多くの愛好家から一目置かれるカーオーディオアイテムを毎回1つずつ取り上げ、それらが“逸品”たり得ているゆえんを解説している当シリーズ。今回は後席用モニターの本命、アルパインの『リアビジョン』にスポットを当て、この実力と魅力を明らかにする。
◆ラインナップの豊富さは他の追随を許さない。車種専用取り付けキットも多彩に用意!
アルパインはリアモニターシリーズに『リアビジョン』と命名し、古くからそのラインナップを充実させてきた。結果、今やその名称はリアモニターの代名詞ともなっている。
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特に、いわゆるフリップダウンモニターとも呼ばれる「天井取付け型」のモデルのラインナップの充実ぶりは、他の追随を許さない。断トツに製品展開が多彩だ。
しかも「アルパイン」は、取り付けキット『車種専用パーフェクトフィット(別売)』もきめ細やかに発売している。フリップダウンモニターは取り付け時に改造の必要が出ることもありそこがハードルとなりがちだが、『リアビジョン』はキットを用意することでそのハードルを下げている。しかも、通常の「天井取付けタイプ」のキットに加えて「天井埋め込みタイプ」のキットも開発している。これを用いれば後方視界の確保が、一層しやすくもなるのだ。
では、『リアビジョン』のラインナップの全容から紹介していこう。現在は大きく3タイプの製品がリリースされている。「天井取付け型」、「ヘッドレスト取付け型」、アーム取付け型」、これらだ。そしてそれぞれでさまざまな製品を用意し、車格に応じて、そして用途さらには予算に応じて愛車にぴったりなひと品を選べるようになっている。
◆「天井取付け型」の新機種、「スピーカー搭載モデル」が誕生!
続いてタイプごとの内訳を紹介していこう。まずは主力となる「天井取付け型」から。このタイプは現在、3種ある。「スピーカー搭載モデル」、「プラズマクラスター技術搭載モデル」、「シンプルモデル」、これらだ。
この中でもっとも新しいのが「スピーカー搭載モデル」だ(今年の5月に発売)。通常リアモニターで映し出される映像の音声はリアスピーカーから流されることになるのだが、車格の大きいミニバン等ではスピーカーの音が聴こえづらいことがある。しかし当機ではリアモニター本体からも音が出せるので、映像と音声とのシンクロ度合いが高まる。しかも「アルパイン」ならではのスピーカー技術が活かされていて、音質性能も高い。ゆえに、快適な視聴コンディションを創出可能だ。
なお当タイプのモデルは現在、12.8型WXGAモデルと10.1型WSVGAモデルの2機種展開となっている。車格と好みに応じて選択できる。
次いでは、「プラズマクラスター技術搭載モデル」についてその内訳を見てみよう。ちなみにこれは、長きにわたり『リアビジョン』の主力を張ってきた看板機種だ。現在はモニターサイズおよび仕様違いで計4機種が用意されている。
そして導入のハードルが低い「シンプルモデル」は、さらにラインナップが充実している。モニターのサイズ、画質、仕様違いで計6機種が顔を揃える。
◆後部座席の乗員1人1人に専用モニターを用意することも可能!
続いては、「ヘッドレスト取付け型」について見ていこう。なお当タイプは、目の前にモニターを置けることが利点だ。つまり、後席の乗員の1人1人に対して専用モニターを設置可能だ。で、当タイプにおいても機種展開が幅広い。モニターサイズと画質違いで4機種あり、2つの2台パックを加えて計6モデルが用意されている。
そしてもう1つの「アーム取付け型」は、天井が高くない車種で便利に使える。しかも左右のフロントシートの間にアームにてポジションさせられるので、後席に乗ったすべての人員に良好な視聴環境を提供できる。現在同タイプは、画面サイズ違いで2機種が用意されている。
ところで「アルパイン」のカーナビ、『ビッグX シリーズ』には、前席と後席とでそれぞれ別のソースを楽しめる「ダブルゾーン」機能が搭載されている。『リアビジョン』をそれと組み合わせると例えば、前席では親たちが好みに応じたコンテンツを、後席では子どもが観たい映像ソースをそれぞれ楽しめる。音声は、フロントスピーカーとリアスピーカーのそれぞれから個別に流せる。
リアエンターテインメントの充実を考えるとき、『リアビジョン』は頼りになる。要注目。
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