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ルノー ルーテシアE-TECHハイブリッドに試乗──スポーティな走りと驚異の低燃費を両立|Renault

掲載 更新

2022年5月に発売された新型クーペSUV「アルカナ」と同様、F1マシン由来となるルノー独自のハイブリッドシステムを搭載したハッチバック「ルーテシア E-TECHハイブリッド」が6月30日に発売された。モータージャーナリストの小川フミオ氏がさっそく同車に試乗、その走りをリポートする。

Renault Lutecia E-TECH Hybrid|ルノー ルーテシア イーテック ハイブリッド

ルノー アルカナに試乗──F1マシン由来のハイブリッドシステムを搭載したクーペSUVの走りとは?|Renault

ルノー ルーテシアE-TECHハイブリッドに試乗──スポーティな走りと驚異の低燃費を両立

2022年5月に発売された新型クーペSUV「アルカナ」と同様、F1マシン由来となるルノー独自のハイブリッドシステムを搭載したハッチバック「ルーテシア E-TECHハイブリッド」が6月30日に発売された。モータージャーナリストの小川フミオ氏がさっそく同車に試乗、その走りをリポートする。

Text by OGAWA Fumio|MOCHIZUKI Hirohiko

アルカナとは異なる走りのキャラクター

ルノーが手がけるフランス流ハイブリッドが面白い。SUV「アルカナ」に続き、2022年6月30日に発売された「ルーテシアE-TECHハイブリッド」は、軽快な走りと驚異の低燃費で、クルマ好きにはぜひ注目してもらいたいと思う1台だった。

ルーテシアE-TECHハイブリッドは、1.6リッターガソリンエンジンに電気モーターの組合せ。67kWの最高出力と144Nmの最大トルクに、モーターの205Nmの最大トルクが足される。日本では先発となったアルカナと数値的にはほぼ同じだが、走りのキャラクターはけっこう違う。

ルーテシアE-TECHハイブリッドのよさを一言でいうと、スムーズな走りだ。ほとんどスポーティといってもいいぐらい。モーターがトルクを上乗せする加速性能といい、反応のいいステアリングといい、ボディロールを抑えつつ安定した挙動の操縦性といい、よく出来ていると感心。

そもそも、1.3リッターエンジンに7段ATで登場したルーテシア(インテンス)自体、ハンドリングのよさと乗り心地で印象深い出来だ。ルーテシアE-TECHハイブリッドは、脚まわりこそ少し硬めになったものの、気持よいドライビング感覚は、ルーテシアの個性をうまく伸ばしているといえる。

だいたい40km/hぐらいまでは(充電量が足りていれば)EV走行。そのあと、エンジンが始動するが、ショックも音もほとんど感じられない。メーターを見て初めて、パワートレインの状態が分かるのだ。

先にアルカナとの近似性について触れたとおり、変速機も共用している。日本のハイブリッドの多くは、変速機を持たないため、軽量とか効率のよさとか市街地ではいいのだが、高速になると頭打ち感が出てしまうというのが、欧州の事情に精通しているルノーの分析。

ルノーでは独自に変速機を開発して、高速巡航性能の向上を図っている。出力側と駆動側とにギアがあって、12通りの組合せで速度や加速度に応じて最適のギアを選ぶ。

ルノーの実力を味わわせてくれる

ルノーの実力を味わわせてくれる

変速機にはもうひとつ、大きな特徴がある。やはりアルカナと同様、通常の変速機のようにクラッチやトルクコンバーターを使っていない。これは滑らせるように、エンジンとギアをつなぐため、ショックは少ないが、一方で燃費などにロスが出る。

ルノーでは、ロスを極力省くために、ドグクラッチといって、前記のクラッチやトルコンを省いた変速機を開発。変速時間も勝敗に影響するモータースポーツでは当たり前の技術で、出力側と駆動系側のギアをダイレクトにつなぐ。

ダイレクトにつなぐと大きなショックが出がちなので、ルノーではここに電子制御技術を採用。モーターによる制御で両方のギアをショックなしにつなぐことに成功している。

はたして、どんどん加速していく感覚と、高速での速度の伸びのよさ、それにエンジン自体のノイズの低さなど、いいところがたくさん味わえるようになった。しかも燃費が驚異的。

ルーテシアE-TECHハイブリッドの燃費は、リッターあたり25.2km。輸入車最良とルノーでは謳う。アルカナも22.8kmと驚くものだったが、それをはるかに凌駕してしまっている。高速ではもっといい数値が出るようだ。

21年に登場した現行ルーテシアは、運転支援システムが充実している。ルーテシアE-TECHハイブリッドはさらに、約70km/hから180km/hの範囲で作動するレーンキープアシストが備わる。外観上はルーフトップのシャークアンテナも識別点。

全長4,075mmのボディと2,585mmのホイールベースの組合せによるパッケージは、大人4人で乗るにも充分なスペースを提供してくれる。日本でルーテシアの人気を支えているスタイリッシュなボディといい、70年代からハッチバックで鳴らしてきたルノーの実力を味わわせてくれるモデルだ。価格は329万円。レザーパックなる仕様は344万円で用意される。

Renault Lutecia E-TECH Hybrid|ルノー ルーテシア イーテック ハイブリッド


ボディサイズ|全長4,075×全幅1,725×全高1,470mm
ホイールベース|2,585mm
トレッド前/後|1,505/1,495mm
車両重量|1,310kg
エンジン|1,597cc自然吸気直列4気筒
エンジン最高出力|69kW(94ps)/5,600rpm
エンジン最大トルク|144Nm(14.7kgm)/3,200rpm
メインモーター最高出力|36kW(49ps)/1,677-6,000rpm
メインモーター最大トルク|205Nm(20.9kgm)/200-1,677rpm
サブモーター最高出力|15kW(20ps)/2,865-10,000rpm
サブモーター最大トルク|50Nm(5.1kgm)/200-2,865rpm
トランスミッション|電子制御ドッグクラッチマルチモードAT
駆動方式|前輪駆動
サスペンション前|マクファーソン
サスペンション後|トーションビーム
ブレーキ前|ベンチレーテッドディスク
ブレーキ後|ディスク
タイヤ|205/45R17
燃費 (WLTCモード)|25.2km/ℓ
定員|5人
価格|329万円 344万円(レザーパック)



ルノーコール

Tel.0120-676-365(9:00-18:00、年中無休)

https://www.renault.jp/

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