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日本製品の優秀さを大拡散した叙勲ものの功労車 海外でバカ売れした日本車たち

掲載 更新 4
日本製品の優秀さを大拡散した叙勲ものの功労車 海外でバカ売れした日本車たち

 日本で売られている普通乗用車の多くは、海外でも販売されています。なかには、日本よりも海外のほうがヒットしたモデルも。日本の自動車メーカーがつくったクルマが、海外でヒットしている、というのは日本人としてはなんともうれしいものです。今回は、海外でも人気が出た日本車を6つ、ご紹介します。

文:吉川賢一
写真:TOYOTA、NISSAN、HONDA

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トヨタ RAV4

 RAV4は、特に北米での需要が高く、北米で最も売れているSUVがこのRAV4です。近年になっても年々販売台数を伸ばしており、2019年の北米での販売台数は、約45万台と、北米で根強い人気のあるピックアップトラック勢を脅かす存在となっています。2019年4月、2年半ぶりに5代目RAV4が日本市場へと復帰し、再び日本でも人気車となりました。

 1994年に登場した初代モデルは、乗用車をベースにしたクロスオーバーSUVの先駆けとして登場、「RAV4という名のスポーツ!」をキャッチフレーズに、当時人気の「キムタク」をCMキャラクターに採用し、若者たちの視線を釘付けにしました。

1994年に登場した初代モデルは、乗用車をベースにしたクロスオーバーSUVの先駆けとして登場、「RAV4という名のスポーツ!」がキャッチフレーズ

 初代は、全幅1695mm(Gタイプは1760mm)というコンパクトなボディサイズでしたが、海外の需要に合わせるため、2代目では、1735mmへと成長。これが功を奏したのか、2代目は日本市場では初代ほどの成績とはならなかったものの、北米で大ヒット。以降、3代目、4代目とモデルチェンジのたびに成長し、現行の5代目では1855mm(Adventureは1865mm)にまで拡幅しています。

 代を追う毎に販売台数を伸ばしているRAV4は、今後も北米を中心に、記録を伸ばしていくことでしょう。

RAV4 PHVは、年度内の生産分が終了しており、2020年10月20日時点でも、受注再開の目途は立っていない

トヨタ ヴィッツ(ヤリス)

 「ヤリス(Yaris)」は、ご存じのとおり、「ヴィッツ」の海外名。2020年2月のフルモデルチェンジの際、日本でも世界標準の「ヤリス」へ名称統一されました。

 1999年の初代モデル登場以降、日本国内のみならず、特に欧州市場で大ヒットしています。2000年には欧州・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞、日本車としては、1993年の日産マイクラ(日本名:マーチ)に続く、2番目の受賞となりました。

1997年にデビューした初代ヴィッツは、スターレットから一転、質感を大幅に高めたコンパクトカーとして登場した コンパクトながら大人4人が乗れるパッケージングの良さが受けた

 2019年は、欧州市場において約21万台のヤリスが販売され、欧州市場で最も売れたコンパクトカーとなりました。フォルクスワーゲンのポロやルノークリオ、プジョー208など、コンパクトで走りの良いクルマの需要が高い欧州市場において、日本車の存在感を示し続けてくれています。

 コロナ禍が収まって、再びヨーロッパへ旅行に行く機会があれば、ぜひ現地でヤリスを探してみてください。

ヤリスのボディサイズは、全長が3940mm、全幅は1695mm、全高は1500mm 2名以内の乗車を想定したパーソナル指向のコンパクトカーだ

日産 デュアリス(キャシュカイ)

 日本ではかつて「デュアリス」として販売されていたクロスオーバーSUVは、欧州では「キャッシュカイ(QASHQAI)」という名で販売されています。日本では初代モデルで販売終了となってしまいましたが、欧州では2代目キャッシュカイが、北米でも2017年からは、ローグスポーツという名で販売されています。

日本名デュアリス 軽快かつコンパクトな上半身と、SUVならではダイナミックさと安心感をもつ下半身を融合させた個性的なエクステリアが、デザインにおける最大の特徴となった

 キャシュカイは、もともと欧州Cセグメントを狙って開発されたSUVです。欧州市場では、「VWゴルフ」が属するCセグメントハッチバックが主流であり、日産は、それまで欧州地域で主力であった「プリメーラ」の後継となる新たなジャンルとして、ハッチバック車とSUVの中間に位置するクロスオーバーSUVを開発したのです。

