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【発売間近】トヨタ・カローラ・クロス 「これは売れる」と断言できる5つのポイント

掲載 更新 103
【発売間近】トヨタ・カローラ・クロス 「これは売れる」と断言できる5つのポイント

今年はトヨタの新車が熱い

執筆:Takahiro Kudo(工藤貴宏)

【画像】絶妙なサイズ感【カローラ・クロス/C-HR/ヤリス・クロス/RAV4を比べる】 全190枚

編集:Taro Ueno(上野太朗)

今年の夏は、トヨタの新車攻勢が熱い。

7月はハイブリッド専用のコンパクトカー「アクア」が初の全面刷新。初代デビューから10年を迎えていただけにその進化幅は大きい。

続いて8月には「ランドクルーザー」が14年ぶりのフルモデルチェンジ。話題沸騰となっているのもご存知のとおりだ。

そして9月中旬には、偉大なファミリーにニューフェイスが加わる予定。「カローラ・クロス」である。

このカローラ・クロスに関して、正式発表前の今わかっている情報を5つのポイントに分けてお伝えしよう。

カローラ家系にSUVが登場

1つめのポイントは「ついにカローラの名がつくSUVが登場する」ということである。

カローラといえば50年以上の歴史を持つ伝統的な家系。

昨今は世界中でSUVがブームになっているとはいえ、カローラの名がつくSUVが登場することは大きな出来事だ。

カローラ・クロスは、2020年7月のタイをはじめ、北米、南米、そして台湾などで現地生産しつつ販売。

日本発売にあわせて日本でも生産が始まったほか、今年度中には南アフリカでの生産がはじまりアフリカ各地へも輸出される予定だ。

つまり世界戦略モデルなのである。もちろん、名称は世界的に「カローラ・クロス」だ。

車体はカローラのセダンやワゴンボディの「ツーリング」と同じくTNGAの「GA-C」というプラットフォームも採用。これは「プリウス」や「C-HR」にも使われているものだ。

海外向けは2.0Lエンジンの搭載もあるが、日本仕様のパワートレインは1.8Lガソリンと、1.8Lガソリンにモーターを組み合わせたハイブリッドの2タイプとなりそう。

後者にはモーターで後輪を駆動する4WDも用意される。

日本向き 絶妙なサイズ感

「カローラにSUV」というと唐突に思えるかもしれないが、かつてはカローラに「レビン」という名のクーペ、「ルミオン」というトールワゴン、「スパシオ」という3列ワゴンが用意された時期もあった。

実は、カローラは一般に思われている以上にフレキシブルなのだ。

注目すべきポイントの2つめは、絶妙な車体サイズ。

ひとことでいえば「C-HR以上、RAV4未満」ということになる。

日本仕様の詳細はまだ明らかになっていないが、世界で最もはやく発売されたタイ仕様の全長は4460mm。全幅は1825mmだ(日本仕様は変更される可能性もある)。

トヨタの日本国内のラインナップにおいてこのカローラ・クロスより少し小さいのが「C-HR」で全長4385mm×全幅1795mm。ひとまわり大きいのは「RAV4」で全長4600mm×全幅1855mmとなる。

つまり「C-HRでは室内スペースが物足りないけれど、RAV4だと大きすぎる」という人にとってこのカローラ・クロスはジャストサイズとなるのだ。

昨年発売した人気モデル「ヤリス・クロス」の車体は全長4180mm×全幅1765mmでC-HRよりも小さい。

しかし、パッケージングの違いから後席の居住性や荷室の広さといった実用面はC-HRよりも水準が高い。

そのため現実的には「ヤリス・クロスだと狭いし、RAV4だと車体が大きすぎる」という人のための選択肢としてカローラ・クロスが重宝されることになるだろう。

ライバルより広いラゲッジスペース

カローラクラスで注目すべき長所といえるのは、パッケージングの良さだ。

それに関連して、3つめのポイントとして知っておきたいのはラゲッジスペースの広さ。

タイ仕様での数値をみると、荷室容量はスペアタイヤを積まないモデルで487Lとなっている。

この数値は、ヤリス・クロスの390L(ガソリン車のFFモデル)やC-HRの318Lを上回るのはもちろんだが、ライバルとなりそうなマツダ「CX-30」(全長4395mm×全幅1795mm)やホンダ「ヴェゼル」(全長4330mm×全幅1790mm)よりも1割以上広い。

CX-30の荷室容量は430Lで、新型ヴェゼルの荷室容量は公表されていないが400Lには届かない。

格上となるRAV4の荷室容量は580Lとさすがの広さだが、車体サイズを考えるとカローラ・クロスの荷室は広めに確保されていると断言できる。

ちなみにカローラ・セダンの荷室容量は429L、ツーリングは392L(意外だがセダンのほうが大容量)にとどまる。

価格 目を疑うほどリーズナブル

4つめのポイントは、価格だ。ちょっと目を疑うほどリーズナブルに設定されている。

ガソリン車の最安グレードは200万円を切るというから、もう驚くしかない。

周囲を見ると、ひとまわり車体が小さなC-HRは1.2Lターボエンジン搭載車で238万2000円から。ライバルに相当するCX-30は2.0L自然吸気エンジン車が239万2500円から。

カローラクロスはガソリン車の最上級グレードでも270万円を切るというから、ライバルよりも「安い」のである。

ハイブリッドの価格帯はFFモデルが260~300万円程度、4WDはその20万円アップとなりそうだ。

デザイン 日本仕様は顔が違う?

ところで、どうやら日本仕様はこれまで海外で発売されているモデルとはデザインが異なるようだ。これが5つめのポイントである。

その根拠となるのは、トヨタ先日公開したカローラのプロモーション映像。

そこにカローラ・クロスと思われるクルマのシルエットが写っているのだが、これまで公開されている海外仕様の写真とは意匠が違うように見えるのだ。

具体的にいえば、フロント部分が異なる。

現時点では日本仕様の写真が公開されていないので推測でしかないのだが、どうやら日本仕様は専用の顔つきとなりそうな気配である。

「グリルが小さくなってボディ同色部分が増え、ヤリス・クロスに近い都会的な印象になる」という情報もあり、正式な日本仕様のデザインが公開されるのを楽しみに待ちたい。

「カローラ」はここ数年、単一車名(カローラと名の付くすべての車体を合計)として世界で最も生産が多い車種となっていて、その数はなんと年間約150万台。

それがスバルやマツダの「全車種合計」での年間生産台数よりも多いと聞けば、いかにカローラの生産規模が大きいかを理解できるだろう。

世界のどこかの工場(カローラを作る工場は世界に16か所ある)で、約21秒に1台の割合で新しいカローラが作られている計算になる。

SUVの追加で、その勢いはさらに加速することになるだろう。

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みんなのコメント

103件
  • 5つもポイントは要らない。
    トヨタだから、で済む。
  • トヨタのSUV売れないわけがない?と思うが、今の日本市場では、総販売数には限界がある。
    他社のユーザーをある程度、取り込むことが出来るかもしれないが、自社の他車種の売れ行きにもかなり影響を与えるのでは?特にC-HR。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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