本社工場を拡張し生産性をアップ!
ランボルギーニは2020年7月21日、同社がスーパーSUVと呼ぶ「ウルス」が製造開始から1万台目のラインオフをしたと発表した。買い手はロシア在住者で、Nero Noctis Mattと呼ぶ深みあるブラック外装色。インテリアはブラック&オレンジで各所にカーボンファイバーのアタッチメントを施したクルマである。
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「ウルス」が世界初公開されたのは2017年12月。生産と発売は2019年に入ってからだ。初年度の世界販売総数は4962台。二年目も初年度とほぼ同数が売れたことになる。
ランボルギーニとしては、ウルスが同社として「かなり多めの数」が売れると見込んで、本社工場をそれまでの約2倍となる16万平米まで拡張し、生産能力を一気に上げた。
3000万円級の600馬力のスーパーSUVは、企業としてのランボルギーニを大きくステップアップさせたことは間違いない。
こうした超高級SUVのトレンドはいつから始まったのだろうか?
最初のきっかけは、ポルシェ「カイエン」だった。メルセデス、BMW、アウディなど欧州高級メーカーは、2000年代に本格化したアメリカでのSUVブームに乗った。日系のプレミアム3、レクサス、インフィニティ、アキュラも続々とSUVを市場導入していった。
そこにポルシェが参入し、またSUVの老舗であるランドローバーもシティ派SUVを開発した。
市場の声を最初にキャッチしたのが「ベンティガ」
2000年代のアメリカでの社会現象は、欧州での消費トレンドにも少なからず影響を及ぼし、また経済成長著しい中国でもSUV志向へと急速にシフトしていった。
こうした高級SUV市場という下地ができると、当然ながら「もっと上を目指したい」という富裕層の欲望が生まれてくる。
それを最初にキャッチしたのが、ベントレー「ベンティガ」だ。
2012年のスイス・ジュネーブショー、会場2階のベントレーブームのワールドプレミアで、後のベンティガとなる、コンセプトモデル「EXP 9F」を見た時、「ついにここまで来たか!?」という思いと「本当に売れるのか?」という疑心が交錯した。
だが、それから3年後の2015年にW12搭載車が確実に売れ、さらにV8搭載車で一気にブレークした。欧米、そして日本での販売実績を見ていると、ベンティガが女性からの支持も高く、販売を下支えしている。
一方、ベンティガのプラス1000万円級となるロールスロイス「カリナン」は、乗る人を選ぶ印象がある。
これら2台に比べると、ウルスは、純粋にランボルギーニ好きが「もう1台のランボ」として手元に置きたくなるようなモデルといえるのではないだろうか。
今後、アストン「DBX」が登場。さらに、フェラーリが満を持して2021年市場参入の可能性が高まるなど、スーパーSUV市場はウィズコロナ時代でどこまで拡大するのか、注目が集まる。
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みんなのコメント
カイエン、ベンテイガ、ウルス、アウディQ8 、全部同じプラットフォーム。同ランクのグレードをよーいどんしたら、まったく同じ横並び加速w 見た目と内装と味付けだけでブランドが変わるようになってるそんな車たちを買いたいとは思わなくなった。
ウルスはランボルギーニの生産キャパが少ないから、バックオーダー待ちで売れまくってる印象を得るが、結局、ランボとしては売れてるだけ(SUVは経費で落とせるから)で、カイエンと比べると少ないし、はたまたメルセデスと比べると遥かに少ないわけで。
言い方、見方の差。 ウルス買う日とは別にスーパーカー好きとかスポーツカー好きとかではなくて、ブランド好きってだけだと思う。 フェラーリがSUVだしてもそーなるんだろうなーというのが悲しい。