現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > マツダが新「すごい 2ロータリー」公開! 新「スポーツカー」にも搭載!? これからの「RE」とは

ここから本文です

マツダが新「すごい 2ロータリー」公開! 新「スポーツカー」にも搭載!? これからの「RE」とは

掲載 21
マツダが新「すごい 2ロータリー」公開! 新「スポーツカー」にも搭載!? これからの「RE」とは

■マツダが語る「ロータリーエンジンの未来」

 マツダは2024年5月28日に、カーボンニュートラル実現に向けて、電動化に適合する新たなエンジンの開発をトヨタ・スバルと共に発表しました。
 
 昨今マツダの独自技術でもある「ロータリーエンジン」に関するニュースが多いなか、今回は「ロータリーエンジンの未来」について語っています。

【画像】「えっ…!」これが「新ロータリーエンジン」です。画像を見る!(55枚)

 マツダのロータリーエンジンといえば、同社が世界に誇るエンジン技術です。

 ロータリーエンジンは、小型軽量高出力で、その構造の特性上、燃料の雑食性があるという特徴を持っています。

 またコンパクトなサイズに加え、エンジン補器類のレイアウトの自由度が大きいために電気デバイスと組み合わせる場合、スペース効率は抜群で搭載性に優れている点は大きな優位性なので、革新的パッケージングやデザインが実現できる利点など、ロータリーエンジンならではの価値も存在。

 そんな市販車初のロータリーエンジンを搭載したクルマとしてマツダは1967年に「コスモスポーツ」を発表しました。

 その後も「ファミリア」「ルーチェ」「コスモ」「RX-7」「RX-8」など様々なマツダ車に搭載してきます。

 しかし、2012年6月にRX-8の生産終了と同じくロータリーエンジンの歴史は1度幕を下ろしました。

 2015年にはロータリーエンジンを搭載したスポーツカーのコンセプトモデル「Mazda RX-VISION」を発表。復活の期待が寄せられましたが、市販化には至っていません。

 そして、2023年にロータリーエンジンを発電機として採用した新たなモデルの「MX-30 e-SKYACTIV R-EV」を発表。

 それまでのロータリーエンジンの使い方とは異なるものの、それまでの13Bと異なる8Cを新開発。さらにはマツダ内に新たに生産ラインが新設されました。

 また2023年秋の「ジャパンモビリティショー2023」では、2ローターRotary-EVシステムを搭載するコンパクトスポーツカーコンセプト「ICONIC SP」を発表。

