■本当にハイエース?ボディを大胆にカットした
昨今、トヨタ「ハイエース」は商用以外にも多様化する趣味に合わせたカスタマイズも盛んです。
そのなかで一見、ハイエースに見えない驚きのカスタムカーがありました。
【画像】「えっ…!」これがハイエース「デッキバン」です。画像を見る!
現行ハイエース200系は、最近では仕事だけでなくキャンピングカーや車中泊など多様な趣味で使われています。
それぞれの仕様に合わせたカスタマイズが多い中で、一見ハイエースと気づかないのがデッキバン仕様の「Hi-Truckin‘」です。
これはハイエースのカスタム専門店である「T-style Auto Sales」が製作したものでハイエース200系をベースに、Cピラーから後端をカットしオープンデッキとしました。
もちろん、後端部をカットオフしただけではなく、切断部のパネル接合やデッキ部分の処理も違和感なく施されています。
デッキ内の寸法は、高さ700mm×幅1535mm×奥行1440mmとなっており、荷室は保護のためにウレタン加工がされています。
また、Hi-Truckin‘では2列目シートまでをそのまま残し、スライドドアもそのまま使用できるところが特筆すべきポイントです。
ボディカラーはマツダ車でも使用されている鮮やかな「ソウルレッド」を使用し、相乗効果でインパクトを底上げしています。
さらにHi-Truckin‘のすごいところは、単なるコンセプトカーとしてではなく、強度を確保しているので、構造変更にも対応していて公道走行も可能なことです。
なお、構造変更費や予備検査費を含めた荷台部の架装費用は、253万円となっています。
リア周りだけでなくその他の部分もカスタムが進行していて、フロントフェイスは丸目ライトに変更されており、1964年にアメリカで販売されたダッジ「A100」を彷彿とさせるスタイルに仕上がっています。
ほかにも、USローライダー御用達「ジャグラー」のワイヤーホイールと245/40R15のワイドタイヤがオーバーフェンダーに収められています。
さらに排気系はサイド出しマフラーに換装されており、全面フルカスタムといえるでしょう。
このように他の出展されたハイエースとは一線を画すスタイルのHi-Truckin‘ですが、どういった経緯でこの車両をカスタムしたのか、製作したT-style Auto Salesの担当者は以下のように話します。
「こんなハイエースがあったら面白いということで制作しました。
また人とは違うカスタムがしたいと思うきっかけになればと思い製作しております」
※ ※ ※
Hi-Truckin‘は、東京オートサロン2024で行われた東京国際カスタムカーコンテストの「ドレスアップ・ミニバン/ワゴン部門」で優秀賞を受賞しました。
多くの来場者からの投票で選ばれた今回の賞は、見た目のインパクトだけでなく、仕上がりの良さなどT-style Auto Salesの努力の結晶といえるでしょう。
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