのは否めず、初代インサイトは2006年に絶版となる。

 しかしホンダには「ホンダのハイブリッド専用車といえばインサイト」というポリシーがあるのか、2009年に2代目(2014年絶版)、2018年に現行となる3代目モデルが登場しており、今後こそインサイトの車名が継続するのかちょっと気になるところである。

 5)ホンダS2000

 ホンダの創立50周年を記念して登場したオープン2シータースポーツカー。ホンダとしてはS800以来29年振りとなるFR車で、オープンながら強いボディ剛性を持つハイXボーンフレーム構造に9000回転まで回る250馬力の2リッターNAエンジンを搭載するという、ピュアでマニアックなスポーツカーであった。

 S2000は2005年に排気量を2.2リッターに拡大するなどの幾度の改良を受けたものの、2009年に惜しまれながら生産を終了。未だに直接的な後継車が登場してないのは残念である。

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