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【MotoGP】ベッツェッキ、インドGP独走勝利の鍵は初日のオーバーラン祭り? 「限界を掴んだことがチャンスになってくれた」

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【MotoGP】ベッツェッキ、インドGP独走勝利の鍵は初日のオーバーラン祭り? 「限界を掴んだことがチャンスになってくれた」

 今年初開催となったMotoGPインドGPは、VR46のマルコ・ベッツェッキによる独走優勝で幕を下ろした。彼は今回見せた圧倒的な速さには、初日のフリー走行などでバイクの限界を把握できたことが大きいと話している。

 ベッツェッキは予選でポールポジションを獲得してレースに挑むと、スタートでこそポジションを落としたものの、オープニングラップのうちに先頭に浮上。以降はハイペースで走り続けてライバル達をぐんぐんと引き離し、最終的に約9秒の大差を築いて優勝した。

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 スプリントレースではターン1でチームメイトのルカ・マリーニと接触があり、大きくポジションを落としたベッツェッキ。その際も5位まで追い上げるなど速さがあることは明らかだったが、決勝での独走ぶりもまた驚きのものだった。

 レース後、ベッツェッキはインドGP初日の走行中に、何度もオーバーランを喫しながら限界を見つけることができた点が、決勝でライバルに差をつけることになったと振り返った。

「このコースはブレーキングがタフだから、そこに集中していたんだ」とベッツェッキは言う。

「バイクを減速させるのが難しいコンディションでね、フロントタイヤは何度もロックさせていた」

「それでブレーキングに集中していたんだ。普通だとペッコ(フランチェスコ・バニャイヤ/ドゥカティ)やホルヘ(マルティン/プラマック)がどのコースでもその部分で差をつけてくるんだ」

「金曜日に、僕は何度もミスをしてまっすぐ進んでしまったり、何度もワイドに膨らんだりしていた。でもそれは限界を見つけるためだったんだ。一度限界が分かればその動きでいけるし、速く走るためのチャンスになってくれた」

「土曜日にはすでにバイクに素晴らしいフィーリングがあったんだ。他のライダーと比較しても差を生み出せる事に気がついていたけど、ホルヘも印象的だった。そして、今日も簡単じゃなかった」

「勝つのは何時でも素晴らしいし、それが1000分の1秒差であれ、8秒、9秒差であっても素晴らしい。良かったよ」

 ベッツェッキはスタートでポジションを落としたあとの状況に関しては、とにかくフロントタイヤが重要だったため、他のライダーの後ろで走ることによる影響を避けるためにも、前に出ようとしていたと説明している。

 なおインドGP決勝ではポイントリーダーのバニャイヤが転倒。レースをノーポイントで終えたことで、タイトル争いは2番手のマルティンとの差が13ポイントまで急接近した。ランキング3番手のベッツェッキとのギャップは44ポイントとなっており、彼にもまだ十分チャンスがあるといえる数字だ。

「チームからは何も教えられていなくて、レース後に(バニャイヤの転倒を)知ったんだ」

 ベッツェッキはそう語る。

「大型ビジョンか何かで見たと思うんだけど、定かじゃない。チェックする時間がなかった。でもその後パルクフェルメで教えてもらったんだ」

「彼にとっては残念だろう。でも僕はチャンピオンシップ争いについてあまり深く考えていないんだ。正直に言ってね。ただとても強いホルヘや彼と(タイトルを)争える可能性が大きくなってきたのは良い事だ」

「僕としてはそれは光栄だし、シーズン終了まで全力を尽くすよ」

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