 水素など様々な燃料を燃やせる拡張性の高いロータリーエンジンを活用した2ローターRotary-EVシステムは、カーボンニュートラル燃料で発電するものだと言います。

 その後、2024年2月1日付でパワートレイン開発本部パワートレイン技術開発部に「RE開発グループ」を復活。

 ここでは、ロータリーエンジンを発電機用として継続的に進化させ、主要市場での規制対応やカーボンニュートラル燃料対応などの研究開発に取り組んでいくとしています。

 そして、今回5月28日に開催された技術説明会にて、トヨタ・スバルと共にマツダは電動化に適合する新たなエンジン開発を宣言しました。

 この技術説明会の冒頭でマツダの毛籠社長・CEOは次のように述べています。

「電動化時代における内燃機関を磨き、マルチパスウェイでカーボンニュートラルの実現可能性を広げ、お客様がワクワクするクルマを提供し続けます。

 電動化やカーボンニュートラル燃料と相性の良いロータリーエンジンを社会に広く貢献できる技術として育成できるよう、共創と競争で挑戦してまいります」

 今回の技術説明会では、マツダの廣瀬CTOが「マルチパスウェイにおけるロータリーエンジンの挑戦」をテーマに解説しています。

 そのなかで今後の電動化時代のロータリーエンジンは、大きく2つを想定しているようです。

 ひとつは、1モータの「ROTARY-EV SYSTEM CONCEPT 」。

 これは発電用のシングルローターと新たな電気駆動ユニットの組み合わせを検証する横置き型コンセプトユニットです。

 前述のMX-30 Rotary-EVによりもコンパクトにしてレイアウト上の自由度を高めることでBEV専用プラットフォームにも搭載が可能としてます。

 もうひとつは2ロータの「ROTARY-EV SYSTEM CONCEPT」です。

 これは縦置きで搭載することで、発電用の2ローターからより多くの電力供給を可能にし、低重心のプロポーションを実現したコンセプトユ
ニット。

 排気量アップによるエミッションや振動の改善も狙っている他、スポーツカーへの採用なども視野に入れていると言います。

 実際の展示ではタイヤと共に置かれ、高さがタイヤに収まるほどの低い高さが特徴となっています。

 その他、今後期待されるカーボンニュートラル燃料には様々な種類が存在します。

 しかし、前述で燃料の雑食性という特徴により、ガソリン車またはディーゼル車で燃やせないものでもロータリーエンジンは燃やすことが出来るというメリットもあります。

 このようにいくつかのメリットがありますが、今後は排出ガス規制など厳しくなっていくことが確実視されています。そこに対してはどのように対策していくのでしょうか。

 ロータリーエンジンに電動化を組み合わせることで、走らせる領域をモードの切り替えで電力を上手く使い、賄うことでエミッションの改善をしていくとしています。

 また発電量に応じてローターの数を増やしてもサイズ的にはそこまで影響がないこともメリットだといい、デザインの自由度アップや、空力改善にも繋がるようです。

 最後に廣瀬CTOは「ロータリーエンジンはこれまでも何度も環境規制で『オワコン』だと言われてきました。しかし、今回のカーボンニュートラル燃料や電動化などで復活をさせていきたいと思います」と語りました。

