■“次期型ハイエース“!? トヨタ新型「グローバル ハイエース」初公開へ
2023年10月13日、トヨタの子会社でハイエースやランドクルーザーなどの生産・開発などを行うトヨタ車体は、10月28日から11月5日に東京ビッグサイトで行われる「JAPAN MOBILITY SHOW 2023(以下JMS2023)」に出展するブースの概要を公開しました。
同社は、“すべての「はこぶ」をミライへ”をテーマに、コンセプトカー3台とレストア車1台を出展しますが、中でも世界初公開となる新型「GLOBAL HIACE BEV CONCEPT (以下新型グローバル ハイエース)」は、“次期型ハイエース”を想像させる注目の一台です。
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ハイエースは、商用車としてあらゆる用途で活躍する一方、アウトドアレジャーや車中泊などを楽しむ一般の個人ユーザーからも絶大な支持を集める1BOX型バン。
現在日本で販売されているのは、2004年デビューの5代目ハイエース(200系)ですが、国外ではすでに後継モデルである6代目の300系ハイエースが販売されています。日本では、同300系ハイエースをベースにした大型ワゴン「グランエース」がラインナップされているものの、300系ハイエース自体は販売されておらず、200系ハイエースの販売が20年近く継続販売されている状態です。
今回トヨタ車体が、JMS2023にて世界初出展するのは、そんなハイエースの名前を関した新型グローバル ハイエースです。
同車についてトヨタ車体は「先進的なデザインと大空間、使いやすさを兼ね備えた次世代BEV(バッテリーEV)バン」だと説明しています。
ボディサイズは全長5280mm×全幅1950mm×全高1990mmで、ホイールベース3210mmです。
室内の寸法は、長さ3490mm×幅1715mm×高さ1270mmと広大な広さで、乗車定員は1名。助手席エリアまでカーゴスペースとすることで、約3.5m の長尺物を積載可能となります。
エクステリアは、前述の6代目ハイエースである300系をベースとみられるデザインですが、グリルレスとしBEVらしい顔つきに。また、最新のトヨタ車のデザインである“ハンマーヘッド”風の車幅いっぱいに広がるヘッドライトが特徴的で、まさに“次期型ハイエース”といった装いです。
さらに、ボディ下部は黒く塗装されており、SUVのようなタフさも演出しています。
インテリアでは、300系と比較すると、メーターパネルがデジタル表示となっているほか、シフトレバーが廃され、ダイヤル式のシフトセレクターに置き換わっています。
そして、多様化するドライバーに配慮され、静粛性や乗降性が高められているほか、全長5mを超える巨体ながら、最小回転半径 5.5mに抑えられています。
使いやすさも追求されており、フラットフロアで、ウォークスルーが可能な作りとなっており、荷物を楽に移動できる専用カートも付随します。
コネクティッドを活用した配達効率の向上(配送ルートの最適化、次に配達する荷物の積載位置表示)も想定しているといいます。
※ ※ ※
トヨタ車体は、この新型グローバル ハイエース以外にも、多様化するライフスタイルに合わせ、すべての人が人生を楽しむ次世代のキャブワゴン「X-VAN GEAR CONCEPT(クロスバン ギア コンセプト)」や、4席だけの大空間で快適に過ごせるおもてなし装備・機能を備えた最上級ミニバン「VELLFIRE Spacious Lounge CONCEPT(ヴェルファイア スペーシャスラウンジ コンセプト)」といった、魅力的なクルマの展示を予定しています。
実際のモデルがどのような仕上がりとなるなのか、注目です。
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