 2007年発売の初代キャシュカイは、使い勝手の良いコンパクトなサイズと、その力強い走り、そして独特のデザインが評価され、発売開始からわずか9カ月で、欧州での販売累計台数が10万台を突破、累計200万台以上を販売した大ヒット作となりました。

 2014年の2代目へのモデルチェンジ後もその人気は健在で、欧州地域にて年間20万台以上が売れているメガヒットモデルです。なお、2021年春には、3代目が欧州で発表される予定で、更なる活躍が期待されています。

欧州で人気のある2代目キャシュカイ 欧州地域にて年間20万台以上が売れているメガヒットモデルだ

ホンダ CR-V

 ホンダCR-Vは、北米市場で大ヒットしているミドルサイズSUVです。毎年30万台以上(2019年は38万台)が販売されており、北米ホンダのブランドを築き上げた一台です。

 日本国内で、初代CR-Vが登場したのは1995年。登場当時、その前年に発売されたトヨタRAV4と、人気を2分する存在でした。販売台数ではCR-VのほうがRAV4を圧倒しており、登場翌年の1996年には、登録車販売台数ランキングで7位にランクイン。SUVにカテゴリされるクルマがトップ10にはいったのは、CR-Vが初めてでした。

1995年10月に登場した初代CR-V 全長4385×全幅1750×全高1675mmと現在より小型で、1996年には年間10万2828台を販売

 CR-Vは当初、日本国内のみの販売でしたが、海外でも販売を開始すると、瞬く間に大ヒット。2001年に登場した2代目、2006年の3代目、2011年の4代目、2016年の5代目と、「ホンダ」ブランドへの評価が高い北米で、大きく支持されました。

 その半面、日本国内での販売は伸び悩み、ヴェゼルと入れ替わるように、4代目の途中、2016年でいったん日本市場から姿を消すことになってしまいました。その後、2018年に日本市場へ復帰を果たしたCR-Vですが、現時点の販売は苦戦しています。デザインや性能は良いだけに、今後のマイナーチェンジに期待したいところです。

北米市場で大ヒットしているCR-V 毎年30万台以上(2019年は38万台)が販売されており、北米ホンダのブランドを築き上げた一台だ

日産 エクストレイル(ローグ)

 日本でも人気のエクストレイルですが、2013年に登場した3代目(T32型)から「ローグ」として販売されている北米でも大ヒットしています。2019年は、前述のRAV4・CR-Vに続く、約35万台を売り上げており、北米日産の販売を牽引している主力モデルです。

日本でも人気のT32エクストレイル 2013年より「ローグ」として北米市場にて販売されている

 2020年10月、北米市場では日本に先行してT33型ローグへとモデルチェンジしています。いかにも北米らしい、アグレッシブなデザインで、タフさが際立つエクステリアと、高級感の漂うインテリア、最新鋭のデジタルメーターや各種先進装備も充実しており、T33型も人気が出ることは間違いないでしょう。

日本向けの新型エクストレイルは2021年デビューの予定。北米のローグとまったく同じデザインで出てくるのか、注目です。

先代はスッキリ系のデザインだったが、新型はフロントマスクを含めて厚みが増したことでタフさが強調されている

ホンダ シビック

 シビックも、北米ホンダでは外せないメガヒットモデルです。セダン、ハッチバック、タイプR、そして日本未導入のクーペ(Si)と、ラインナップが豊富にあり、北米市場ではCR-Vに続いて売れているホンダ車です。毎年30万台以上がコンスタントに売れ続けています。

 日本市場ではタイプRは健在ですが、かつての「Si」のような、気軽なスポーツモデルはありません。北米のシビッククーペは、フロントフェイスこそ見慣れたシビックですが、サイドから見たデザインが秀逸で、スポーツカー好きとしては、このままの姿で日本市場に欲しいと願う一台です。

 なお2020年11月に、11代目となる新型シビックが北米で先行公開されました。世界的なSUV人気の潮流の中で、セダンタイプのシビックがどこまで戦えるのか、非常に楽しみです。

北米ホンダのシビッククーペ(Si) 2019年モデル 見慣れたシビック顔だが2ドアクーペのシルエットは流麗でカッコ良い!!

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みんなのコメント

4件
  • リコール処置が不適切で再リコールが最近話題になったCR-Vですね
  • なんか腐った日産の匂いがする記事だな
    くせーぞ

    なにか匂うぞ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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