こんな記事も読まれています

目がない…斬新「天才タマゴ」登場! “エスティマみたいな流線”デザイン!? 1000万円超え「MEGA」 乗るとどう? 中国で試乗
目がない…斬新「天才タマゴ」登場! “エスティマみたいな流線”デザイン!? 1000万円超え「MEGA」 乗るとどう? 中国で試乗
くるまのニュース
マツダが“白い”新型「和製スポーツカー」実車公開! “市販化”進む「ロータリー」搭載車! 「ポルシェ」級スペックの「アイコニックSP」とは
マツダが“白い”新型「和製スポーツカー」実車公開! “市販化”進む「ロータリー」搭載車! 「ポルシェ」級スペックの「アイコニックSP」とは
くるまのニュース
デミオ改め[新型マツダ2]登場もうすぐ!? そもそもどうしたら生き残れるのか!?
デミオ改め[新型マツダ2]登場もうすぐ!? そもそもどうしたら生き残れるのか!?
ベストカーWeb
スバル「スゴイ“水平対向エンジン”」初公開に大反響! 「スバルらしさ」を追求して次世代エンジン開発へ! 厳しくなる規制に「ボクサー消滅しないで」の声
スバル「スゴイ“水平対向エンジン”」初公開に大反響! 「スバルらしさ」を追求して次世代エンジン開発へ! 厳しくなる規制に「ボクサー消滅しないで」の声
くるまのニュース
エンジン車が電動車に生まれ変わる!? シェフラーが“人テク”で展示した「Eビーム・アクスル」に注目
エンジン車が電動車に生まれ変わる!? シェフラーが“人テク”で展示した「Eビーム・アクスル」に注目
くるまのニュース
トヨタ「プリウス」 スポーツカー顔負けの「最強HV」がスゴい!
トヨタ「プリウス」 スポーツカー顔負けの「最強HV」がスゴい!
くるまのニュース
マツダ新型ハイブリッドに秘策あり!! ロータリーは伏兵だ……スカイアクティブXの燃焼技術が生きるかも?
マツダ新型ハイブリッドに秘策あり!! ロータリーは伏兵だ……スカイアクティブXの燃焼技術が生きるかも?
ベストカーWeb
【比較試乗】SUV=4WDという図式は過去のもの? 4WD、FWD、RWDそれぞれの魅力を探る!「マツダ CX-60 vs VW Tロック vs BMW X6 vs メルセデスAMG GLC 63」
【比較試乗】SUV=4WDという図式は過去のもの? 4WD、FWD、RWDそれぞれの魅力を探る!「マツダ CX-60 vs VW Tロック vs BMW X6 vs メルセデスAMG GLC 63」
LE VOLANT CARSMEET WEB
ホンダ「すごいSUV」まもなく発売! 24年夏に約2年ぶりに復活! 新型「CR-V」日本仕様に「RS」&「ハイブリッド」追加はある?
ホンダ「すごいSUV」まもなく発売! 24年夏に約2年ぶりに復活! 新型「CR-V」日本仕様に「RS」&「ハイブリッド」追加はある?
くるまのニュース
いすゞが新型「スゴい“精悍”モデル」発表! 6000万円超えでめちゃ画期的な「段差なし」×370馬力の「超静音ユニット」採用! 「新型エルガEV」に大反響
いすゞが新型「スゴい“精悍”モデル」発表! 6000万円超えでめちゃ画期的な「段差なし」×370馬力の「超静音ユニット」採用! 「新型エルガEV」に大反響
くるまのニュース
30年ぶり復活!? ホンダ「シティ」登場か? 丸目ライト&背高フォルムが超カッコイイ「サステナC」は26年発売か
30年ぶり復活!? ホンダ「シティ」登場か? 丸目ライト&背高フォルムが超カッコイイ「サステナC」は26年発売か
くるまのニュース
三菱の「ランエボ“SUV”」!? 高性能4WD搭載の「スポーティモデル」! 斬新ドアも超カッコイイ「e-EVOLUTION C」とは
三菱の「ランエボ“SUV”」!? 高性能4WD搭載の「スポーティモデル」! 斬新ドアも超カッコイイ「e-EVOLUTION C」とは
くるまのニュース
マツダ新型「“FR”高級セダン」実車公開! “4連テール”が超カッコイイ「次期 MAZDA6」!? 美麗ボディ×豪華内装の新型「EZ-6」重慶に登場
マツダ新型「“FR”高級セダン」実車公開! “4連テール”が超カッコイイ「次期 MAZDA6」!? 美麗ボディ×豪華内装の新型「EZ-6」重慶に登場
くるまのニュース
トヨタ、マツダ、スバルがカーボンニュートラル実現に向け、電動化時代の新たなエンジン開発を発表した共同会見で見えてきたもの
トヨタ、マツダ、スバルがカーボンニュートラル実現に向け、電動化時代の新たなエンジン開発を発表した共同会見で見えてきたもの
LE VOLANT CARSMEET WEB
赤と白の「ロータリーエンジン搭載スポーツカー」再び実車展示! 市販化の可能性が急上昇!? マツダ「アイコニックSP」の魅力とは
赤と白の「ロータリーエンジン搭載スポーツカー」再び実車展示! 市販化の可能性が急上昇!? マツダ「アイコニックSP」の魅力とは
VAGUE
400馬力! スバルの美しすぎる「スポーツクーペ」が凄い! パワフルな「ツインターボ×四輪駆動」搭載! ガバっと開く「斬新ドア」採用した「B11S」とは
400馬力! スバルの美しすぎる「スポーツクーペ」が凄い! パワフルな「ツインターボ×四輪駆動」搭載! ガバっと開く「斬新ドア」採用した「B11S」とは
くるまのニュース
トヨタ「bB」約10年ぶりの復活か!? 箱型「ワル系」コンパクトが超カッコイイ! 全長4m以下の市販版「新型カヨイバコ」はどうなるのか
トヨタ「bB」約10年ぶりの復活か!? 箱型「ワル系」コンパクトが超カッコイイ! 全長4m以下の市販版「新型カヨイバコ」はどうなるのか
くるまのニュース
マツダ新型「スポーツコンパクト」登場!? 6速MTのみで約300万円!結構“お買い得なガチガチモデル“「NR-A」とは
マツダ新型「スポーツコンパクト」登場!? 6速MTのみで約300万円!結構“お買い得なガチガチモデル“「NR-A」とは
くるまのニュース

みんなのコメント

21件
  • mas********
    ロータリーを支持する人達は、直接の動力として支持するので、電源じゃないと思ってます。

    発電機としてなら、レシプロでもロータリーでも気にしない人が多いんじゃないかな。
  • ham
    わざわざドライサンプにしている
    開発陣は色々と言い訳付けて開発費をねん出、純粋なEgとしてのRE復活を狙ってる気がする
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

264.0299.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

162.6272.8万円

中古車を検索
MX-30の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

264.0299.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

162.6272.8万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村