現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 2022-2023インポート・カー・オブ・ザ・イヤー受賞。ヒョンデIONIQ5の完成度をズバリ解説

ここから本文です

2022-2023インポート・カー・オブ・ザ・イヤー受賞。ヒョンデIONIQ5の完成度をズバリ解説

掲載 37
2022-2023インポート・カー・オブ・ザ・イヤー受賞。ヒョンデIONIQ5の完成度をズバリ解説

復活ヒョンデはCO2排出ゼロ。BEVのIONIQ5が主力

 久しぶりにHYUNDAIが日本市場に帰ってきた。昔は「ヒュンダイ」と呼んだが、いまは韓国風に「ヒョンデ」と呼ぶ(車検証にはヒュンダイと書いてあったが)。

韓国ヒョンデがピュア電気自動車の第2弾「IONIQ 6」の内外装デザインを披露

 上陸したのはIONIQ5(アイオニックファイブ)とNEXO(ネッソ)の2モデル。どちらも走行中に排出するCO2はゼロ。IONIQ5はBEVでNEXOはFCV(水素燃料電池車)だ。メイン試乗車はIONIQ5のラウンジ(RWD)。モータースペックは217ps/350Nm。満充電時の走行距離は618kmに達する。

 日本の一般道で走る久しぶりの韓国車は、昔と比べると格段によくなっていた。トータルで600km以上走ったが、スピードを出すほどにそのよさを実感する。ピタッと路面を掴み、安定感のある直進性とコーナリング時の回頭性のよさが気持ちいい。

 前輪荷重は950kg、後輪荷重は1040kgとやや後ろが重め。これが発進加速でのトラクションのよさに繋がっている。コーナリングでもフロントが軽いことが回頭性を高めているのは間違いない。

ちょっぴり気になる点もあるが、楽しく、しかも先進性抜群

 ドアハンドルは閉じているときはフラッシュサーフェイスで、キーを持ってクルマに近づくと、アウターハンドルのバーが持ち上がる。走行時は停車してもドアハンドルは持ち上がらないから、外から乗り込もうとする人がいる場合、アンロックボタンを押す必要がある。試乗車は黒色だった。夜の暗い中では黒色のバーが持ち上がっているのかどうか、外からは確認しずらい。ここは小さくてもいいからライトがほしい。

 室内は結構広い。運転席、後席ともにルーミーだ。レッグルームもヘッドクリアランスも十分で快適なドライブができる。
 ただしシートとハンドルの位置関係、その背後にあるメータークラスターの角度がイマイチ筆者のポジションには合わなかった。インストルメントパネルの情報がハンドル位置(チルト)を上のほうにしないと全部は見えないのだ。たとえばウインカースイッチを作動すると、メーター内に後方カメラの映像が映る。そのスペースはスピードを表示していたのだが、映像表示が現れると位置が上に動いて速度表示は小さくなる。快適なポジションだとステアリングリムに隠れて速度が見えなくなってしまうという不都合が起きてしまうのだ。

 とはいえメーターの中央に情報がたくさん出てくるのは楽しい。バッテリー情報は、km(走行距離)、km/kWh(平均電費)、h:m(時間)で表示。進行方向の東西南北、タイヤの空気圧、車線や周辺車両のカメラ映像も表示できる。

 運転席と助手席の間のアームレストの下には広いスペースが空いている。セカンドバッグなどを置くことができて便利だ。テスラなどでも当たり前だが、BEVならではのスペース効率だ。

 ハザードランプはダッシュボード中央にレイアウト。平常時でも赤く光ってその存在を示し、オンにするとスイッチ自体も点滅する。非常にわかりやすい。欧州車では当たり前だが、日本車は少ない。欧州を主戦場にしているヒョンデらしい対応だ。

ヒョンデIONIQ5主要諸元

グレード=アイオニック5ラウンジ(AWD)
価格=589万円
全長×全幅×全高=4635×1890×1645mm
ホイールベース=3000mm
トレッド=フロント:1628/リア:1637mm
車重=2100kg
モーター型式=フロント:EM07/リア:EM17(交流同期電動機)
モーター最高出力=225kW(305ps)/2800~8600rpm
モーター最大トルク605(61.7)/0~4000rpm
一充電走行距離=577km(WLTCモード)
交流電力量消費率=142.4Wh/km(WLTCモード)
駆動用バッテリー=リチウムイオン電池
駆動用バッテリー総電力量=72.6kWh
サスペンション=フロント:ストラット/リア:マルチリンク
ブレーキ=フロント:ベンチレーテッドディスク/リア:ディスク
タイヤ&ホイール=255/45R20+アルミ
駆動方式=AWD
乗車定員=5名
最小回転半径=5.99m

