1トン切りのブーストアップ仕様で筑波に挑む!
風林火山LM-7の誕生
「1000馬力のAE86ってヤバすぎる!」200メートルをわずか5.5秒で駆け抜ける異次元の突進力
RE雨宮といえば、言わずと知れたロータリーチューニングの第一人者だ。そんな同社が「純正タービンのままで、どこまで筑波サーキットのタイムを伸ばせるか」というテーマでニューマシンを開発した。それが、7月7日の『ロータリー魂2019』でお披露目された『RE雨宮 風林火山LM-7』だ。
心臓部の13B-REWは、純正タービンを使った常時ツインターボ仕様となる。エンジン内部に関しては、耐久性重視でセラミックのアペックスシールを組み込んでいる程度でポート形状は純正サイドのままとしている。サーキット専用のため、エアコン&ヒーターはすべて撤去。制御にはLINKフルコンを採用し、最高出力は400ps前後となる見込みだ。
インタークーラーとラジエターは一般的なV字マウントとはせず、インタークーラーを水平に配置して、その下部にラジエターを傾斜させてマウント。これは、RE雨宮のタイムアタックマシンにおいて昔から採用されているレイアウトだ。なお、インタークーラーのコアはCX-5純正をふたつ合体させて使っているのがポイント。「市販品と比べて、このコアすっごく軽いんだよ」とRE雨宮の雨さん。軽さに拘っての選択というわけだ。
そう、このFD3Sを製作するにあたってRE雨宮が追求したのは軽さだった。目標は1トン切り。そのため、リヤゲートやドアパネル、GTウイング、ボンネットといった大物はドライカーボン製を採用。さらにフロントバンパーやワイドボディキットは製品よりもFRPのプライ数を減らした特注品としている。
その他、内外装のあらゆる箇所には肉抜き加工を施し、エンジンハーネスもサーキット専用前提でギリギリまで間引いた。もともと軽量設計のFD3Sを200kg以上軽くするというのは、こうした作業の積み重ねが必要というわけだ。
一方の室内も、必要最低限の装備を残してほぼドンガラ状態。追加メーター等は一切装備せず、AiMのデジタルロガーで集中管理する。
燃料タンクは純正を廃し、軽量化と重量配分の適正化を考えて安全タンクをリヤシート位置に移設。リヤゲート内もスペアタイヤ部分を撤去して完全フラット化されている。
なお、フロアのフラットボトム化も考えたが、筑波サーキットというステージに限定するなら、グランドエフェクト効果のメリットよりも金属パネル類を加えることでの重量増加というデメリットの方が大きいと判断して採用を見送ったという。
サスペンションはエンドレスのジールファンクション車高調で、走行しながらこれからセットアップしていくことになる。ホイール&タイヤは、転がし用としてエンケイRS05RRとアドバンネオバAD08の組み合わせだった。
現状の車重は978kg。軸重はフロント側が272kg(L)+261kg(R)、リヤ側が218kg(L)+227kg(R)で、前後重量配分は533kg(F):445kg(R)となる。数値で見るとフロントヘビーだが、走行中にGTウイングが生み出すダウンフォースは想像以上に強烈らしく、そうした空力のバランスまで加味した上での設定だ。このあたりは、長年スーパーGTシリーズを戦い続けた同社ならではのノウハウによるものなのだろう。
「もうちょっと絞りたかったけど、ロールケージの追加や負荷がかかるポイントの補強、冷却系の強化などでどうしても重量が増えてしまう部分はあるからね」と雨さん。
ロータリーチューンの神様とも呼ばれる男が、久々に本気で開発したサーキットスペック『風林火山LM-7』。はたしてどこまで記録を伸ばしていくのか、今から期待せずにはいられない。
●取材協力:RE雨宮 千葉県富里市七栄439-10 TEL:0476-90-0007
●取材イベント:ロータリー魂2019
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