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GT3導入のル・マン24時間に虎視眈々。バーウェル、ランボルギーニ・エボ2での参戦目指す

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GT3導入のル・マン24時間に虎視眈々。バーウェル、ランボルギーニ・エボ2での参戦目指す

 バーウェル・モータースポーツは、今年5月に発表された新型ランボルギーニ・ウラカンGT3エボ2とともに、将来のル・マン24時間レースへの参戦を目指している。

 この英国チームは、ランボルギーニが来年発表するGT3アップグレードパッケージを導入する予定だ。つまり、GT3がGTEに置き換わる2024年から、ル・マンとWEC世界耐久選手権に参加する資格を得ることになる。

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 バーウェルは、所有する3台のランボルギーニ・ウラカンGT3エボのうち、2台を新仕様にアップデートする予定だたが、残りの1台はコレクターに売却されるという。ただし、2023年のプログラム次第では3台目の新型エボ2が導入される可能性もある。

 チーム・プリンシパルのマーク・レマーによると、WEC、ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズ、ミシュラン・ル・マン・カップなどのACOコンペティションにおけるGT3マシンの参加資格は、バーウェルとそのパートナーにとって魅力的な提案であるという。

「それは私たちにとって、本当に完璧なことだ」と、レマーはSportscar365に語った。

「今がその時なんだ。我々はプロ・アマチームに関してベンチマークを設定したが、ル・マンでプロカーとして競争することはできなかった。だが、じきにプロ・アマだけとなるわけで、それは私たちにうってつけだ」

「私たちと同じように考えているトップチームは他にもたくさんいるだろう。もし、我々が1台か2台のマシンをル・マン・カップに投入するならば、互いに挑戦できる最低でも15台のフィールドの一部となることを願っている」

「我々はカスタマー主導のチームだが、私たちの顧客は挑戦と勝利を得るために存在する。バーウェルは(シリーズに)強力な対抗馬を提供したい。願わくば、それを実現させたいと思っている」

「メーカーがどれだけのエントリー枠を獲得できるのか、また、さまざまなシリーズでどれだけのエントリーを獲得できるのかは、まだ不透明な点が多い」

「ル・マンに参戦するのは大変なことだし、これまでもずっと大変だった。でも、それを追いかけるのは楽しいんだ」

 バーウェルは長年、SROモータースポーツ・グループが運営するファナテック・GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ(GTWCヨーロッパ)に参戦してきたが、チームが「ACOのキャンプに片足を踏み入れている」ため、その見直しが検討されている。

 とはいえ、バーウェルは来年のGTWCヨーロッパ参戦に前向きであり、過去にシルバーカップとプロ・アマでクラス優勝しているスパ24時間への参戦に高い関心を示している。

■2024年はELMS、来季はル・マン・カップに参戦か

「私たちはGTワールドチャレンジが大好きだ」とレマー氏。「しかし、我々の顧客のひとりがこのレベルから離れたため、現在はコストが高くついている」

「私たちはそれを排除しているわけではない。しかしELMS、WEC、ル・マンが2024年からGT3に開かれるため、状況は変わりつつある」

「ランボルギーニはもちろん、ブラックブルや他の商業パートナーも、我々がその分野でブランドを代表することを強く望んでいる」

「2024年にELMSに参加することは、非常に理にかなっている。問題は、来年はどうするかということだ。先程も言ったように我々はカスタマー主導でやっているので、ちょっとした後ろ盾があっても、プログラムの大部分は顧客の資金に依存している」

「ミシュラン・ル・マン・カップについては、真剣に話を聞いている人たちがいる。だからELMSの前哨戦として、それをやるのは理にかなっているんだ」

 レマーは、ル・マン・カップのグリッドが、ロード・トゥ・ル・マン以外のラウンドで低い数字となったことが改善されることを楽観視している。

「私たちはシルバーとプロ・アマのレベルではあるが、GTワールドチャレンジのベンチマークとなるチームであることを証明してきた」と彼は言う。

「ル・マン・カップは、あまりチャレンジングでないという理由で、それほど魅力的なものではなかった。しかし、来年は状況が変わるだろう。このチャンピオンシップが拡大することを期待している」

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