2018スーパーGT第5戦、富士GT500マイルレースは#36 au TOM’S LC500(中嶋一貴/関口雄飛)がGT500クラスを制した。
500マイル、約800kmという長距離で争われる今回のレース。前半戦はポールポジションからスタートした#23 MOTUL AUTECH GT-Rのペースが上がらず。#36 au TOM’S LC500はピット作業のタイムロスが響き、#12 カルソニック IMPUL GT-Rがトップを走るという展開となった。
スーパーGT富士GT500マイル:GT500はカルソニック IMPUL GT-Rがトップでレース折り返し
レース後半に突入し、ペースが良いのは3番手の#36 au TOM’S LC500(関口雄飛)。一時は14秒近くまで広がった#23 MOTUL AUTECH GT-R(ロニー・クインタレッリ)との差を、みるみる縮めていった。97周目の最終コーナー出口で挙動を乱したクインタレッリに対し、TGRコーナーに向けてイン側を確保しオーバーテイク、2番手に浮上した。100周終了時点で#23 MOTUL AUTECH GT-Rは3度目のピット作業を行い、松田次生にバトンタッチした。
5番手の#24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rにも、後続のマシンが迫る。#17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大)がストレートで並びオーバーテイクを仕掛けたが、その背後にいた#8 ARTA NSX-GT(伊沢拓也)が最内にマシンをねじ込み、3ワイドに。結果、クロスラインで伊沢が先行し5番手。塚越が6番手となった。
トップの#12 カルソニック IMPUL GT-Rのリードは19秒ほど、2番手の#36 au TOM’S LC500とは一進一退のペースで走行を重ねた。#12 カルソニック IMPUL GT-Rは107周目にピットインし、佐々木大樹からマーデンボローに交代。対する#36 au TOM’S LC500は110周を終えたところでピット作業を終え中嶋一貴にステアリングを託したが、タイヤが温まる前に松田にパスされた。
またしても2番手争いで#23 MOTUL AUTECH GT-Rとバトルすることになった#36 au TOM’S LC500だが、117周目のレクサスコーナーでインに入った中嶋一貴がオーバーテイクに成功。さらに#1 KeePer TOM'S LC500(平川亮)も松田に追いつくと、125周目のTGRコーナーで松田がオーバーランし、平川が3番手に浮上した。
すると126周を終えた時点で、#23 MOTUL AUTECH GT-Rがピットインしタイヤを交換。タイヤがコンディションとマッチングしなかったのか、残りは51周という最後まで走り切るには早すぎるタイミングでのピットインなってしまい、ピット作業が他車と比べて1回分増えてしまう計算となった。
一方トップのマーデンボローは#36 au TOM’S LC500に対し27秒のリードを築く。142周を終えたところで最後のピット作業を実施し、ラストスティントを佐々木に託した。その他のマシンも続々と4回目のピット作業を行っていき、暫定トップを走っていた#36 au TOM’S LC500は148周終了時点でピットへ入った。
その直後、ダンロップコーナーを立ち上がった#12 カルソニック IMPUL GT-Rがまさかのスローダウンに見舞われた。佐々木は車両内で様々なスイッチの設定変更による症状改善を試み、ピットに入らずメインストレートを通過した。しかしペースは完全に落ちており、無情にも#36 au TOM’S LC500が前でコースに復帰しトップから陥落。その後もペースは戻らず、#12 カルソニック IMPUL GT-Rは頭からガレージインした。原因はインタークーラーのホースが抜けるトラブルだったとのこと。すぐに修復し、数周後にはレースに復帰することができたものの、14番手までポジションを落としてしまった。
これで、トップは#36 au TOM’S LC500。2番手の#1 KeePer TOM'S LC500は6秒差、#17 KEIHIN NSX-GTが3番手となった。優勝が見えた#1 KeePer TOM'S LC500のニック・キャシディがプッシュ、関口もこれを見てペースをあげるが残り8周のタイミングでその差は1秒以内となった。
しかし関口は付け入る隙を与えず、結局そのままトップでチェッカー。関口はチーム移籍後初優勝、中嶋は2017年の第3戦オートポリス以来の優勝となった。
#1 KeePer TOM'S LC500が2位に入ったことで、チーム・トムスにとっては初のワンツーフィニッシュを達成。これで1号車はポイントリーダーに浮上し、7ポイント差のランキング2位タイには36号車がつけている。
3位は#17 KEIHIN NSX-GT。予選直前に発生したトラブルにより14番手からスタートしたものの、レース後半から終盤にかけて追い上げて表彰台を手にした。
予選で圧倒的な速さを見せた日産陣営は、#24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rの6位が最上位というまさかの結果に。終始ペースに苦しんだポールポジションの#23 MOTUL AUTECH GT-Rは結局9位でチェッカー。
公式練習での大クラッシュから復活を遂げた#38 ZENT CERUMO LC500は8位でポイント獲得を果たした。
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