フォトギャラリー

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

メルセデス・ベンツの新世代4名乗りオープンカーのCLEカブリオレに高性能バージョンの「メルセデスAMG CLE53 4MATIC+カブリオレ」を設定
メルセデス・ベンツの新世代4名乗りオープンカーのCLEカブリオレに高性能バージョンの「メルセデスAMG CLE53 4MATIC+カブリオレ」を設定
カー・アンド・ドライバー
アキュラIMSA車両ドライブしたフェルスタッペン、デイトナ24時間は出ないの?「出るには十分な準備をしたいけど、今は不可能だ」
アキュラIMSA車両ドライブしたフェルスタッペン、デイトナ24時間は出ないの?「出るには十分な準備をしたいけど、今は不可能だ」
motorsport.com 日本版
約183万円! 三菱「新型“5ドア”軽SUV」発表に反響多数! 「走りがいい」「好き」の声!半丸目もカッコイイ「ミニ」が話題に
約183万円! 三菱「新型“5ドア”軽SUV」発表に反響多数! 「走りがいい」「好き」の声!半丸目もカッコイイ「ミニ」が話題に
くるまのニュース
新車99万円! ダイハツ「“最安”ワゴン」どんな人が買う? イチバン安い「国産乗用車」は装備が十分! 超お手頃な「ミライース」支持するユーザー層とは
新車99万円! ダイハツ「“最安”ワゴン」どんな人が買う? イチバン安い「国産乗用車」は装備が十分! 超お手頃な「ミライース」支持するユーザー層とは
くるまのニュース
2025年は赤・黄・黒の3色 スズキ「V-STROM 250SX」2025年モデル発売
2025年は赤・黄・黒の3色 スズキ「V-STROM 250SX」2025年モデル発売
バイクのニュース
「高いのはしゃーない」光岡の55周年記念車『M55』、800万円超の価格もファン納得の理由
「高いのはしゃーない」光岡の55周年記念車『M55』、800万円超の価格もファン納得の理由
レスポンス
KTM1390スーパーデュークGT発表!カテゴリーで最も過激なスポーツツアラーを標榜するGTが1390系エンジンでバージョンアップ
KTM1390スーパーデュークGT発表!カテゴリーで最も過激なスポーツツアラーを標榜するGTが1390系エンジンでバージョンアップ
モーサイ
新しい2.2Lディーゼルエンジンと8速ATを搭載したいすゞ「D-MAX」および「MU-X」がタイでデビュー
新しい2.2Lディーゼルエンジンと8速ATを搭載したいすゞ「D-MAX」および「MU-X」がタイでデビュー
カー・アンド・ドライバー
新型「メルセデスCLA」のプロトタイプに試乗!次世代のメルセデス製電気自動車の実力やいかに?
新型「メルセデスCLA」のプロトタイプに試乗!次世代のメルセデス製電気自動車の実力やいかに?
AutoBild Japan
紀伊半島の「最南端」に大変化!? 無料の高速「串本太地道路」工事進行中! 関西エリアの交通を一変する「巨大ネットワーク計画」とは
紀伊半島の「最南端」に大変化!? 無料の高速「串本太地道路」工事進行中! 関西エリアの交通を一変する「巨大ネットワーク計画」とは
くるまのニュース
ホンダ、栃木県とスポーツ振興協定を締結…ラグビーとソフトボールで地域活性化へ
ホンダ、栃木県とスポーツ振興協定を締結…ラグビーとソフトボールで地域活性化へ
レスポンス
軍用車マニアはたまらない!? 大戦中の1942年に製造された“フォード製ジープ”をオークションで発見 フォード「GPW」ってどんなクルマ?
軍用車マニアはたまらない!? 大戦中の1942年に製造された“フォード製ジープ”をオークションで発見 フォード「GPW」ってどんなクルマ?
VAGUE
ズボラ派にもバス&タクシーにもうってつけ! 洗車後の拭き取りをサボれる純水洗車にメリットしかなかった
ズボラ派にもバス&タクシーにもうってつけ! 洗車後の拭き取りをサボれる純水洗車にメリットしかなかった
WEB CARTOP
スズキが新型「ソリオ」1月発表!? “迫力顔&先進機能”採用!? 既に予約した人も!? 何が変わった? 販売店に寄せられた声とは
スズキが新型「ソリオ」1月発表!? “迫力顔&先進機能”採用!? 既に予約した人も!? 何が変わった? 販売店に寄せられた声とは
くるまのニュース
カワサキ「Z2」エンジン お気楽過ぎる「丸塗り」では後々後悔 可能な限り緻密なマスキングを目指す!! ~日本の至宝「空冷4発」を未来へ継承~Vol.23
カワサキ「Z2」エンジン お気楽過ぎる「丸塗り」では後々後悔 可能な限り緻密なマスキングを目指す!! ~日本の至宝「空冷4発」を未来へ継承~Vol.23
バイクのニュース
[DSP大全]「位相」を合わせられれば、“一体感のあるサウンド”を獲得可能!
[DSP大全]「位相」を合わせられれば、“一体感のあるサウンド”を獲得可能!
レスポンス
ノリス、ラスベガス初日は上位タイムも低グリップに手を焼く「市販車の方が速い気がする……」燃料多載での走行にはまだ課題も?
ノリス、ラスベガス初日は上位タイムも低グリップに手を焼く「市販車の方が速い気がする……」燃料多載での走行にはまだ課題も?
motorsport.com 日本版
アドベンチャーツアラー「V-STROM 250SX」が色変更!新設定「ソノマレッドメタリック」の鮮やかな赤が眩しい!   
アドベンチャーツアラー「V-STROM 250SX」が色変更!新設定「ソノマレッドメタリック」の鮮やかな赤が眩しい!   
モーサイ

みんなのコメント

37件
  • でも自身で買おうとは、
    これっぽっちも思いませんよねw
  • 評論家が絶賛してんのに売れないね。絶賛してる評論家が買えばもっと販売台数増えるんじゃないの
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村