2019年3月22日、ポルシェはカイエンをベースにしたクーペルックSUV、カイエンクーペを発表した。グレード展開はカイエンクーペと、カイエンターボクーペ のふたつで価格はともに未定だ。
ポルシェのSUVレンジが拡大!
2017年末にポルシェの最上級SUV、カイエンがフルモデルチェンジしてすでに1年以上が経過している。従来モデルから全長と全幅を若干拡大し、逆に全高を低めるなどワイド&ローとしているが、この最新モデルである第3世代は、外観のシルエットやコンセプトなどは従来の第2世代から大きく変化していなかった。
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SUVの弟分であるマカンをラインアップしているとはいえ、グローバルでのSUV市場が多様化している中においてキープコンセプトで登場した新型カイエンに、もの足りなさを覚えた人もいるのではないだろうか。
そんな声に応えたかのような新型が2019年3月22日に登場した。カイエンクーペはその名のとおり、ボディ後部のルーフを大きく下げることで流麗なクーペルックとしたクロスオーバーSUVである。サイドのガラス面積はかなり狭くなっていることがわかる。さらに、よく見てみるとフロントウインドウ(Aピラー)も寝かせるように配置されている。
ボディサイズはすでに公表されており、全長4931×全幅1983×全高1676mm/ホイールベース2895mmとなっている。標準のカイエン(全長4918×全幅1983×全高1696/ホイールベース2895mm)と比較してみると、思ったよりも変化が少ないようだ。
全長は13mm伸び、全高が20mm低くなっている。ただし、リアのドアやフェンダーの形状変化にともなって、リアトレッドも約18mm拡大。全体としては、より低く力強い印象を増している。
ルーフは2種類、標準の固定式パノラマガラスルーフとオプションのカーボンルーフがある。空力性能を高めるポルシェアクティブエアロダイナミクス(PAA・オプション)にアダプティブルーフスポイラーが含まれる。これは速度によって高さを変化させ、90km/hを超えると135mmまで展開してダウンフォースと空力効率を改善するという。
インテリアにおける標準のカイエンとの大きな違いは、4シーターであるということ。スポーツシートによるフォールド性や快適性の向上を見込めるようだ。さらに、リアシートの着座位置をカイエンよりも30mm低く設定したことによって、後席乗員の頭上スペースも確保しているという。
搭載されるエンジンは2種類ある。3L V6ターボ(340ps/450Nm)を搭載したカイエンクーペは、0→100km/h加速を6秒、最高速は243km/hを記録する。4L V8ツインターボ(550ps/770Nm)はトップグレードのカイエンターボクーペに搭載され、0→100km/h加速を3.9秒、最高速は286km/hに達するとう。
ちなみに両グレードともに、価格はまだ発表されていない。
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