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日産 タイで生産e-POWERを搭載した新型コンパクトSUV「キックス」登場

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日産 タイで生産e-POWERを搭載した新型コンパクトSUV「キックス」登場

日産は2020年6月24日、e-POWERのパワートレーンを搭載したBセグメントのコンパクトSUV「キックス」を6月30日から発売すると発表しました。

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今後の新型車攻勢の第1弾

キックスはBセグメント+のクロスオーバーSUVで、ジュークとエクストレイルの中間に位置するポジション。2016年以降に日本以外のグローバル市場向けに販売されてきました。




このクラスのクロスオーバーSUVは、海外市場で多くのライバルが存在していますが、日本市場でのライバルはボディサイズ的にいえばホンダ ヴェゼルです。しかし価格的にはCセグメントのSUVも含めて競合することになります。

日産の再建計画における新型車攻勢の第1弾となるのがこのキックスであり、今後の日本市場における主力車種とされていますが、投入が遅れたためにe-POWERモデルのみに絞っての販売となります。

新型キックスはタイ工場製

日産には過去にキックスという車名が存在していました。1995年にはピックアップ トラックのコンセプトカーの車名として使用され、その後2008年には三菱のパジェロミニのOEMモデルでもこの車名を使用していました。今回の新型キックスは3度めの車名となるのです。

しかし、今回登場したキックスはブランニューのニューモデルではありません。このモデルは2016年にブラジルのリオデジャネイロで発表されたグローバルモデルです。日本、アメリカ、ブラジルのデザインセンターが共同してデザインし、Vプラットフォームを採用し、キックスは、南米、カナダ、アメリカ、中国で販売されました。ポジションとしては日産のSUVのエントリーモデルとされています。

そして2019年に、キックスは大幅なアップグレードを行ない、ルノー キャプチャーなどと共通のB0プラットフォームに変更し、インドなどアジア市場向けのモデルをタイ工場で生産開始しました。

エンジンは1.6L直列4気筒(HR16DE型)、1.5L直列4気筒(HR15DE型)、1.3L直列4気筒ターボ(HR13DDT型)をラインアップしていましたが、2020年5月からタイ工場でe-POWERを搭載した大幅マイナーチェンジ モデルの生産を開始しています。そのe-POWER搭載モデルが日本に輸入され販売されることになったのです。

キックスの特長

エクステリアは、前後のオーバーハングが短くソリッド感があり、フロントはダブルVモーション グリル、ピラー部をブラックアウトしたフローティングルーフとした日産デザインの定形となっています。そしてLEDヘッドライト、17インチホイールを装備しています。

ボディカラーは、モノトーン9色、ツートーン4色の全13種類を設定。インテリアは、モダンな印象で、上質感を表現しています。「Xグレード」のシートは、クロスと合皮の組み合わせ。リヤシートバックは60:40の分割可倒式。フロントシートそのものは疲労軽減効果のある「ゼログラビティシート」形状を採用しています。

ボディサイズは、全長4290mm、全幅1760mm、全高1610mm、ホイールベース2620mmで、ホンダ ヴェゼルとほぼ同等のサイスです。最小半径は5.1mと小さく、市街地での取り回し性も良好です。

室内はクラストップのラゲッジ容量を持ち、9インチのゴルフバッグなら3個、Mサイズのスーツケースなら4個積載できます。またリヤシートも大人がリラックスできる十分なスペースを確保しています。


搭載するパワートレーンはe-POWERのみで、日本市場ではノート、セレナに次ぐ第3弾となります。発電用のエンジンはミラーサイクル運転のHR12DE型3気筒で、82ps/103Nmを発生。このエンジンで発電機を駆動して電力を容量1.57kWhのリチウムイオン電池に送り、その電力が定格出力95ps、最高出力129ps/260Nmの駆動用モーターに送られる仕組みとなっています。

そのためモーターの駆動力のみで走行し、このクラスでは異例の260Nmのトルクから生まれる力強い加速力と、静粛性を両立。またセレナと同様にEV走行モード、チャージモードも採用され、e-POWERの使い勝手が向上しています。

またe-POWER独特のワンペダル ドライブも採用しており、日常域ではアクセルペダル オフだけで減速でき、停止することができます。駆動方式はFF駆動のみで、4WDの設定はありません。燃費はWLTCモードで21.0km/L(市街地26.8km/L、郊外20.2km/L、高速20.8km/L。

運転支援システムは、最新世代の「プロパイロット」を搭載し、カメラ+ミリ波レーダー+超音波センサーを装備しています。もちろん被害軽減ブレーキなども装備し、サポカー ワイド、サポカーSワイドに適合しています。

またもしもの事故の際の自動通報はもちろん、急病などの緊急事態にも手動で通報できる「SOSコール」も全車標準装備となっています。

日産キックス 諸元表

価格

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